April 25, 2024

自転車トラブルは日常茶飯事

ゴールデンウイークが間近です。


今年は平日を3日休めば10連休です。陽気もよくなってきましたし、旅行などいろいろ計画を立てている方もあるでしょう。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から目にとまったものをいくつか取り上げてみたいと思います。


「マナー悪い人、多すぎる」SNSで逆走ママチャリ動画が大炎上!背景に横行する“自転車のルール違反“

動画炎上今国会に提出された道路交通法改正案では、自転車の交通違反について5000円から1万2000円程度の「反則金」を課す「青切符」による取り締まりの導入が検討されている。

青切符の適用となるのは16歳以上の利用者で、信号無視、一時不停止、右側通行など112の違反行為が取り締まられるという。背景にあるのは、自転車の交通違反による事故増加だ。

そんななかXではチャイルドシートを付けた自転車に乗る女性が車の運転手と口論になっている動画が拡散されている。動画はドライブレコーダーに収められたもので、車両が青信号の十字路に差し掛かった際に、左側の道から自転車が右折。互いに正面で停止する形となりトラブルとなっているようだった。

実際に交通違反があったかはわからないものの、動画内で自転車が道路の右側を”逆走”しているように見えることや、赤信号を無視して右折しようとした点、車両に対し逆ギレしているように見えることなどから女性への非難が集中。当初この動画をアップしたユーザーの投稿は削除されたにもかかわらず、各所で転載され4月16日にはX上で「#ママチャリの人」がトレンド入り。議論を巻き起こす大炎上状態となっている。

X上でこの動画について言及している投稿の多くが、巷の自転車マナーの悪さを嘆くものだった。これほどの炎上となった背景には、自転車のルール違反が横行していることがあるだろう。

《あの動画見て、自転車の右側通行が逆走って多くの人に知って欲しいなー 自転車マナー悪い人、多すぎるねん…》
《ママチャリも含め自転車はマナーの悪い人がほんと多い。逆走,信号無視,猛スピードで横断歩道突っ込んでくる。軽車両は横断歩道じゃないでしょ?なのに歩道ではドケ!と言わんばかりにベル鳴らす。大っ嫌い!》
《今話題のママチャリ主婦の方、顔や名前さらすのはどうなのと思うけど、自転車の運転マナー見直しブームにならんかな 本当に本当にひどい人はひどい 一時停止無視で車道につっこんでくる、後方確認無しで斜め横断、イヤホン、傘さしなどなど… あと車がバックしてる時後ろをすり抜けるのも絶対ダメ!!》

動画炎上ルール違反で特に指摘されるのは、車道での「逆走」だ。自転車が車道を走る場合は道路の左側に寄って通行しなければならない。道路の右側を通行すると、逆走状態となる。

東京都が公開している「自転車安全利用推進事業者用動画教材」の動画では、逆走の危険性として、道路の左端を通行している自転車が前方から逆走してくる自転車を避けようと道路中央に進路を変えると、後続の車両と接触する可能性があると指摘している。

また、駐停車車両を避ける逆走車は、道路を走る車両にとって突然飛び出てくる形になるため正面衝突するリスクも上がるという。X上でも自転車の逆走に多くの悲鳴があがっていた。

《ホントに逆走自転車は運転してて怖い 特に電動アシスト付きのママチャリはスピード出して 逆走してくる》
《逆走ほんと多い こっちも自転車なんだけどね こっち左折あっち右折でぶつかりそうになるこもほんと多い 「自転車は左だろ!!」と何回叫んだことか》
《車からしても、左折しようとしたら左から自転車が突っ込んでこられても対応できないこともある。迷惑以前に自分の身を守るためにも逆走しない方がいいですよね》

また信号無視や一時停止違反についても、ヒヤッとした思いをした人が多いようだ。車道を走る自転車は車両用の信号機に従う必要があり、一時停止の標識にも従わなければいけない。

警察庁によると、一昨年自転車が関係した死亡・重傷事故のうち、7割以上で自転車側に違反行為があったという。自分だけでなく他人の命を守るためにも、ルールを守って自転車に乗ろう。(2024/04/17 女性自身)



「ママチャリとトラブル」動画を“さらし”拡散 法的な問題は

逆走、信号無視?「ママチャリ女性」のモザイクなし映像拡散、SNSで"特定班"暴走も…法的リスクあり


ドライブレコーダーに記録された、ママチャリに乗った女性が逆ギレする様子がネット上で拡散して大炎上し、顔がわかる動画や名前、住所などまで特定されてしまったことで、さらに騒ぎになっているという話題です。もともとは、この女性が逆走し、信号無視しているように見えるのが原因のようです。

実は、クルマのほうが通行違反ではないかという指摘もあるようです。現場の規制や時間がわからないので、なんとも言えません。仮にスクールゾーンなどの規制でクルマの通行が違反だったとしても、ママチャリの女性は明らかに逆走をし、赤信号無視をして曲がってきたように見えます。

彼女が逆ギレしたのには何か理由があるのかも知れませんが、自分が違反して危険な走行をしたくせに、と炎上するのは仕方ないように見えます。その後、多くの人が面白半分に拡散したり、個人情報をいわゆる「晒し」たことには問題があると思いますが、傍若無人で問題のある走行なのは間違いなさそうです。


「手震えてるし、目泳いでんで!」“愛車”盗んだ男を直接問い詰め…一部始終を撮影 警察による“確保の瞬間”も 大阪市

自転車盗大阪市で「モペット」と呼ばれるフル電動自転車が盗まれ、40歳男が占有離脱物横領の疑いで逮捕された。

被害に遭った男性が男を直接問い詰める一部始終、さらにその後、警察官が男を取り押さえる瞬間をカメラが捉えていた。

「取ったやろ」被害男性が男を問い詰め

防犯カメラが捉えた容疑者確保の瞬間の映像。自転車で逃げていた男を警察官が取り押さえる様子が映っている。他人の電動自転車を持ち去った、占有離脱物横領の疑いで逮捕されたのは、古川貴久容疑者(40)。この少し前、被害に遭った男性が、古川容疑者を問い詰める様子が記録されていた。(以下略 2024年4月17日 FNN)


ドライブレコーダーや防犯カメラの普及で、今までにない動画が撮影され、ネット上で公開される例が増えています。こちらは、自転車を盗んだ一部始終と、問い詰められ、しかも警察に確保されるという、なかなか見ることの出来ないドラマのような展開です。

このような動画が公開されてニュースになることで、自転車盗をするような犯人への心理的歯止めになってほしいところですが、なかなかそうなっていないようです。有名な石川五右衛門の辞世、「石川や浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」ということでしょうか。


対向車の列から自転車が 目前を横断「とっさにブレーキ」



「とっさにブレーキ」目の前に自転車が。

この車の男性が普段から利用するなじみの道路。しかし、この日は初めてのことに直面します。反対車線の車の影から自転車が突然、飛び出してきたのです。

車を運転していた男性 「ブレーキを踏むのに必死でした。間に合う間に合わない考える間もなくブレーキを踏みました」

自転車の男性は、横切った際に頭を下げたように見えます。

車を運転していた男性 「謝られても…。事故をしたらどうするつもりだったのでしょうか。自転車側が無事な場合も急ブレーキによる玉突き事故など発生する危険があります。危険な運転はやめていただきたいです」(2024/04/22 テレ朝ニュース)


道路を横切る時に、なぜ安全確認をしなくて平気なのかが不思議です。玉突き事故を誘発するというより、タイミングが悪ければ自身が衝突され、打ち所が悪ければ死んでもおかしくありません。自転車に乗り始めなのでしょうか。こんな乗り方で、よく今まで生きながらえてきたものです。


パパママ待望 押し歩きでもスイスイの「新型電動アシスト自転車」 子供を乗せられるタイプで国内初

押し歩きパナソニックサイクルテックが、新型電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」を発表した。6月から販売予定のこの自転車は、押し歩きをする際にアシストされ、利用者の負担を軽減することが特徴だ。

押し歩き時に大きな負荷…利用者の悩みを解消

12日、パナソニックサイクルテックが発表したのは、パパママ待望の新たな電動アシスト自転車だ。電動アシスト自転車は、子供やバッテリーなどを乗せているため重く、押して歩く場合はモーターのアシスト機能も動かないため、大きな負担がかかる。

この悩みは、利用者の多くが持っていた。電動アシスト自転車の利用者は、「押すときは結構きついです」と話す。また「(押し歩きは)ちょっと坂があると、全然進まないので」との声も聞かれた。

今回発表された自転車「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」は、利用者の悩みを解消。押し歩きの際もアシスト機能を活用でき、子供が乗っていても楽に押して歩くことができる。

押し歩きをアシスト 6月から順次発売へ

後ろから押されてるような安定感があり、重たくないという。比較すると、通常のタイプは押し歩きに苦労している一方、押し歩き機能搭載の新たなタイプは、スイスイと進んでいく。

押し歩きのアシスト機能は、子供を乗せることができるタイプの電動アシスト自転車では国内初。6月から順次発売される予定だ。(2024年4月15日 FNN)


どうしても子どもを乗せると重くなるため、子ども乗せの電動アシスト自転車は人気です。降りて押している時にアシストが効かないのは当たり前だと思っていましたが、ここにもアシストが効けば助かるでしょう。なるほど、いいところに目をつけたものです。


太陽誘電とニデック、1000キロ走る電動補助自転車を開発

1000キロ太陽誘電はニデックと組み、航続距離が1000キロメートルの電動アシスト自転車システムを開発した。

ニデック製のモーターを搭載し、ブレーキの力を電力に変えて充電できる。モーターの効率を従来比で3割引き上げ、航続距離を従来の5倍に伸ばした。5月にもシステムを搭載した自転車が発売される。

システムはモーターと制御装置、電池などで構成する。ブレーキをかけた時などの減速時にモーターを発電機として動かすことで運動エネルギーを回収して再利用する。

ニデックがシステム向けに専用に設計し既存のモーターよりも発電効率を高めて、航続距離を伸ばした。太陽誘電は電源回路の設計に強みを持つ。2015年ごろからブリヂストンにシステムを販売し始めた。(以下略 2024年4月21日 日本経済新聞)


こちらも電動アシスト自転車の話題ですが、航続距離が1000キロとは驚きます。回生ブレーキを備えるモデルは海外にもありますが、従来の5倍はたいしたものです。電動アシストを世界で初めて開発したのも日本メーカー、ヤマハですが、日本のメーカーの面目躍如といったところでしょうか。


電動自転車用のバッテリーから発火 パナソニックが4回目のリコール

リコールパナソニックサイクルテックは23日、電動アシスト自転車用バッテリーパック約14万個をリコール(回収・無償交換)すると発表した。

設計上の問題があり、駐輪中に発火して自転車を焦がすなどの事故が13件確認されている。人的被害は報告されていないという。

同社のバッテリーパックはこれまでに3回、リコールされており、今回の分を含めて対象は計約55万個になった。

今回のリコールの対象は、過去にも対象となった21品番のうち2015年1〜8月に製造されたものと、新たに対象となった2品番のうち15年8月〜17年7月に製造されたもの。

交換の受け付けは電話(0120・870・355)。5月22日までは毎日午前9時〜午後6時。23日以降は原則平日の午前9時〜午後5時。ホームページ(https://panasonic.co.jp/pct/info/ex/別ウインドウで開きます)でも受け付ける。(2024年4月23日 朝日新聞)


こちらも電動アシスト自転車ですが、リコールのニュースです。これまでにも電動アシストのバッテリーのリコールはありましたが、今回はかなり多くのネットメディアが報じており、今までにない注目度に思えます。少し前にイギリスでのバッテリーの発火による火災が報じられたからでしょうか。

しかし、ネットメディアでの注目度と言っても、特に気にしていない人には目に入らないニュースでしょう。最近はニュースもAIなどによって分けられ、自動的に関心のあるニュースばかり表示されるシステムも多いため、例え使っている人であっても、目に入らない可能性はあります。

クルマのリコールであれば、ディーラーなどから連絡もあるでしょうが、最近は量販店のようなところで購入する人も多いため、そういうルートも期待出来ません。発火すれば危険で、場合によっては焼死という事態にも直結しかねないので、メーカーはリコール情報の周知に工夫してほしいところです。


ー2023年度 電動アシスト自転車の販売動向ー 全体の販売数量は6%減少するも、シティー車では15%の成長



実は「不正確」だった自転車販売統計が正確に、POS連係を実現しデータ外販も

販売統計国内における自転車販売の実態を調査する取り組みが始まった。経済産業省と自転車産業振興協会(自振協)が中心となって自転車の販売事業者に働きかけ、POS(販売時点情報管理)をベースとした統計の仕組みづくりを進めている。

まずは2024年9月に同年4〜6月の四半期の情報を公開する予定だ。統計の信頼性がこれまでより大幅に高まるほか、データの外販など新たな展開にもつなげる。

この記事のポイント/2024年9月に自転車の国内販売統計の公開を開始/小売事業者のPOSシステムと連係してデータを収集/POS連係できない事業者向けにスマホアプリも用意(以下略 2024.04.23 日経クロステック)


電動アシストのニュースが続きますが、こちらは販売データの話です。たまたま、6%減少というニュースがある中で別途、実は統計データは正確でなかったという記事が出ていました。特に販売に興味があるわけではありませんが、今後は国内の電動アシストの普及状況についても、実態に即した数字が出てきそうです。


渋谷区での摘発は入れ食い状態…都内をオラつく「違法電動モペッド」がちっとも減らない根本原因

モペット警察がペダル付き電動原付バイク「モペッド」の取り締まりを強化している。

自転車評論家でジャーナリストの疋田智さんは「モペッドは自転車ではなく原付であり、運転免許やナンバープレート、ヘルメットが必要なのに、無視されている。

原付と同じように、販売業者にナンバーの代理登録を義務付けるべきだ」という――。(以下略 2024/04/17 プレジデント)


これまで何度か取り上げてきた、自転車評論家の疋田智さんの記事が載っていました。警察がようやく摘発に立ち上がったものの違法の電動モペットが減らない原因として、流通面が野放しと指摘しています。私もかねてから同様の指摘をしてきましたので、全く同感です。元を断つべきです。


【駐輪場トラブル】「あなたの自転車が倒れて私のバイクが傷ついた」と修理代を請求された、支払う義務はあるのか? 弁護士の解説

駐輪手軽な足として親しまれる自転車。駐輪場にとめている間に、別の車両とのトラブルが発生した場合、責任は誰が負うのか? 実際の法律相談に回答する形で、弁護士の竹下正己氏が解説する。

【質問】スーパーへ買い物に行き、駐輪スペースに自転車をとめました。買い物が終わり戻ってみると、隣にバイクがとまっていて、バイクの持ち主から「あなたの自転車が倒れてきたのでバイクが傷ついた。修理代を支払ってほしい」と言われました。私が自転車をとめたとき駐輪場はガラ空きで、隣にバイクはとまっていませんでした。それでも私が修理代を支払う義務があるのでしょうか。神奈川県(女性・54才・パート)

【回答】 修理代の支払いをしなくてはならないのは、あなたの駐輪の仕方に過失があり、その過失とバイクの損傷との間に因果関係がある場合です。因果関係とは、「あれ(原因)なければ、これ(結果)なし」といえる関係です。具体的には、

【1】あなたの過失の結果、自転車が倒れて
【2】そのバイクにぶつかり
【3】バイクに損傷が生じた

といえる場合です。これらをバイクの持ち主が証明できない限り、あなたは修理代の負担を拒否できます。

自転車が倒れてバイクが損傷したというのですから、倒れるまでの間は自転車は立っていたことになります。そうなると因果関係の証明のためには、まずこの立っていた自転車がどのようにして倒れたかをバイクの持ち主は明らかにする必要があります。そうでないと、倒れた原因があなたの過失によるかどうかの判断自体ができないことになるからです。

仮に、倒れた自転車のスタンドが壊れていて、かろうじて立たせて駐輪できても、少し触っただけで倒れるような不安定な状態であったと仮定してみます。

スーパーの駐輪場だと、通りがかりの人や自転車がすでに駐輪している自転車に触れることは珍しくありません。ですから、歩行者が接触して、不安定な自転車が倒れたという推定もあり得ないことではありません。その場合、倒れた原因について過失の有無が検討できることになります。

しかし、そうした条件がなければ、結局、自転車が倒れた経緯はわかりません。駐輪の仕方ではなく、他人がぶつかったり、いたずらされたりなど意図的な、あるいはそれ自体に過失があるような第三者の関与もあり得ることになります。これでは過失の有無を検討することもできません。結局、バイク側はあなたの過失や因果関係の証明はできないことになります。

以上から、自転車が倒れた理由や、そのことに落ち度があると思い当たる点がなければ、バイク側が過失や因果関係を証明するまで、請求に応じる必要はないといえます。(2024.04.20 女性セブン)


駐輪場にとめた自転車が倒れてしまうのは、よくあることでしょう。それで訴えられた場合の解説がありました。スタンド付きの自転車が多い日本では、駐輪機や駐輪スタンドがない駐輪場が過半でしょう。スタンド付きでない自転車に乗る人は少数派なので仕方ないですが、施錠のためにも駐輪スタンドを設置してほしいものです。


デル株式会社

◇ 日々の雑感 ◇

「人口戦略会議」が消滅可能性自治体の指摘を更新し、不安や焦りの声があるようです。しかし、自治体レベルでは、結局人口を奪い合うだけで不毛です。計画的に消滅させたり統合するなどを考えるべきではないでしょうか。

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