July 18, 2023

事件や事故以外も記録される

近年は記録されることが増えました。


映像の記録です。街には防犯カメラが普及し、テレビで事件や災害の瞬間を記録した映像が流されることも増えました。設置台数が増え、事件解決のカギとなることも増えています。警察も事件の捜査に、まず現場周辺の防犯カメラの映像を収集し、犯人検挙の強力なツールとしているようです。

ちなみに、中国では日本とは桁違いの街頭カメラが運用されており、例えば誰かが街で違法行為をすれば、顔認証で個人を特定して罰金が科されると言います。いわゆる超監視社会となっており、一般的な治安の維持にも役立つ一方で、共産党政権による国民の監視と管理に使われています。


防犯カメラ
防犯カメラ


中国のような国民監視は、個人の自由やプライバシー、人権の点で問題であり、日本では容認されません。ただ、防犯カメラについては、文字通り犯罪の抑止や事件の解決、被害の回復などの点で公共の福祉に役立つ技術の普及という面があるのは否めないでしょう。

個人が持つスマホの普及も、映像の記録という点で大きな要素です。昔はテレビ局のカメラマンがたまたま居合わせないと記録されなかったような映像が普通に撮影されます。言わば誰もがカメラマンになったようなもので、日常の個人的な映像だけでなく、スクープ映像が記録されることも大幅に増えたのは確かでしょう。


ドライブレコーダー
ドライブレコーダー


ドライブレコーダーもあります。クルマにドライブレコーダーを装着する人が増え、路上での事故やトラブルが記録されることが増えました。日本では、あおり運転の増加が意識されたことも普及に拍車をかけたようです。ドライブレコーダーに、たまたま車外の犯罪者の逃走場面などが映りこむこともあります。

ドライブレコーダーの場合は、事故に遭った場合の記録として直接役に立ちます。目撃者がいなくても、事故の原因を究明したり、過失を推定する根拠となったりします。防犯カメラやスマホのカメラもそうですが、半導体技術の進歩で、画像素子が小型になり、高性能で安価になったことが普及を促したのは間違いないでしょう。


自転車
自転車


最近は、自転車に乗る際にも、汎用のカメラや自転車用のドライブレコーダーを装着する人があるようです。事故に遭ったり、クルマに煽られたりした時のため、犯人の特定や被害の回復に役立てるという目的で、自転車にもドラレコが必要だと感じる人は増えているようです。

実際に事故の瞬間が記録されています。自転車事故の際のヘルメットカメラの動画がAP通信からネット上にアップされています。仲間のサイクリストがクルマにはねられる様子が記録されており、200万回以上再生されました。加害者は事故現場から立ち去りましたが、後に検挙され起訴されています。( ↓ 動画参照)

閲覧注意。事故の瞬間が映っています。


こちらは、イギリスのサイクリスト自身が事故に遭った時の映像記録です。ボンネットの上に飛ばされる様子が映っています。幸い、本人は数か所の打撲だけで済みましたが、買ったばかりの自転車は廃車になってしまいました。事故が起きる時は一瞬だなと感じます。( ↓ 動画参照)

閲覧注意。事故の瞬間が映っています。


他人の事故の目撃者となることもあります。こちらはカナダのテレビニュースでも報道された映像ですが、いわゆる左折巻き込み事故です。たまたま対抗する方向から来たサイクリストのカメラに記録されました。テレビニュースの素材として使われ、ドライバーへの啓発にも役立った形です。( ↓ 動画参照)

閲覧注意。事故の瞬間が映っています。


ただ、事故なんて、そうそう起こるものではないし、そのために延々と映像を記録し続けるのも無駄だと感じる人もあるに違いありません。しかし、ツーリングの記録、景色の記録としての意味もあるのではないでしょうか。映像を記録するコストも桁違いに安くなっていますし、デジタルデータで保管場所もとりません。

いわゆるホームビデオのように、子どもの成長記録などとして保存するのも一興かも知れません。近年は、小さなカメラでも、驚くほどの高画質で、手ブレなどもなく映像が記録出来ます。このような記録をしていた延長で、アクシデントの記録になることも考えられます。( ↓ 動画参照)



ドライブレコーダーと言うと、どうしても事故や事件と結びつくイメージがあります。そのような時でなければ、単なる通過する風景に過ぎず、いちいち見るに値しません。いざ事故があった時に意味があるわけで、そのために記録しているのは確かです。

でも、記録されるのは、事故の映像ばかりとは限りません。それを感じさせるのが、こちらの映像です。西鉄バスのドライブレコーダーに記録された映像から切り抜かれ、プロモーションビデオとして制作されたものです。なんてことはない、日常の光景が映されています。( ↓ 動画参照)

閲覧推奨。事故は映っていません。


自転車に乗っていても、当然ですが、悪質なクルマのドライバーばかりではありません。偶然道路上で行きあった人との、ちょっとしたやり取りが撮影されたり、ツーリング時のエピソードが記録として残されることもあるでしょう。後から見てホッコリするような場面が映っていることもあるかも知れません。










◇ 日々の雑感 ◇

連日の猛暑、私も一昨日は自転車で出かけましたが、昨日は中止しました。運動を中止する決断も必要ですね。

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この記事へのコメント
cycleroadさん,こんばんは.

最近はYou Tubeで,自転車レース中の参加者の動画を視聴できる機会も多くなりました.爽快に走る映像ばかりでなく(あって欲しくない事ですが)万一の事故の際にもその瞬間が記録されていれば,証拠として大いにモノを言いそうですね.

また,事故には遭わなくても,後でその録画映像で危険な所は無かったか反省して,その後のより安全な走り方の改善にも役に立てることが期待できるでしょう.
Posted by マイロネフ at July 22, 2023 18:23
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね。YouTube 以外にもFacebook、Instagram、Twitter、TikTok などで発信する人も増えました。事故の証拠としてだけでなく、あおり運転をされた場合の被害と加害者の特定などに使える可能性がありそうです。
あるいは問題あるシーンとして告発したり、アピールするようなことも出来るかも知れませんね。
Posted by cycleroad at July 24, 2023 13:46
 
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