March 08, 2024

道交法を改正するだけでなく

気温が低下して寒い日が続いています。


春の訪れを感じさせるようなあたたかい日もありましたが、関東の平地でも一部で雪が降るなど、一転して寒い日となっています。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、気になったものをいくつかピックアップしてみたいと思います。


「青切符」反則金も 自転車の悪質違反に 16歳以上に適用 道路交通法改正案 閣議決定

青切符自転車の悪質な交通違反が後を絶たないなか、政府は反則金を課す、いわゆる「青切符」による取締りの導入を盛り込んだ道路交通法の改正案を閣議決定しました。

「青切符」による自転車の取締りは16歳以上に適用され、112の違反行為が対象となります。政府は、いまの通常国会での成立を目指すことにしていて、成立すれば「青切符」の反則金制度は公布から2年以内に施行され、自転車の取締りが大きく変わることになります。

「青切符」による取締り 道交法改正案 閣議決定

警察庁によりますと、自転車が関係する交通事故はおととし(2022)、全国でおよそ7万件と増加傾向が続いているほか、死亡や重傷事故のうち、およそ4分の3で自転車側に違反行為が確認されています。

こうした状況を受けて、政府は自転車の悪質な交通違反に対し、車やオートバイと同じように反則金を課す、いわゆる「青切符」による取締りの導入を盛り込んだ道路交通法の改正案を閣議決定しました。

16歳以上に適用 112の違反行為が対象

それによりますと、「青切符」による自転車の取締りは16歳以上に適用され、112の違反行為が対象となります。このうち、信号無視など重大な事故につながるおそれのある違反を重点的に取り締まることになります。

このほか、改正案には、携帯電話を使用しながらの運転や、罰則の対象外だった自転車での酒気帯び運転を禁止して罰則を設けること、「モペット」などと呼ばれる、電動モーターやエンジンで走行できる二輪車について、ペダルをこいで運転するモードにしても、原付バイクやオートバイに該当すると明確化することなどが盛り込まれました。

政府は、いまの通常国会での成立を目指すことにしていて、成立すれば「青切符」の反則金制度は公布から2年以内に施行され、自転車の取締りが大きく変わることになります。

青切符導入の背景とは?具体的な違反行為とは?

「青切符」による反則金制度を導入する背景には、自転車が関係する事故が増加するなかで、実効性のある取締りを行う必要があったためです。

警察庁によりますと、全国の交通事故の発生件数は毎年、減少している一方で、自転車が関係する事故はおととし(2022)、6万9985件と2年連続で増加しました。

この中で、死亡や重傷事故になった7107件のうち73.2%にあたる5201件で自転車側に前方不注意や信号無視、一時不停止といった交通違反が確認されたということです。現在、自転車の取締りの多くは、罰則を伴わない専用のカードを使った「警告」でおととし(2022)は全国でおよそ131万件に上りました。

一方、悪質な違反には交通切符、いわゆる「赤切符」が交付され、刑事罰の対象として検察庁に送られることになっています。おととし、全国で「赤切符」などで検挙されたのは2万4000件余りでしたが、違反者の多くは起訴されず、罰則が適用されるケースは少ないのが実態でした。

「青切符」対象は…

「青切符」での取締りが適用されるのは16歳以上の利用者です。最低限の交通ルールを知っていると考えられることや、原付き免許などを取得できる年齢であること、そして、電動キックボードを運転できる年齢であることなどが考慮されました。

また、対象となるのは112の違反行為で、このうち重大な事故につながるおそれのある違反を重点的に取り締まるとしています。

青切符具体的には…
▼信号無視
▼一時不停止
▼右側通行などの通行区分違反
▼自転車の通行が禁止されている場所を通ること
▼遮断機が下りている踏切に立ち入ること
▼例外的に歩道を通行できる場合でも徐行などをしないこと
▼ブレーキが利かない自転車に乗ること
▼携帯電話を使用しながら運転すること
▼傘を差したりイヤホンを付けたりしながら運転するなど
都道府県の公安委員会で定められた順守事項に違反する行為です。

特に悪質な違反は従来どおり「赤切符」

一方、酒酔い運転や酒気帯び運転、携帯電話を使用しながら事故につながるような危険な運転をした場合などは、これまでどおり、「赤切符」が交付され、刑事罰の対象となります。

「青切符」取締りの時間や場所は…

取締りは、通勤通学や、日没の前後1時間ほどの薄暮時に、自転車の利用が多い駅周辺や過去に事故が発生した場所などで重点的に行われることが想定されています。警察官の警告に従わずに違反行為を続けた場合や、事故につながりかねない交通の危険を生じさせた場合に「青切符」を交付し、取締りを行うことになります。

反則金については…

反則金は今後、政令で決まりますが、5000円から1万2000円程度になるとみられています。(以下略 2024年3月5日NHK)



青切符“歩道走行”や“スマホ走行”も取り締まり 自転車の交通違反に「青切符」導入へ…反則金は6000円〜1万2000円程度か

自転車にも「青切符」、法案閣議決定 公布から2年以内に施行

交通事故巡る死者数・重傷者数が増加 自転車と歩行者の事故も増加続く…悪質運転には「青切符」の改正案が閣議決定 警察庁

自転車の悪質な違反に“青切符” 「傘差し運転」や「スマホ・イヤホン使用」は対象に そもそも青切符と赤切符の違いは?


以前から報じられてきた、自転車にも青キップを導入するという件ですが、いよいよ法制化に向けて閣議決定がなされました。上に挙げたのはその一部ですが、各メディアが一斉に報じています。今国会に提出され、成立すれば2026年までには施行されることになるでしょう。

青切符内容は記事の通りですが、少しずつ中身が見えてきたという感じでしょうか。実際に施行された後、何らかの問題点は出てくるかも知れませんが、想定された範囲内だと思います。基本的には、これらの違反は対歩行者は当然として、サイクリストにとっても危険で迷惑なものが多いので、取り締まりには賛成です。

これまでの赤キップだけでは効果的に罰せられなかったこと、警告カードや指導書などでは実効性がなかったのは確かでしょう。クルマの軽微な違反との不公平をなくす意味でも青キップ導入は理解を得られるところではないでしょうか。あとは、果たして青キップが効果を上げるかということだと思います。

何度も指摘しているように、多くの自転車利用者が、歩道だろうと車道だろうと方向も含めて無頓着に走り、歩行者の感覚で乗っているため、一時停止せずに飛び出したり右左折したり、場合によっては赤信号もお構いなし、スマホも使いながらという現状が、そう簡単に改まるとは思えないのも確かです。

青キップ導入を無意味と言うつもりはありませんが、これだけで通行の秩序を形成すると考えるのには無理があります。車道走行を徹底できる環境を整備し、車両として走行するのが当たり前となり、一定の秩序が形成された上での取締りでなければ、大きな効果は見込みにくいと思います。

それなしに、青キップを切りまくっても、どれだけルール順守が徹底されるかは疑問と言わざるを得ません。運が悪かったで済まされ、警察官がいない場所では従来通りという状況も十分に想定されます。警察や国交省は、青キップ導入だけで済むとは思わずに、通行秩序の形成に注力してほしいと思います。


ながらスマホで自転車「地図探すときにスマホ見ちゃう…厳しすぎる」青切符導入の道交法改正案が閣議決定 街の人は「ひやっとすること多い」



自転車の違反への「青切符」の導入などを柱とする道路交通法改正案が閣議決定されました。交通事故全体の約20%を占める自転車による事故。歩行者とぶつかって死亡させたり重傷を負わせたりするケースは年間300件以上にものぼります。街の人からはこんな声が聞かれました。

「車運転するんでひやっとすることが多いですね。信号無視とか逆走とか」
「自転車がすごいスピードでぶつかってきたりとか、(相手が)スマホ見ながら自転車をこいでいてぶつかりそうになったとか」

政府は3月5日、悪質な違反をした自転車の運転者に対していわゆる青切符を交付して反則金を求める制度の導入などを柱とする道路交通法改正案を閣議決定しました。

これまで何度も指摘されてきた自転車の危険運転。「ポケモンGO」の配信が始まったときには、効率よくゲームを進めるために自転車に乗りながらモンスターを探す人が急増。モンスターを見つけるたびに急停止をしたり、スマホに気をとられて歩行者とぶつかったりする事故が相次ぎました。

そしてコロナ禍で需要が急増したフードデリバリー。配達件数を増やすためか無謀な運転をするドライバーも見られました。

今回の改正案では、反則金を科す青切符について、16歳以上を対象として、一時不停止、信号無視、携帯電話を操作しながらの走行いわゆる「ながらスマホ」など、100種類以上の違反を対象としました。反則金の額は、例えば一時不停止は5000円、信号無視は6000円、運転中の携帯電話の使用は1万2000円などとなる見通しです。

3月6日、大阪市内で自転車に乗る人の様子を取材してみると、電話をしながら片手で運転する人や、赤信号を渡る人など、危険な場面が多く見られました。赤信号の横断歩道を自転車で渡っていた人に話を聞くと…。

「ちょっといけるかなと思っただけ」スマートフォンを操作しながら自転車を運転していた人はこう話しました。「地図探すときとかスマホ見ちゃうんで、(改正案は)ちょっと厳しすぎるんじゃないかなと」(2024年3月6日 TBS)


青キップでは、スマホの使用も含められました。自転車乗車中のスマホはとても危険です。しかし、記事にあるように、それは厳しすぎるとの発言が出るように、そもそもそれほど危険とは思っていない人も多いでしょう。現状で、スマホを使いながら自転車に乗っている人を見るのは日常茶飯事です。

地図を使うこともあるとは思いますが、それはごく一部だと思います。それ以外の日常的な使用全般にわたっているはずです。つまり、スマホで確認するのが必要だから使っているのではなく、スマホを触らずにいられないから、自転車に乗っているだけの暇な時間と感じて使っている人は多いはずです。

それだけスマホ中毒になっている人が多いとの調査もあります。自分で自覚しておらず、自転車に乗りながら使う必要もないのに、SNSをチェックしたり、動画を見たりなどしている人が多いと目されます。だとすると、青キップで1万2000円とられるからと、行動が改まるかについては心許ない部分があります。

歩きスマホをする人は多いですし、自転車に乗りながらのスマホもやれば出来てしまうので、特に危ないと思っていない人も多いに違いありません。自転車に乗りながらのスマホについては、青キップだけではなく、スマホ依存、スマホ中毒とも併せて対策を練る必要があるかも知れません。


自転車 “青切符” 悪質違反に反則金 道交法改正案を閣議決定

青切符「自転車はルールを守らなかったり、ちょっと油断したりすると、凶器になってしまう」

自転車の事故で、36年連れ添った夫を亡くした女性のことばです。自転車の悪質な交通違反が後を絶たないなか、政府は反則金を課す、いわゆる「青切符」による取締りの導入を盛り込んだ道路交通法の改正案を閣議決定しました。(中略)

自転車の事故で夫(62)を亡くした女性がNHKの取材に応じました。事故は6年前の2018年に茨城県内で起きました。帰宅途中だった夫は、午後8時45分ごろ、最寄りのバス停で降りて歩行者と自転車に通行区分が分かれている歩道を歩いていたときに、前から走ってきた自転車と衝突しました。

自転車を運転していたのは当時19歳だった大学生で、ライトが点灯しない状態でイヤホンで音楽を聴き、スマートフォンを見ながら運転していたため、女性の夫に気付かずにぶつかったということです。亡くなった夫の携帯電話には、職場を出たあと、いつものように帰宅時間を知らせるために送った「20時50分頃に家に着く」と書かれたメールが残っています。

女性は、夫がその時刻を過ぎても帰宅しなかったため、「どうしましたか?」と心配するメールを送ったり電話をかけたりしましたがつながらず、その後、病院から連絡が来て駆けつけましたが、翌日亡くなったということです。

「自転車との事故だったと聞いて最初は『車じゃなくてよかった』と思いました。自転車事故で亡くなる人がいるのは聞いたことはありましたが、まさかそうなってしまうとは思っていませんでした。

夫は温厚で達観している人でした。36年連れ添いましたが、愚痴を聞いたことは1回もなく、いつも私の愚痴を聞いてくれました。料理も作ってくれたし、散歩も映画も一緒に行って、夜遅くまでよくおしゃべりしていたので、いなくなって今でもとても寂しいです。

自転車は幼児からお年寄りまで運転免許なしで乗れる身近な移動手段ですが、ルールを守らなかったり、ちょっと油断したりすると、凶器になってしまうことをわかってほしい。きのうと同じような人生を歩んでいる人が突然、歩めなくなってしまう。その家族もつらいし、事故を起こした加害者も悔やんでも悔やみきれないと思うので、ルールを守って、楽しく安全に利用してもらいたい」

青切符事故を起こした男性「関わった全ての人を不幸な目に」

この事故を起こした当時19歳の大学生だった男性がNHKの取材に書面で応じました。男性によりますと、当日はアルバイトに向かうために急いで自転車を運転していて、ライトは壊れていたため無灯火だったということです。

そして、時間の確認などのため、スマートフォンを見ながら運転していたところ、ぶつかってしまったとしています。男性は重過失致死の疑いで書類送検され、その後、保護観察処分になりました。男性は今回の事故について、自身の違反行為が事故につながったと認めたうえで、自転車の利用者に対して伝えたいことを記しました。

「自転車のルールを軽いものと思ってはいませんでしたが、ここまでのことが起こることは自分にはありえないとも思っていました。自転車にはその後、乗れておりません。

自転車という乗り物を軽く捉えてる人はたくさんいると思いますが、車と同じくらい、いや、車より危険なものだと思います。車には自動運転だったり、事故を防ぐオプションがついているのに対して自転車はありません。自分の操作で決まります。軽い行動が後にものすごい大きなことになる。自転車事故は自分、相手、関わった全ての人を不幸な目にあわせてしまいます。それほど恐ろしいものだと感じました」(以下略 2024年3月5日 NHK)


実際に事故も起きています。この当時19歳の加害者は、『自転車のルールを軽いものと思ってはいませんでしたが、』と述べていますが、軽く考えていたからこそ、無灯火でイヤホンで音楽を聴きながら、さらにスマホを使いながら乗っていたのでしょう。時間を確認しただけなんて詭弁としか思えません。

『ここまでのことが起こることは自分にはありえないとも思っていました。』すなわち、そこまでの想像力が欠けていたのはその通りでしょう。後悔先に立たずです。私たちは、こうした事例を教訓にする必要があります。多くの人が、起きうるリスクについて考えるべきでしょう。

スマホを使いながら自転車に乗るのが危険極まりない行為であり、いつ重大な事故に直結しても不思議ではありません。そして大きな代償を伴います。つまり、自転車の違反とか、青キップとか反則金1万2000円とかの問題ではないことを肝に銘じ、すぐにでも止めるべきでしょう。


モペットは自転車ではなく原付きバイクです 法改正案で明確化

モペット5日に閣議決定された道交法改正案では、電動モーターで走るペダル付きバイク「モペット」について、モーターを止めた状態で走行しても、原付きバイクの運転に該当することを明確化した。

改正案が成立した場合、この部分は公布から6カ月以内に施行される。モペットは近年、手軽な移動手段として利用が広がる一方、交通違反の摘発や人身事故が増えている。ペダルがあることで「自転車のルールで走れる」と考える利用者もおり、警察庁は法律に明記して周知する。

モペットは道交法上は原付きバイクと同じ扱いで、公道を走るには運転免許やヘルメットの着用が必要だ。ただ、「電動アシスト自転車」として販売されているケースもあり、ルールを知らずに運転している人も多いとされる。

警察庁によると、2023年に全国の警察が摘発したモペットの交通違反は345件で、前年(96件)の約3・6倍に急増。違反の内訳は、無免許運転111件▽ウインカーやミラーなどの装備がない整備不良102件▽歩道走行などの通行区分違反45件――の順に多かった。23年に発生した人身事故は前年比30件増の57件だった。

警視庁新宿署は24年1月、無免許でモペットを運転した上、赤信号を無視して時速25キロで交差点に入り、自転車に乗っていた70代女性を転倒させて頭などに約8週間のけがをさせたとして、アルバイトの男性(24)を自動車運転処罰法違反(無免許危険運転致傷)などの疑いで書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。男性は容疑を認め、「公道を走れないと知っていたが、周りの人も乗っているから取り締まりを受けないと思った」と話したという。

目撃した50代男性は取材に「女性は倒れて動けない様子だった。死者が出てもおかしくなかったと思う」と振り返った。(2024/3/5 毎日新聞)


モペットやフル電動の自転車が問題になっていることは、何度も取り上げてきましたが、これが明確化されたことも歓迎すべき改正だと思います。ラクで便利な一方、自転車のように見えたり扱えたりするので違反者は増加しています。事故防止の為にも、原付バイクとして免許やナンバーなどが必要な乗り物と徹底する必要があります。

さらには、特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)も区分がわかりにくく、知っていて違反する人がいるのも問題です。出力が大きくスピードが出るものが違法であるにもかかわらず、歩道を暴走するなどして事故に至る事例が増えているようです。この部分も追加して踏み込んで、危険な使用を排除してほしいものです。


自転車の「傘差し運転」が反則金の対象へ 専門家「非常に効果がある」 反則金は5000円から1万2000円程度になる見通し



自転車の危険な運転が社会問題になっている中、取り締まりが厳しくなります。6日朝の通勤時間帯に名古屋では傘を差して運転している方がいましたが、今後は取り締まりの対象になります。(中略)

傘差し運転(Q.傘差し運転が違反になると知っていた?)
「知らなかったですね。そうなんですね。気を付けたいなと思います」
「知らなかったです」

改正案では自転車だけでなく、電動モーターで走るペダル付きバイク「モペット」について、モーターを止めてペダルだけで走行しても原付バイクの運転に該当することも明記されています。

今回の自転車の交通違反に関する改正案が成立すれば、2026年までに実施されます。(以下略 2024年3月6日 CBC)


傘さし運転も反則金の対象になるようです。大阪など地域によっては、普通に傘さし運転をしている人がいます。これは少なからず影響のある改正になるかも知れません。しかし、これも前が見にくく危険であるのは間違いありません。レインポンチョなどの利用を促すべきでしょう。


サイクリストの聖地・しまなみ海道の自転車通行料無料期間は3月31日まで。延長しないの?

しまなみ海道瀬戸内しまなみ海道の自転車通行料の無料は、2024年(令和6年)3月31日(日)までとなっている。これまでと同様、延長しないのか?

瀬戸内しまなみ海道の自転車通行料、無料は3月まで

サイクリストの聖地と名高い「瀬戸内しまなみ海道」。愛媛県今治市から広島県尾道市まで、瀬戸内海の島々を複数の橋で結んでいる。それぞれの橋に設けられている「自転車歩行者道」で快適にサイクリングできるようになっている。

瀬戸内しまなみ海道の自転車通行料は、因島大橋50円、生口橋50円、多々羅大橋100円、大三島橋50円、伯方・大島大橋50円、来島海峡大橋200円で、今治から尾道までは合計500円となる。

2014年(平成26年)、本四高速は瀬戸内しまなみ海道のサイクリングを促進するため「しまなみサイクリングフリー」を実施。上記の自転車通行料を期間限定で無料とした。当初の期限である2022年(令和4年)3月末日を延長して2024年(令和6年)3月31日(日)となったという経緯がある。

しまなみ海道瀬戸内しまなみ海道の無料期間はあとひと月ほどだ。延長した経緯を振り返れば、4月以降の自転車通行料について、本四高速から何かしらの発表があってもおかしくないのではないだろうか。

瀬戸内しまなみ海道のサイクリングをより多くの人に楽しんでもらいたいというこの企画。レンタサイクルも利用できるので、気軽にサイクリングを楽しんでもらいたい。(2024.03.01 KURU KURA)


しまなみ海道が無料でなくなるようです。たまにしか行かない人にとって500円は高くないと思いますが、海外で有料のサイクリングロードというのは、あまり聞きません。インバウンド向け、日本のイメージのためにも、可能であるなら無料を続けたほうがいいのではないでしょうか。


大八車なんて走ってるか? 銀座の激レア「通行止め標識」が自転車とセットじゃないワケ 警視庁に聞くと意外な答えが

大八車銀座駅の南側に、珍しい「自転車以外の軽車両通行止め」標識があります。あわせて「18-3」の時間規制も。具体的にどのような車両を対象とし、いつから規制しているのか、警視庁に聞きました。

30年以上続く規制だった

東京の銀座に珍しい道路標識があります。中央に大八車の絵が描かれた規制標識「自転車以外の軽車両通行止め」です。とりわけ銀座駅の南側、銀座5丁目交差点近辺の一方通行路に対して設置されています。
 
この標識は、自転車と組み合わされたものならば、陸橋となっている箇所で多く見かけます。しかし単体で規制するものは首都圏でもあまり見かけません。

ではなぜ銀座界隈では、自転車以外の軽車両の通行が禁止されているのか――そもそも道路交通法では、軽車両を「自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽けん引され、かつ、レールによらないで運転する車」と定義しており、ソリや牛馬も含まれます。なお「小児用の車を除く」としています。

警視庁の広報課によると、銀座界隈では「屋台など」を対象に、1993(平成5)年3月から通行禁止としているそう。そして標識をよく見ると、本標識の下に「18-3」と時刻の書かれた補助標識も付いています。

大八車大八車

これについて前出の警視庁の広報課は「1991(平成3)年〜1992(平成4)年頃、銀座地区を中心に夕方から深夜帯にかけて、ラーメンや磯辺焼きをはじめとする屋台など(物売り)が非常に多く出店し、周辺交通に大きな影響を与えるなど社会問題化していたことから、地元住民らの要望を踏まえ規制した」としています。(2024.02.29 乗り物ニュース)


ニュースではありませんが、標識についての記事がありました。たしかに今どき大八車など見ないですし、標識もレアです。それが、屋台の規制に使われていたとは知りませんでした。なるほど、屋台も大八車の一種ということで、道路の通行ではなく不法占拠の防止に使うとは、よく考えたものです。


都バス、自転車も運ぶ「サイクルバス」 青梅・奥多摩でテスト運行

サイクルバス東京都交通局は、都営バスの前面に自転車2台を積載できる路線バス「サイクルバス」の実証運行を3月16日から実施する。搭載は先着順で、実証運行中に追加の料金はかからない。

青梅や奥多摩でサイクリングを楽しむユーザー向けに設定。対象路線は青梅駅前から出る「梅01系統」で、JR青梅駅から御岳方面の観光スポットを結ぶ路線となっている。サイクルバスの運行日は土休日で1日8便。運行時間帯は9〜16時台で、「青梅駅前」停留所発となる。

自転車の載せ降ろしができる停留所は、青梅駅前(起終点)、吉野梅林、柚木、吉野(青梅駅方面のみ)、沢井駅入口、御嶽駅前。利用にあたっては、バス前面の自転車ラックにユーザー自身で自転車を搭載する。搭載可能台数は2台で、先着順。車内には搭載できない。

サイクルバスタイヤの太さやサイズにより搭載できない自転車もある。搭載に対応するホイールサイズは16インチ以上、29インチ以下。タイヤ幅は3インチ(7.62cm)以下、重量は1台あたり25kg以下、ホイールベースは46インチ(116.84cm)以下。

子供用自転車、電動自転車、ハンドル幅が広い自転車(ビーチサイクル)、ファットバイクなどはラックの規格外となるため搭載できない。なお、サイクルラックに搭載した自転車が壊れたり失ったりした際の損害について東京都交通局は賠償責任を負わないとしている。(2024年3月1日 Impress Watch)


自転車が積めるサイクルバスは、郊外では採用例がありますが、都バスにも採用されるとは思いませんでした。ただ、読むと都心ではなく、青梅方面オンリーのようです。都心部での運用は、積み下ろしにも時間がかかるなど、現実的ではないということなのでしょう。

ただ、都区内でも、路線的に可能であれば、サイクルバスを導入するのもいいかも知れません。ラックだけなら費用も安いでしょうし、それで便利になる住民もあると思います。バス停が近くにない、自転車だけで行くには遠すぎるなど、バス+自転車というニーズもあるはずです。

高齢者の免許返納の問題や、食品スーパーの撤退によって都内でも買い物難民が増えている問題もあります。赤字バス路線の採算性向上に寄与するかも知れません。青梅でサイクリング客向けは妥当ですが、意外に違うニーズが顕在化する可能性もあるので、都区内でも実験してみてはどうでしょうか。


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◇ 日々の雑感 ◇

結局政倫審でも裏金の経緯や使途等は明らかにならず課税もされない政治家に国民の怒りは鬱積してますね。

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