July 15, 2024

いかに無法状態を回避するか

今日は海の日で連休です。


6月には祝日がないので久しぶりの連休です。個人的には6月に、『川の日』をつくったらどうかと以前から書いています。飲料水や農業・工業用水、生態系、防災、レジャーなどを考える日があってもいいでしょう。それはともかく、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、気になったものをいくつか取り上げてみたいと思います。


東京・渋谷でモペット取り締まり 3人が違反、チラシも配布

モペット「モペット」と呼ばれるペダル付き電動自転車の交通違反が相次いでいるとして、警視庁は8日、東京都渋谷区で取り締まりを実施した。

啓発用のチラシも配布。同庁交通総務課によると、無免許運転やナンバープレートを付けていないといった違反が3人で計5件確認された。

モペットは形状が電動アシスト自転車に似ているが、ペダルをこがなくてもモーターの力だけで自走でき、道交法で主に原動機付き自転車に分類される。運転免許が必要で、ヘルメットの着用やナンバープレートの装着も義務付けられている。

警察官らは、ペダル走行でも原動機付き自転車か自動車としてのルールが適用されると周知するチラシを通行人に手渡した。(2024/07/08 共同通信)



見た目はただの自転車だけど…… 違反車両が大繁殖中[モペット]とは?


それは自転車…じゃない!違反激増「モペット」取締りに密着 難しい見分け「怪しきは止める!」

モペット警視庁がペダル付き電動バイク、いわゆる「モペット」の公開取締りを都内の繁華街で実施。違反走行が急増している電動モペットですが、「自転車」と見分けがつきにくく、警察も試行錯誤しているようです。

自転車のように見えるけど違います!

警視庁交通部は2024年7月8日、ペダル付き電動バイク、いわゆる「モペット」の公開取締り、ならびに販売店や街頭での注意喚起キャンペーンを渋谷区で行いました。

「モペット」は、ペダルを漕いで自転車のように走行することも、原動機(モーター)の動力のみで走行することも可能な車両を指します。これらの車両は一般的に原付バイク(原動機付自転車)と同じカテゴリーになり、公道で走行するためには、ウィンカーやテールランプ・ブレーキランプといった保安部品を装備し、ナンバープレートを取得するなど、原付バイク同様の要件を満たさなくてはなりません。

しかし、そうした手続きをとらない違法走行や違法車両が後を絶ちません。警視庁は渋谷駅前で「モペットは自転車ではありません」と書かれたチラシを配ったほか、今後、販売する可能性があるスポーツショップを訪れ、注意点を説明しました。

公道で行われた取り締まりでは、約1時間半で5件の交通違反があり、ナンバープレートなし、ヘルメット未着のほか、無免許も1件ありました。うち無免許に関しては外国人の違反です。乗っている車両は、見た目こそ自転車と大差のないものですが、改造ツールで“原付化”されていました。

こうした、ひと目では自転車かモペットか分からない車両も多いため、怪しい車両はとりあえず呼び止める必要があるようです。

去年は56件 今年は既に5月の段階で397件!

モペット「モペット」が絡んだ交通違反数は2023年が56件だったのに対し、今年は5月の段階で既に397件と急増しています。これは警視庁が取り締まりを強化したという経緯もありますが、事故も今年の5月までに14件発生しており、事故を未然に防ぐという背景もあります。

警視庁交通部監理官の権田洋平警視は「ペダルがついていても、原動機の力で走行するものはバイク以上の乗り物となります」と注意喚起をしました。これらの車両に乗るためには、運転免許、ヘルメットの着用義務、ナンバープレート着装義務のほか、自賠責保険の加入義務、保安基準を満たす必要があるとのことです。

なお、今回警視庁が配布したチラシでは「ペダル付き電動バイク(モペット)」と表記されていました。警察や行政などでは、モペットを「ペダル付き原動機付自転車」と呼称することが多いそうですが、「モペット」などの一般にも浸透している名称をあえて使っています。

「『ペダル付き原動機付自転車』ですと『自転車じゃん』と思われてしまう可能性もあるので、原付バイクと同じであることを強調したかった」と、担当者が普段使わない名称を使った理由を明かしていました。(2024.07.10 乗りものニュース)


モペットモペットのニュースがいくつか出ていました。ペダルでこぐことも出来るので自転車のように思っている人もいますが、モペットは原付バイクになります。最近は電池の性能アップで、ガソリンの原動機でなく、電動モペットが普及してきたため、余計に電動アシストと混同されるのでしょう。

その違反が急増しています。ペダルも使える原付バイクとして使われれば問題にならないのでしょうが、ナンバーをとらずに自転車のように使えれば、ある意味便利で、登録や保険、保安部品の装着も不要などメリットも大きいため、わかっていて違反する人も少なくないものと思われます。

違法モペットを路上で取り締まるのは、人手も必要で、追いつかなくなる可能性もあります。やはり、ネット販売も含めて、違法な供給源を断つことも考えるべきでしょう。なかには歩道を暴走するような輩もいますから、このまま広がって手に負えなくなることのないよう、違反を収束させる必要があるのではないでしょうか。


まさに無法者パラダイス!! 検挙件数は1万4000超え! 電動キックボードの現状がやばすぎる

電動キックボード条件が緩和され、より手頃で身近な乗り物となった電動キックボード。しかしルールを正しく理解していない人の利用によって、他の車両や歩行者にとって大変危険なものになってしまっている。道路を利用するすべての人が安全に通行するにはどうしたらいいのだろうか?

■正しいルールが浸透せず無法状態に

免許不要かつヘルメット着用努力義務となった電動キックボードの危険運転や交通違反が急増している。

電動キックボードは、条件が緩和されたことで手軽で身近な乗り物となったものの、交通ルールや運転マナーなどを知らない人や正しく理解していない人による危険運転や交通違反などにより、ほぼ無法状態になっているのが実情だ。

警察庁が公開している情報によると、「性能上の最高速度が自転車と同程度であるなどの一定の要件を満たす電動キックボード等に限り、特定小型原動機付自転車として、運転免許を受けずに運転することができるようになるなど、新たな交通ルールが適用される」とのこと。

しかし、このような情報が「電動キックボード=自転車と同程度(同じ)の乗り物」という誤解を招いている可能性があると考えられる。

自転車や電動キックボードなどを含む小型モビリティであっても、車両であることに変わりない。つまり、正しい知識と運転技術がなければ、交通事故や交通違反が多発するのは明らかだ。

電動キックボード振り返ってみると、電動キックボードに関する改正道路交通法が施行される時に、「免許不要」や「ヘルメット着用努力義務」などの言葉が大々的に打ち出された報道がされていた。

このような報道も電動キックボードを利用するユーザーの誤解を招き、逆走や右側通行、一時不停止、信号無視などの交通違反を誘発させてしまった原因のひとつとなっているのかもしれない。

電動キックボードを含む小型モビリティを運転する時に最低限のルールやマナーを守らなければ、他者を巻き込む大事故に発展したり、事故を誘発させてしまったりする可能性は高い。取り締まりの強化や法改正などルールを変更することはできるが、根本的な原因は車両を取り扱うユーザーの意識だといえる。

車両を運転する責任や危険性、車両ごとのルール(通行位置や交差点の通り方など)を正しく理解しなければ、交通違反・交通事故・危険運転などが減ることはないだろう。(2024年7月14日 ベストカー)


電動キックボードの検挙件数も急増しているようです。電動キックボードは新しいモビリティとして世界的にも拡大しており、移動手段の一つとして認めざるを得ないという判断だったのだと思います。しかし、このような状況になることは大いに予想されていたことでもあります。

世界的には、あまりに無法で危険なユーザーが増えたため、禁止にした都市もあります。日本の場合は、自転車が歩道走行していることで、自転車と同様の乗り物と誤解する人が増えれば、より危険な状況になりえます。同じ理由から、ユーザーの意識や正しい理解など望むのは無理でしょう。早急に対策すべきだと思います。


「電動キックボード」新たな“兄弟”マシン登場に心配の声も… 公道の「迷惑車両」とならないために必要な意識とは

電動シートボード「電動シートボード」は、移動難民の救世主か邪魔物か…。2024年冬、電動アシスト自転車、電動キックボードに続く、新たな電動モビリティの投入が予定されている。

電動キックボードに座席とカゴが付いた仕様で、ペダルはない。「特定小型原動機付自転車」に該当するため、16歳以上は免許不要、ヘルメットは努力義務となっている。

23年7月、電動キックボードが新たな車両区分「特定小型原動機付自転車」のモビリティとして登場。あれから1年が経過したが、SNS上の評判は芳しくない。数字でみると、2023年の電動キックボードによる信号無視などの交通違反の摘発は2万1562件、事故190件となっている。

電動キックボードの”兄弟”マシンに否定的意見が集中
目立って多い数値ではないが、新しい乗り物であり、悪目立ちしているのだろう。その余波もあってか、”兄弟マシン”となる、電動シートボート登場の報に、ネット上では「免許制にしてくれ」「なぜこんな不安定な乗り物が公道で走行するのを許可するのか」と否定的な声が相次いだ。

そうした声が現実になり、電動シートボードも車歩道をかき乱すやっかいなシロモノになってしまうのか…。

より重要になる利用者のモラル

カギを握るのは、当然、利用する人のモラルだ。電動シートボードは道路交通法上「特定小型原動機付自転車」に区分され、原動機としての定格出力0.6キロワット以下の電動機を用い、最高速度は時速20キロ以下などのルールが設けられている。

歩道走行も可能だが、その場合は時速6キロに減速する必要がある。いたってシンプルなこれらのルールさえ守っていれば、都心のちょっとした移動手段として、交通手段に乏しい地方での”足”として、移動難民にとって非常に快適で便利なモビリティとして、活躍するポテンシャルを秘める。

だからこそ、電動シートボードを利用する人のルール順守が重要になる。すでに道路上は電動アシスト自転車やスマホのながら運転で暴走する自転車、違法なモペッドなど、危険に満ちあふれている。青切符の導入が決まったのもそうした状況を改善するためだ。ここで新たなモビリティが脱法・違法な乗り方であふれようものなら目の敵にされるのは目に見えている。

利用者の違反行為に厳罰の姿勢打ち出すLuup

誰よりもそのリスクを感じ取っているのは、今回の電動シーボードも含む、電動マイクロモビリティのシェアサービスを提供するLuup社(本社:東京都千代田区)だ。同社はこれまでも電動キックボード利用前の交通ルールテスト全問連続正解・満点を義務付けるなど、利用者の安全意識向上に尽力してきた。6月末には新たに違法運転撲滅へ向け、「LUUPの安全・安心アクションプラン2024」を発表している。

同プランでは、ヘルメット着用推進へ向けた取り組みや安全走行をサポートするナビ機能を全国に展開することを明かしているが、注目は交通違反点数制度による違反者のペナルティ強化だ。

具体的には軽微なものも含むすべての交通違反に対し、違反点数を加算。一定の点数に達するとアカウントが30日間凍結され、利用できなくするというもの。サービス提供事業者ながらここまですることに、同社の電動モビリティによる違法運転撲滅への強い使命感がにじんでいる。

Luup社ではまた、電動キックボードの車両自体の安全性強化も継続的に行っている。実験を繰り返しながら、ボディ強度を高めたり、サスペンションを改良したりなどで、事故が起こりにくく、起こっても最小限の被害に留まるよう随時アップデート。次世代モビリティとしての可能性を妥協なく研ぎ澄ましている。

もっとも、この特定小型原動機付自転車のカテゴリーには電動シートボード以外のモビリティも参入している。glafit社(本社:和歌山県和歌山市)は自転車型タイプの電動バイク「電動サイクルNFR-01Pro」を3月にクラウドファンディングで先行予約発売。3か月後には1億円を突破する応援購入金額を達成し、その需要の大きさを示している。

同社によれば、「60代、70代の購入割合が15.89%」で、他のモビリティのプロジェクト(平均12.15%)より高いという。

専門家は歓迎も、2つの条件が必要と提言

自転車に青切符を導入する法案の設立にも携わった自転車活用推進研究会の小林成基理事長は、こうした電動シートボード等の新たな電動モビリティの登場について次のように見解を述べる。

「移動の選択肢が増えることは大歓迎です。違法モペットみたいな者がでてくるのはダメですが、悪いのは車両じゃなくて、乗る人のモラル。われわれとしても、そうした教育面もしっかりとフォローできる仕組みをつくるよう働きかけていきたいと思っています」

電動シートボードは、立った姿勢で乗る電動キックボードでは乗車がつらい人にとって、ちょっとした買い物への移動手段として重宝される可能性もある。一方で、高齢者が時速20キロ以下とはいえ、車道の左端もしくは自転車道を安全に、軽快に走行するイメージはしづらい…。

そうなると、せっかくの「選択肢」が宝の持ち腐れになりかねない。やや究極的だが、小林理事長の次の言葉が、現在の日本のモビリティが内包する課題へのひとつの「解」といえるのかもしれない。

「ルールを守るのは当然のことです。ただ、守ってもらうためには、道路の整備も含め、ルールを守れる環境を用意しないといけません。そうすることで守られるんです。私は将来的にはクルマ椅子以外の車輪の付いているものは歩道通行不可にすべきと考えています」

現状は道路整備は途上であり、新たな電動モビリティを移動の救世主か邪魔物かに分けるのは、利用者のモラルに委ねられることになりそうだが…。(2024年07月11日  弁護士JPニュース)


さらに新しく、「電動シートボード」という乗り物が解禁されるようです。クルマの運転免許を返納した高齢者などの救いになる可能性はありますが、モペットや電動キックボードと同じように違反者が増え、事故などを引き起こすことになるのは容易に想像されます。

かと言って、日本でだけ禁止というのも難しいでしょう。低速のシニアカーは別として、やはりモペットも、電動キックボードも、電動シートボードも、そして自転車も、歩道走行させないことにしない限り、歩行者の大きな脅威となって事故が絶えないことになるのではないでしょうか。


イヤホンをつけて自転車に 警察官に注意され「足蹴り」男を現行犯逮捕

取締りイヤホンを装着して自転車を運転していた男が、警察官に注意されたところ、その足を蹴り、公務執行妨害で現行犯逮捕されました。

警察によりますと、7日午前11時半前、JR新潟駅前を巡回していた男性警察官が、両耳にイヤホンをつけて自転車を運転していた59歳のアルバイトの男を発見しました。

イヤホンで大きな音量を流しながら自転車に乗っていた場合、周囲の音が聞こえず事故につながる恐れがあることから、警察官は呼び止めて注意したといいます。

すると男は逆上したのか、男性警察官の右足を蹴ったことから、公務執行妨害で現行犯逮捕されました。男は暴行を加えたことは認めているということです。

県内では、イヤホンやヘッドホンを使いながら自転車に乗っていることが確認された場合、5万円以下の罰金がかせられます。(2024.07.08 新潟テレビ)


取締りにあって警察官を蹴るとは、いい度胸です。年齢的にもう少し分別があっても良さそうなものですが、あまり取締られることに慣れていなかったのでしょうか。今後自転車の青キップが導入されると、今までとは違って反則金をとられるわけで、こうしたトラブルは増えるのかも知れません。


「孫と嫁に嫌われた... 」62歳主婦が「勘違い自転車ルール」を押し付けて後悔していること。

交通ルール(前略)このとき、和子は長男から、以前の事故は和子にも原因があったと伝えられた。自転車は基本的に左側通行だが、当時、和子は右側を走っていたのだ。

同時に、ベルを鳴らすことも良くないと指摘された。和子は、歩行者にぶつからないための工夫としてベルを鳴らしていたが、やむを得ない場合を除いて鳴らすべきではないと、長男に教えられた。

和子は驚きを隠せなかった。長男が話す自転車ルールは、和子の知っているそれとはまるで違っていたからだ。

「話が全然飲み込めませんでした。努力義務より前から、ヘルメットをちゃんと被っていましたし、私、ルールにはかなり厳しいタイプなんです」

しかし、その後参加した自転車講習会で、和子は自らの勘違いに気づくことになった。

「そこで自転車が車両で、歩行者が歩く歩道を走ってはいけないと教わりました。目から鱗の話ばかりで、これまで自分が守ってきたルールが全然違ったことにやっと気がついたんです」

和子に限らず、実は自転車の交通ルールを知らないという人は少なくない。というのも自転車は免許不要で乗れるごく、身近な乗り物だからだ。そもそも私たちは自転車にまつわる道路交通法を知る機会、学ぶ機会がないまま、自転車に乗っているのだ。

自転車は歩行者と近しい存在と考えがちだが、れっきとした軽車両で、車の仲間だ。

「自分が知っている常識がすべてだと思い込んで、いろいろ言っていたことを反省しています。孫には車道は危ないから歩道を走れ、なんて話していましたからね」

和子のように今一度、自転車のルールを学ぶ人もいる。とは言え実際のところ、正確なルールを知らないまま自転車に乗っている人は少なくないだろう。

自身が認識している自転車ルールが本当に正しいものなのか、今一度確認すべき時なのかもしれない。(2023.4.13 ForzaStyle)


ニュースではありませんが、62歳の女性の手記が載っていました。自転車の交通ルールを知らないばかりか、誤った考えに凝り固まり、自分が間違っていると思っていない人がいるという典型的な例なのではないでしょうか。堂々と逆走して、自分は悪くないと思い込んでいるかに見える人はたしかにいます。

歩道を走るのは当然の権利だとばかり、歩行者に向かって平然とベルを鳴らす人もいます。ルールを知らないならまだしも、間違った思い込みを持っているとしたら、余計に厄介です。道交法を学ぶ機会が無いこともさることながら、自分がルールを知らないことを自覚していない人は少なくないのかも知れません。


自転車の教育ガイドライン策定へ 反則金制度の導入見据え初会合

自転車の教育自転車の交通安全教育を話し合う警察庁の官民連携協議会の初会合が8日、東京都内で開かれた。子どもから高齢者まで、世代に応じた教育のガイドライン策定に向けて議論する。

5月に成立した改正道路交通法により、悪質な自転車の交通違反に「青切符」を交付し、反則金を納付させる制度が2026年までに導入されるのを見据えた対応。

協議会には、自転車の製造販売業者や小中高校の校長会、先進的な安全教育に取り組む自治体といった30以上の団体などが参加した。運転免許の取得が不要な自転車は、教育体制が十分ではないとの指摘があることから、ガイドラインの取りまとめを進める。

安全教育の実施主体となる民間団体や企業を都道府県警が認定する仕組みの導入などについても議論する。(毎日新聞 2024/7/8)


交通安全の教育についても動きがあるようです。反則金を導入するにも、まずルールを徹底させる必要があるということでしょう。小中高校の校長なども参加したようですが、子どもや青少年に加え、先ほどの記事のように勘違いや思い込みをしている大人にも、どう徹底するかを考えてもらいたいものです。


自転車信号無視 惨事に

信号無視事故後絶たず

自転車の信号無視が原因となる事故が後を絶たない。昨年10月に神戸市で起きた事故では、信号無視の自転車と衝突したバイクの高齢男性(当時69歳)が死亡し、自転車を運転していた男性が有罪判決を受けた。

加害者は尽きぬ後悔を口にし、遺族は「二度と事故を起こさないでほしい」と語気を強めた。

配達員死亡 有罪20歳 尽きぬ後悔

重過失致死罪に問われた男性(20)の判決公判が5月、地裁で開かれた。桂川瞳裁判官は禁錮1年、執行猶予2年(求刑・禁錮2年)の有罪判決を言い渡した。

判決や検察側が示した供述調書によると、事故は昨年10月24日午前0時50分頃、神戸市須磨区の県道交差点で発生した。仕事を終えて自転車で帰宅中だった男性は、歩行者用の信号が赤だったにもかかわらず、時速約10キロで交差点に進入し、青信号で車道を走っていたバイクと衝突。バイクの神戸市内の男性は転倒し、3日後に死亡した。

その日は特別に忙しく、疲労感が強かったという男性は、赤信号であることも、バイクが近づいてきていたことも気付いていたという。法廷で心境を聞かれた男性は「身勝手な行動をして申し訳ない。取り返しのつかないことをしてしまった」と声を震わせた。事故後も通勤時に自転車を使っているといい、「時々、自転車に乗るのが怖い」と心境を吐露した。

桂川裁判官は判決で「信号に従って通行することは基本的な注意義務。過失は重大で、刑事責任は軽視できない」と指摘。一方で、反省していることなどを踏まえ、執行猶予付きにすると結論づけた。

判決後、男性の妻は読売新聞の取材に対し、「かけがえのない家族を奪われて、つらい気持ちは変わらない。被告には夫を死なせたということを忘れないでほしい」と話した。

ライフスタイルの変化で身近な交通手段への需要が高まる中、自転車による事故と悪質な法令違反は増加傾向にある。

警察庁によると、2022年に全国で発生した自転車の絡む死亡・重傷事故は7107件。そのうちの7割強は自転車側に法令違反があり、信号無視は277件(3・9%)あった。

県内では、21〜23年の3年間で、信号無視した自転車が相手を負傷させる事故は61件発生。そのうちの8件は重傷を負わせる事故だった。(兵庫 2024/07/10 読売新聞)


自転車で信号無視をして事故を起こし、被害者を死亡させた被告の判決の記事がありました。信号無視をしている自転車を街で見かけるのは日常茶飯事ですが、その結果として事故を起こせば、相手を死亡させてしまうという取り返しのつかないことになる可能性があります。そのことを改めて考えたいものです。


【JAF大阪】雨の日の自転車は聞こえづらく見えづらい〜雨具を着て自転車に乗る時はご注意を〜

雨の日一般社団法人日本自動車連盟(JAF)大阪支部(支部長:小林 恭彦)は、雨天時の自転車利用についての注意喚起とともに、報道機関各社で利用いただける検証動画をご用意しています。

今週は雨天が続く予報が出ているため、JAF大阪支部では自動車ユーザーに、雨天時は速度を落として自転車との間隔を十分に空けるなど、いつも以上に慎重な運転を心がけるよう呼びかけています。

JAFの検証によって、雨具を着用している自転車利用者は音が聞こえづらく車の接近に気づきにくいという結果が出ています。雨天時は自転車に乗ることを避けることや、どうしても自転車が必要な場合はリスクを予想し慎重に周囲を確認して利用してください。

『大阪の交通白書 令和5年版(大阪府交通安全協会)』によると、大阪府の昨年度の自転車事故死者数は37人と、令和4年から8人増加していました。状況別で見ると、歩行中と自転車乗車中の事故が増加しています。自転車を利用する方々も、さまざまな危険を予知し、安全を意識した運転をする必要があります。

JAFでは、下記のような注意点を呼びかけています。

【雨具着用時の自転車に関する注意点】

■目視で確認しましょう
雨天時はフードに雨が当たる音などで、周囲の音が聞こえづらくなるので、しっかり目視で周囲を確認をしてください。

■フードの調整機能などを活用しましょう
雨具のフードで視界が狭まる危険性もあるので、調整用のコードやテープで視界をさえぎらないように注意をしてください。(2024年7月8日 PRタイムス)


梅雨明けはまだのようです。雨具を着て自転車に乗っている人もあると思いますが、どうしても視界が狭くなり、周囲の音も聞き取りづらくなります。事故のリスクが大きく高まっていることになります。このことをあまり意識せずに乗っている人も多いと思いますが、通常よりも注意することを心掛けたいものです。


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◇ 日々の雑感 ◇

ペンシルベニアで起きたトランプ前大統領の銃撃事件には驚きました。もし数センチずれて前大統領が亡くなっていたら、アメリカは内戦になった可能性も指摘されています。選挙の行方だけでなく米国の分断が懸念されます。

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