May 07, 2024

好きな時好きなだけ走りたい

ツーリングにもいろいろあります。


一般的には、自転車で近所を走りまわるのではなく、ある程度の距離を走行するロングライド、自転車旅行を指すことが多いと思います。人それぞれに好みのスタイルもあるでしょうし、定義は厳密なものではありません。週末や休暇に、ツーリングを楽しんでいるという人は多いでしょう。

家から出発して、日帰りで戻って来られる距離のツーリングは手軽で、楽しむ人も多いと思います。ただ、適当な場所で引き返すか、回遊して戻って来なければなりません。自ずと行ける場所は限られますし、似たようなコースが多くなって変化に乏しくなってくることもあるに違いありません。

This image is in the public domain.Photo by Keithonearth,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

もっと遠出をするとなると宿泊を伴うことになります。そのぶん行ける範囲は広がりますが、宿泊の手配が必要になります。そして、手配した宿泊場所まで、その日のうちに着く必要があります。何ヶ所か泊まるなら、日程の取り方、走行するコースの選び方を考える必要も出てきます。

自分の脚力で1日に走行できる距離を勘案することになりますが、あまり短いと物足りないですし、長すぎても厄介です。その日の気温や風の強さなどの気象条件や、自分のコンディションによっても変わってきます。走破するのに難儀するのでは楽しくありません。悪天候の中を無理して走るのは危険ですし、避けたいところです。

Photo by MOs810,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.Photo by Vera & Jean-Christophe,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

そうなると、宿泊施設に泊まるのではなくキャンプという選択肢も出てきます。予定していた場所で宿泊する必要はありません。キャンプ場等でなく適当な場所で野宿するのであれば予約の必要もなく、自分の満足する距離を走ったら野営すればいいだけです。もし悪天候に見舞われたら、その日は走行を休むことだって出来ます。

カナダはオンタリオ州・ピーターボロ在住でドイツ人とのハーフである、Jeremiah Brown さんも宿泊を伴うロングツーリングを趣味としていました。実は彼、2012年のロンドンオリンピックのボート競技の銀メダリストです。今は競技を離れ、趣味の長時間のツーリングを楽しむ時間が出来ました。

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当初はテント泊をしていましたが、どうも具合がよくありませんでした。キャンプでテント泊をしたことのある方ならわかると思いますが、マットなどを敷いたとしても地面に寝るのは、必ずしも快適ではありません。地面に凸凹がなかったとしても背中が痛くなります。彼もよく眠れませんでした。

対策としてキャンプ用のコット、折り畳みや組立式のベッドを持って行くなどの方法もありますが、荷物が多くなります。テントを張って寝袋一つで寝るのと違って、快適に眠りたいと思えば、毎回テントの設営をするのも手間がかかり、面倒になってきます。

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そこで、自転車用のキャンピングカーを使うという結論に至りました。ただ自転車用のキャンピングカーというのも全く無いわけではありませんが、とてもニッチな市場です。このブログでもいくつか取り上げましたが、自作する人が多く、注文を受けて制作・販売する人がいる例があるくらいです。

なかなか自分がイメージするようなものがなかったため、Jeremiah Brown さんも自分で制作することにしました。自作というのは誰でも出来るものではありませんが、とくに欧米では、自分のオリジナルの自転車やキャンピングバイクを作ってしまうような人が時々います。

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それが、“Cyberdrop”と名付けられたキャンピングバイクです。自走するキャンピングバイクではなく、電動アシストのカーゴバイクで牽引する、キャンピングトレイラーです。3輪のトライクのように見えるので、単独でも走れそうに見えますが、トレイラー部分だけでは走行出来ません。何かで牽引しなければなりません。

どこかで見た気がするという人もあるでしょう。実はこのトレイラー、あのイーロン・マスク率いるテスラ社のピックアップトラックのEV、サイバートラックからインスピレーションを得たデザインなのです。3輪のトレイラーをベースにしたキャビンは、一人がラクに眠れるベッドになっています。

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カーゴバイクの前後輪とトレイラーの前輪にデュアルハブモーターと回生ブレーキが装備され、牽引するカーゴバイクの部分にバッテリーを積んでおり、アシストによる航続距離は130マイル、約210キロにも達します。斜めになった屋根の部分にはソーラーパネルを搭載しており、発電することも可能です。

このバッテリーを使ってモーターのアシストだけでなく、キャビンの照明から車載の電気機器、室内の空調などにも電力が供給されます。快適に宿泊できるキャンピングバイクとして、徹底的に使い勝手を考え抜いた設計、デザインになっているのです。( ↓ 動画参照)

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キャビン内部のベッドの長さは8フィートもあり、収納スペースもたっぷりです。高さは46インチです。この中で寝るだけでなく、着替えたり、仕事をしたり、簡単な料理をしたり、読書したりと快適に座って過ごすことも出来るようになっています。

またキャビンは、耐候性と断熱性に優れた1インチの厚さのXPSフォーム断熱材が使用されており、外の暑さや寒さを遮断し、結露を防ぎ、快適に眠れるように考えられています。テント泊に懲りた、Jeremiah Brown さんのこだわりの仕様と言えるでしょう。

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実は、Jeremiah Brown さん、全くの初心者から僅か4年足らずでボート競技でオリンピックメダリストになった、数少ない人物として知られています。その後はカナダオリンピック委員会の、アスリートの健康と移行プログラムのリーダーとして、エリートアスリートの自己改革を支援するなどの経歴もあります。

彼の回想録、“The 4 Year Olympian”はカナダで5週連続ベストセラー1位になり、変革、忍耐、回復力といったテーマの著者および基調講演者としても知られています。今回取り上げた、“Cyberdrop”は直接関係ありませんが、とても興味深い人物です。

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もちろん、会ったことはありませんが、仕事だけでなく、趣味のロングツーリングを楽しむため、自分でキャンピングバイクまで自作してしまう実にエネルギッシュな人物という印象です。“Cyberdrop”は2022年に開発が開始され、現在製造計画が進行中です。納期が明確になり次第、事前予約が開始される予定です。

ツーリングが趣味の人にもいろいろな人がいます。自分でキャンピングバイクを制作するのは、さすがにハードルが高いですが、日帰りだけがツーリングではありません。これまで体験していないツーリングのスタイルに挑戦してみるのも面白いかも知れません。


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◇ 日々の雑感 ◇

大谷翔平選手が3戦連発の11号2ラン、例年の6月でなくまだ5月ですが早くも量産体制に入ってきたようです。

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