6月3日は、世界自転車デーです。
「自転車専用通行帯」東京23区で134路線整備も8割余に違法駐車
車道の端を青く塗装するなどして区切り、自転車が安全に走行できるようにする自転車専用通行帯。東京23区では去年10月の時点で134路線が整備されていますが、警視庁が平日のある1日に調査した路上駐車のビッグデータをNHKが入手し分析したところ、その8割余りに違法駐車があることが分かりました。
自転車の関係する事故が全国で相次ぐ中、車道の端を青く塗装するなどして区切り、自動車と分離する自転車専用通行帯などの整備が進められる一方で、利用者からは、違法駐車によって通行帯の走行が妨げられているという指摘もあります。
NHKは、通行帯の違法駐車の実態を調べるため、警視庁が去年10月の平日の1日に行った調査で得られた東京都内の路上駐車のビッグデータを入手し、独自に分析しました。分析は、昼と夕方に確認された違法駐車、およそ8万2000台の位置や車種などの情報に、通行帯の位置を重ねて行いました。
その結果、東京23区の通行帯134路線のうち、85%にあたる114路線に違法駐車があり、台数は延べ1372台に上ることが分かりました。
車種別に見ると最も多かったのが、
▽普通乗用車で505台だった一方、
▽大型貨物車は277台
▽軽貨物車は220台
▽普通貨物車は200台と、
貨物自動車が合わせて697台にのぼり、全体の半数以上を占めました。中には、120メートルの区間に、延べ13台の違法駐車があった場所もあって、自転車の安全な走行が妨げられている実態が見えてきました。
交通事故総合分析センターの集計によりますと、自転車専用通行帯で自転車が止まっていた車に衝突する事故も起きていて、去年までの5年間に、全国で57人が重軽傷を負っているということです。
さらに、通行帯に止まっていた車を避けようとした自転車が、後ろから来た車と接触する危険性についても、専門家などから指摘されていますが、事故の統計がなく全容は分かっていません。
都市交通が専門の埼玉大学大学院の久保田尚教授は「想定以上に違法駐車が多く、命に関わる重大な事故が起きかねない危険な状態だ。命を守れる場所にするためにも、道幅の狭い日本で、さまざまな交通の主体をいかに共存させるか、警察による取締りだけではなく、まちづくりの問題として取り組む必要がある」と指摘しています。
専門家「命に関わる重大事故起きかねない危険な状態」
都市交通が専門で、自転車の通行空間に関する国の委員会の委員を務める埼玉大学大学院の久保田尚教授は、今回の分析結果について「想定していたよりも自転車専用通行帯での違法駐車の数が多く、非常に驚いている。東京以外の都市部でも同様の問題が起きていてもおかしくない」と述べました。
そのうえで「自転車にとっては、後ろを確認をしながら駐車車両を避けるのは、ハンドル操作が難しい。幹線道路では自動車もスピードを出しているので、命に関わる重大な事故が起きかねない危険な状態だ」と指摘しました。
また、ことし7月から運転免許なしに利用できるようになる電動キックボードも通行帯を走ることができることに触れ、「外国と比べて道幅の狭い日本で、歩行者や自転車、自動車に加え、電動キックボードなどの新たな乗り物が共存できるようなルールや構造を考えることは大きなテーマだ」としたうえで、「通行帯を『命を守れる場所にすること』を最優先に、警察や道路の管理者、住民、物流業界など、さまざまな主体がしっかりと話し合い、まちづくりの問題として取り組む必要がある」と話しました。(2023年5月29日 NHK)
電動アシスト自転車のバッテリー爆発 “バッテリーは純正品ではなく通販で買った中国製品” 東京・新宿
きょう午前、東京・新宿の交差点で電動アシスト自転車のバッテリーが爆発しました。乗っていた女性は「バッテリーは純正品ではなく通販で買った中国製品」という趣旨の話をしているということです。( ↑ 動画参照)
路上で激しく上がる炎と黒煙。黒焦げになったタイヤのようなものも確認できます。きょう午前11時半すぎ、東京・新宿区の新宿4丁目の交差点の歩道で「自転車が爆発している」と目撃者の男性から110番通報がありました。
警視庁によりますと、30代の女性が電動アシスト自転車に乗り走行していたところ、バッテリーから煙が出始め、その後、爆発し、車体が焼けたということです。女性は爆発する前に自転車から降りて避難したため、けがはありませんでした。
警視庁の聞き取りに対し、女性は「バッテリーは純正品ではなく通販で買った中国製品」「注意書きには、不具合による出火の可能性もあると書いてあった」という趣旨の話をしているということです。警視庁や東京消防庁が当時の状況や爆発の原因を詳しく調べています。(2023年5月30日 TBS)
『爆発する可能性があると注意書きがあった』 電動自転車“非純正バッテリー”爆発事故 自転車店・専門家にバッテリー使用時の注意点を聞く
ダンプカー運転席の目線の高さにビックリ リニア工事で大型車両増加を受けてでダンプと自転車が相互の立場を体験 (長野・大鹿村)
リニア中央新幹線の工事では、大型車が行き交うことによる事故の危険性が心配されています。大鹿村では、大型車の運転手と自転車の利用者が、お互いの立場を体験するちょっと珍しい体験会が開かれました。
■参加した男性 「お~!全然見えないですね」
■JR東海のスタッフ 「そうです、視野は高いですが、青いカラーコーンが見える配置で置いてまして」
ダンプカーの運転席に座ったのは、自転車愛好者の男性です。JR東海のスタッフが、車からの死角などを説明しました。
講習に続いて行われた体験会では、ダンプの運転手などは電動自転車に、自転車の愛好者はダンプの助手席に座って、お互いの立場を体験しました。運転手は、普段自分が乗っている車に追い越される怖さを改めて実感したようです。
■大型車の運転手 「ダンプにでかいのに、抜かれるのはやっぱ怖いっすね、トンネルの中もそうだし、風もすごいし、音もすごいし。もっと余計に、余裕をもって運転しないといけないなっていうふうに思いました」一方、自転車愛好者も、ダンプからの想像以上の目線の高さと乗用車などとの視界の違いに驚いていました。
■自転車愛好者 「自転車って本当見づらかったんで、運転手が気を使って運転してるのがよくわかりました」
今回の体験会は、サイクリング人気の高まりと、リニア工事による大型車の交通量の増加を背景に、大鹿村観光協会が初めて企画しました。
■大鹿村観光協会 平瀬定雄会長 「これをきっかけに全国に広がってより自転車を楽しむ方が、こういう山間部ですとか、しっかり楽しんで自転車に乗れるようになるといいなと思います」
主催者は、今回参加できなかったリニア関連の運転手にも今後参加を呼びかけ、体験会を開きたいとしています。(2023年5月29日 TBS)
自転車のひき逃げを甘く考えてはいけない…逮捕や懲役刑が科されるケースも
5月23日朝、神戸市西区の歩道で自転車に乗った被疑者が、前を歩いていた歩行中の被害者と衝突し、軽傷を負わせる事件がありました。自転車はそのまま逃走し、警察はひき逃げ事件として捜査しています。
ひき逃げは、実は自転車での事故であっても、自動車の場合と同じく、厳しい刑が科されます。いわゆるひき逃げというのは、法律上は、救護義務違反のことを言います。救護義務とは、事故を生じさせた運転者が、直ちに運転を停止し、負傷者を救護する義務のこと。
自転車も道路交通法上は「軽車両」にあたるため、自動車事故の場合と同様の救護義務が発生します。そして救護義務違反の法定刑は、10年以下の懲役または100万円以下の罰金という厳しい刑が科せられるのです。
仮に事故当時に、被害者に外傷が見当たらない、「大丈夫」と言っていたため、そのまま立ち去ってしまった場合でも、後に被害者が負傷していたことが発覚すると、負傷者を救護する義務を行わなかったものとして、救護義務違反となる可能性があります。事故を起こしてしまった場合には、少なくとも警察に連絡するべきと考えます。
今回の事件では、被疑者は被害者とぶつかった後、そのまま走り去ってしまっています。バレないと思って逃げたとしても、防犯カメラ映像や目撃者が携帯などで撮影した動画などで、事故を起こした者が誰かは比較的簡単に特定されてしまいます。
また自ら出頭せずにそのままにしていると、警察に逮捕されてしまうリスクを飛躍的に高めることにもなります。事故を起こしたにもかかわらず、そのまま逃げる行為は、罪が重くなるだけでなく逮捕のリスクを高める行為でもあるのです。
今回の事件では、幸い被害者の方は軽傷であるため、きちんと対応していれば、著しい不注意による事故でない限り、過失傷害罪として、最大でも罰金刑が科せられるにとどまっていたものと予想されます。しかし被疑者はそのまま立ち去ってしまったがために、逮捕や懲役刑を科される可能性が生じています。自転車の事故を甘く考えないでください。(2023/05/28 日刊ゲンダイ)
“放置自転車”がずらりと並ぶ「最悪の路地」 京都の学生街で…地域住民にとっては「生活道路」だが“無料の駐輪場”状態に
京都で「最悪」との悪名高い路地があるという。いったい何が最悪なのか、取材した。
京都大学の近くに…ズラリと並ぶ「放置自転車」
京都市左京区の百万遍エリア。京都大学がすぐそばに、また同志社大学も近くにあり学生の街として知られているが、ここに「最悪の路地」がある。何が最悪なのかというと…道を埋め尽くすように並ぶ「放置自転車」だ。
狭い道の半分くらいまで自転車が出てきてしまっていた。「道路にはみ出すな」などの貼り紙もあるが、なかなか改善されないそうだ。実は京都市内で見ると放置自転車の問題は改善していて、ピーク時と比べると数が250分の1に激減している。しかし、この場所は一向に解決する気配がないということだ。(中略)
ビルの駐輪場から自転車があふれだして、道を埋める形になっているため、管理会社は、あちこちに貼り紙をして敷地外に自転車を置かないよう呼びかけているが効果はみられない。
記者リポート:また1人自転車を止めにきた人がいますね。後を絶たない感じで次々に人が止めにきています
なぜ、この場所に自転車を止めるのか、当事者たちに直接話を聞いてみた。
自転車を止めた人たちは:お金がかからないから、無料だからっていうのがあると思うし、百万遍って京大前のあたりは便利な店が多くて駐輪場がないことが多いし。便利やからここに止めざるを得ないみたいなこともありますね
(Q.止める場所がない?)結構ないと思いますね、基本的に。どっかに止めてしまうと撤去されるので、それを避けないといけないというのが大きい
どうやらこの場所は、「自転車が撤去されない場所」として知られているようだ。自転車を置いていくのは「近くの飲食店に行くため」など、このビルを利用するわけではない人が大半で、路地が“無料の駐輪場”になってしまっているのだ。(中略)
放置自転車の「撤去」など京都市は動いてきたが…
そもそも京都市は、放置自転車問題の解決のため、「撤去」の徹底や、有料の駐輪場を整備など、対策を講じてきた。その甲斐あって、ピーク時の1985年度には、1日あたり2万5000台近く確認されていた放置自転車が、2021年度は100台に。250分の1にまで激減している。それなのになぜこの場所は、一向に改善されないのか?京都市の担当者は、事情をこう話す。
京都市担当者:住民やビルの管理者から撤去してほしいという要望はありますが、あくまで「私道」なので、原則、行政が手を出すことはできません。ビルの管理者に対策をお願いするしかないのが実情です(中略)
強制撤去すると逆に訴えられる恐れも…
坂元龍斗フィールドキャスター:放置自転車は、住民の方たちの命にも関わりかねない問題になっています。ここの道が半分以上ふさがれてしまっていて、それによって緊急車両が通れないという事が起こってしまったり、住宅街から担架を運び出そうとした時に、この自転車が邪魔になって住民たちが必死に自転車をどかしたことが実際にあったそうです。
坂元龍斗フィールドキャスター:なぜ放置自転車を撤去できないのか…ということなのですが、この道はすぐそばに建つビルの私道になるんですね。そこに行政が介入して強制的に撤去はなかなかできないそうです。ビルの所有者が、「撤去して下さい」と貼り紙などを貼りましたが改善されません。
坂元龍斗フィールドキャスター:そこで警察に相談したこともあるそうですが、対応は難しいと言われたそうです。というのも、自転車には所有者がいますので、いくら勝手に止めているとはいえ、撤去すると損害賠償請求をされたりというトラブルになる恐れがあるそうです
そもそも「駐輪場」が少ない…という指摘も
坂元龍斗フィールドキャスター:あとは駐輪場がそもそも少ないという問題があるんですね。ですからそれを受けまして行政としては、すぐ近くに有料の駐輪場を作っています。こちらの駐輪場、今も少し空いているんですが、一方でこの私道は放置自転車でいっぱい。改めて止める人のモラルとマナーが問われているのかもしれません
緊急車両や担架の話があったが、万が一のことが起きてしまったら…という懸念もあるので、行政も民間も、そして地元も含めて知恵を絞って対策を講じていかなくてはいけない。(2023年5月27日 FNN)
知っているようで「実は知らない」、 自転車のブレーキの「間違った」使い方
毎年4月から6月は、自転車事故が最も増加する時期だということをご存知だろうか。入学や就職、転勤などの影響で、春から新たに自転車生活に切り替える人が増えることが一因だという。
また、警察庁のまとめによると、2022年の全交通事故件数に占める自転車関連事故の割合は過去最高の23.3%を記録。コロナ禍の影響で、自転車利用者数が増加傾向にあることも影響しているようだ。
世界各国でモビリティソリューションなどを提供するボッシュは5月18日、自転車ユーザーに注意喚起をうながすべく「プロライダーが教える本当に安全な自転車の乗り方」と題したイベントを開催。増加する自転車事故の現状とともに、正しいブレーキの使い方などを改めて紹介した。
年々増える自転車関連の事故、"出会い頭の衝突"に注意!
「日本はアメリカや欧州などの先進国に比べ、自転車事故が多い傾向にあります。道路の環境などもありますが、そもそも日本ではブレーキの正しい使い方などを習う機会はほとんどありません」
そう話すのは、ボッシュの電動自転車システム事業部でセールス&マーケティングGr.マネージャーを務める豊田佑一氏だ。
日本の自転車市場は2015年に2,000億規模だったのに対し、2020年には2,100億円規模に増加。その後も徐々に拡大傾向にあると言う。
同時に自転車関連の事故も年々増えており、警察庁によると2022年は6万9,985件と、前年比で291件の増加となったそうだ。自動車やオートバイの事故は減少傾向にある中で、自転車関連の事故だけは増加の一途を辿っているのである。
「自転車関連の事故は、特に都心部で多くなっています。歩道は歩行者優先ですし、車道には路面駐車する車も目立ち、自転車レーンぎりぎりを走る車も少なくありません」
内閣府は2010年の「自転車交通の総合的な安全向上策に関する調査報告書」でも自転車の交通安全に関する改善推進を提言してきたが、昨今の自転車のニーズの増大に対し、インフラ整備などの対応は追い付いていない。
実際にどのような自転車関連の事故が多いかというと、やはり"出会い頭の衝突事故"が最も多く、事故全体の55%を占める。
自動車関連の死亡事故においては、約7割に信号無視や一時停止無視、安全運転義務違反といった法令違反が確認されているようだ。(以下略 2023/05/24 マイナビニュース)
番組ロケでクマに遭遇 自転車で走行中に国道横断 撮影中断し車で避難 札幌テレビ撮影班
きのう午後5時すぎ、2人乗り自転車で長距離サイクリングルートを走破する企画の撮影中に起こりました。場所は北海道・上士幌町清水谷です。( ↑ 動画参照)
市街地からぬかびら源泉郷へ向かって国道273号を走っている途中で起こりました。周辺には牧場や民家もあり、交通量が比較的多い場所です。上杉周大さんとお笑いコンビ・ダイノジの大地さんが自転車で走っていると・・・
「クマ!クマ!ヤバイ!まじでいる」
およそ100メートル先で大人と思われる大きなクマが国道を横断していきました。
自転車につけたカメラの映像では・・・
「クマだ!クマだ!戻る?戻る?戻ろうか?」
撮影班はすぐに大声を出し、撮影をやめてその場から引き返します。そして全員で車に乗り込み、遠く安全な場所へ避難しました。(6/1 STV)