サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
October 01, 2023
スポーツ自体がアートである
スポーツの秋です。
折しもラグビーワールドカップ・フランス大会など、世界的なスポーツイベントが開催されています。スポーツを観戦して楽しむ人だけでなく、それぞれ自分が好きなスポーツをプレイして楽しんでいる人は大勢います。世界中では膨大な人数になるでしょう。
考えてみると、人間はいつからスポーツをするようになったのでしょうか。古代エジプト王朝の成立以前から、すでに競走などが行われたことがわかっています。スポーツの語源のラテン語が定まる以前から、すなわちスポーツと呼ばれる以前から、何らかのスポーツが行われていたようです。
スポーツとして、はっきり認識されるようになったのは、古代ギリシャあたりだったようですが、それよりもっと古代から、荷を担いだり、働いたりといった仕事や義務ではない形で身体を動かすこと、気晴らしや楽しみ、競ったりするための運動が、相当な昔からあったものと推察されます。
つまり、労働などとして必要ではないのに、身体を動かして競ったり楽しんだり、憂さ晴らしをすることは、人間の本能にも関わるような根源的な部分に根差しているのかも知れません。今や、世界中でこれだけ多くの人がスポーツを楽しんだり、観戦したりするようになっているのも、それを裏付けているのではないでしょうか。
さて、そんなスポーツに魅せられ、絵画として作品にしているアーティストがいます。アメリカ・フロリダ州のセントオーガスチンを拠点に活動をする、
Heather Blanton
さんです。画家であり、写真家としても知られています。2013年から、その名も“
Sports
”というシリーズとして、たくさんの絵画を発表しています。
『スポーツ』がテーマですが、同時にそれは人間がテーマでもあります。人間の限界に挑戦したり、卓越性への絶え間のない追求は、人間の本質に根差すと感じています。運動能力は視覚的魅力でもあり、個性やチームスピリット、興奮、疎外感、スピード、持久力、緊張といったさまざまな要素が含まれています。
多作なアーティストで、いろいろなスポーツのたくさんの作品を描いています。抽象的な表現もありますが、それぞれのスポーツの経験のある人なら、一つひとつのポーズに既視感や共感、親しみを感じたりするのではないでしょうか。もちろん、彼女自身のキャリアや競争心、感性が反映しているのも間違いありません。
自転車競技もあります。ロードレースです。日本では残念ながらマイナーなスポーツであり、ファンも相対的に少ないですが、欧米ではサッカーと並ぶ人気があります。馴染みのない人が見ても、『何これ?』というだけかも知れませんが、ロードレースが好きな人なら惹かれる部分があるのではないでしょうか。
印象派のような作品ですが、そこに競争心やチームワーク、駆け引きや葛藤、限界に挑戦する選手の肉体的・精神的な苦しみなどが描かれているように感じる人は多いようです。レースの臨場感や、観戦している観客のワクワク感まで感じさせると言ったら言いすぎでしょうか。( ↑ 動画も参照)
スポーツの秋、
Heather Blanton
さんの作品を見て、自転車で出かけたくなった人もあるでしょう。彼女の作品に、何か自分も創作してみたいと触発された方もあるのではないでしょうか。スポーツの秋は同時に芸術の秋でもあります。あるいは絵を描いてみるというのもいいかも知れません。
◇ 日々の雑感 ◇
なんと一転、土壇場でアメリカ連邦議会でつなぎ予算が成立、世界経済への影響もひとまず回避されたようです。
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Posted by cycleroad at 13:00│
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