パリ五輪の熱戦が始まっています。
自転車で一方通行を逆送→警察官の制止無視→「赤切符」 自転車の事故増加で取り締まり強化
自転車が関係する交通事故は去年全国で7万2000件を超え、前の年よりも2000件以上増加しました。自転車側の交通違反が事故につながるケースも多く、警察も取り締まりを強化しています。
福岡県内の警告・指導は年3万2000件
福岡県内の「自転車の交通指導状況」によると、去年1年間で警告・指導の件数は、およそ3万2000件、「赤切符」で検挙されたのは306件でした。
※「赤切符」とは比較的重い違反に交付され、「刑事責任を問う事件として扱う」という内容を告げるもの
自転車でも酒酔い運転は懲役または罰金
警告・指導の場合は罰則はありませんが、赤切符で検挙された場合は懲役や罰金があります。例えば、酒酔い運転で5年以下の懲役または100万円以下の罰金、二人乗り運転で2万円以下の罰金または科料です。(二人乗りが認められる例外もあります)
危険行為を繰り返すと「講習」命令も
また、3年間に2回以上危険行為を繰り返し、赤切符で検挙されるなどの処罰を受けると、都道府県の公安委員会から「3時間の自転車運転者講習」を受けるよう命令されます。福岡県では例年10人程度が講習を受けています。赤切符の対象となる違反例は、・右側通行および逆走・信号無視・一時不停止・酒酔い運転などで悪質な場合です。
逆送・警察官無視で赤切符
警察によりますと、18日も博多区で一方通行を逆走し、警察官が停止するよう求めたものの、無視をして走行を続けたケースについて、悪質とみなして赤切符を切ったということです。
警察庁によりますと、2023年に、全国で自転車が関係する死亡・重傷事故は7461件で、そのうち、自転車側が何らかの交通違反をしていたのは74.4%にあたる5550件でした。(以下略 2024年7月24日 TBS)
自転車のスマホながら運転 今年上半期の死亡・重傷事故が過去最多
自転車に乗る際にスマートフォンなどを使用する「ながら運転」が絡む死亡・重傷事故が、今年上半期(1〜6月)に全国で18件起きたことが警察庁のまとめでわかった。
死亡が1件、重傷が17件だった。前年同期の2倍超で、統計が残る2007年以降で最多だった。
警察庁が25日に発表した。道路交通法が5月に改正され、自転車のながら運転が11月から罰則付きの違反となるのを前に、警察庁が事故統計を初めてまとめた。
上半期の18件は、自転車側が事故の過失割合の最も重い第1当事者か第2当事者になったもの。スマホ使用の理由別では3件が通話、15件が動画などの視聴だった。
同様の事故は23年までの5年間で計102件あった。102件の自転車利用者は、年代別では半数超が20歳未満で、20代が2割近く、30代が1割超だった。事故の相手側は36.3%が車、34.3%が歩行者で、自転車も26.5%あった。車によるながら運転に絡む死亡・重傷事故で、車側が第1当事者になった事故は今年上半期に58件あった。うち14件が死亡事故だった。
警察庁は「ながら運転は周囲の危険に気づきにくく、事故では加害者にも被害者にもなり得る」として注意を呼びかけている。(2024年7月25日 朝日新聞)
生活道路の法定速度30キロが決定、実施は2年後 広い道は別に規制
一般道路のうち速度規制がかかっておらず中央線などがない区間について、車の最高速度(法定速度)を時速30キロと定める道路交通法施行令改正が23日、閣議決定された。
現在は一般道の法定速度は60キロだけだが、生活道路の多くで30キロになる。2026年9月1日から実施される。
今回の改正は、住民が徒歩や自転車で利用したり近くに学校があったりする生活道路の安全を確保するのが目的。
標識などで最高速度を示す「指定速度」がかかっていない場所が多く、現在は60キロで走ることができる。改正では、中央線や中央分離帯、中央のポールなどがない道路の法定速度を30キロとする。
警察庁は改正案について6月末までの約1カ月間、パブリックコメントを実施。「郊外の農道や山間部の道路のような、幅が広いが中央線などがない道路は30キロの規制から除外すべきだ」との意見があった。警察庁はこうした広い道路については交通実態や地元の声を踏まえ、指定速度で最高速度を定めるとしている。警察庁によると、法定速度30キロになる対象の多くは幅5・5メートル未満の道という。
横断歩道の白線同士の間隔を現在の2倍の90センチまで広げられるようにする改正も決定した。26日から実施される。設置・維持費用の削減などが目的だ。
警察庁は当初、全ての横断歩道を対象にする方針だったが、視覚障害者の安全を図るため、始めるのは音響信号機や専用点字ブロックが設置されている場所に限ることにした。パブリックコメントで、「白線の間隔を広げると、塗料の凹凸を足で感じている視覚障害者や視力の弱い人が横断歩道を認識しづらくなる」との意見があったことを踏まえた。(2024年7月23日 朝日新聞)
【独自】信号無視した自転車の男…クラクションに“逆ギレ” 口を突き出しドライバーに向かって怒り 直後に再び信号無視
福岡市を走る車のドライバーは、信号無視した自転車の男が逆ギレをする姿を目撃しました。歩道を走ってきた自転車は、横断歩道の赤信号を無視。そのまま反対側へ渡ろうとしたそのとき、「ぶつかる!」と思ったドライバーは、思わずクラクションを鳴らしました。しかし、これがさらなるトラブルの引き金となることに。
車が右折を終えて信号待ちをしていた、その時、ぶつかりそうになった自転車の男性が、口を突き出しドライバーに向かって怒りをぶつけているようです。
ドライバー:40代後半から50代。窓を閉め、聞こえなかったが、明らかに“逆ギレ”した感じで、文句を言っている。
信号無視を注意され、逆ギレ。なんとその直後、再び信号無視をしました。目を疑う光景に逆ギレされたドライバーは、「“あきれ”ですね。この感じだといつもやっている感じ。危険な運転はやめてもらいたい」と話しました。
ドライバーは、自転車を運転する人も交通ルールをしっかり守ってほしいと願っています。(2024/07/24 FNN)
【ドラレコ映像】まさかの“急ハンドル”子供の自転車が…【佐賀県】
事故寸前のヒヤリとする映像が視聴者から寄せられました。夏休みに入り、車を運転する大人も自転車を運転する子供も要注意です。
5月4日夕方の佐賀市内。買い物にでかけていた投稿者のすぐ左前を自転車で走る小学生くらいの男の子2人。一人が後ろを振り向いた次の瞬間。急に車道に飛び出し、前から来た車が直前で避けます。子供の動きは読めないといいますが、本当にぶつかる寸前でした。
映像を投稿した36チャンネルさんは「心臓が止まりそうなぐらいビックリしました。対向車の運転手は私以上に驚いたと思います。夏休み本番、自転車で遊びに出かけることも多いと思いますが、くれぐれも車に気をつけて」と呼びかけていました。(2024年7月26日 FNN)
元”オリンピック会場”で自転車教室 短時間であっという間に乗れるように 保護者も驚き 静岡
オリンピックの熱戦が続く中、東京五輪で自転車競技の会場となった伊豆ベロドロームで自転車教室が開かれました。
この教室には自転車に乗れない3歳から6歳までの子供たちが参加し、ペダルのないキックバイクでバランスをとるコツを学んだあと、ペダルの付いた自転車に挑戦しました。練習を重ねた子供たちは次々と自転車に乗れるようになりました。
参加した男児:(Q.どうだった?)うれしかった
男児の母親:短い時間ですぐに乗れたから本当にびっくりしました。ほぼみんなだったね、みんな乗れてたよね
最後は競技で使われる木製のバンクを走り、選手気分を楽しんでいました。(2024年7月28日 FNN)
自転車用自動ブレーキを高校生が開発 機能向上に向け警察官と意見交換 群馬
群馬県内でも後を絶たない高校生の自転車事故を防ごうと、自転車用の自動ブレーキを開発した前橋高校の生徒と警察官が機能の向上に向け、意見交換しました。
前橋高校の科学・物理部では、カメラとAI=人工知能を使い、自動車や道路標識を認識して、自動で自転車のブレーキをかける装置「トマールくん」を開発しました。
23日は、機能の更なる向上を図ろうと、前橋東署の警察官を招き、交通法規に関するアドバイスを受けました。生徒たちは、装置を使用して事故が起きた場合の法的な責任などについて質問していました。
一方、警察官は、道路標識の認識の精度などを尋ねていました。そして「この装置は事故防止に役立ちます。早期の実用化に期待します。」とエールを送っていました。
県内の高校生1万人あたりの自転車通学中の事故は、9年連続で全国最多の状況が続いています。前橋高校の科学・物理部では今後、軽量化や認識精度の向上など「トマールくん」の改良を重ねることにしています。(2024/07/24 群馬テレビ)
南あわじと徳島・鳴門結ぶ大鳴門橋で自転車道の起工式
南あわじ市と徳島県鳴門市を結ぶ大鳴門橋に自転車道が整備されるのを前に、22日、起工式が行われました。兵庫県と徳島県は、大鳴門橋の車道下の空間に全長およそ1.8キロ、幅4メートルの自転車道と歩道を整備する計画で、2027年度中の完成を目指しています。
工事が本格化するのを前に、大鳴門橋の車道の下にある鳴門市の観光施設「渦の道」で起工式が行われ、兵庫県の斎藤知事や徳島県の後藤田知事などおよそ30人が出席しました。式典では、はじめに後藤田知事が「自転車道の整備工事の安全を祈念する。兵庫県と協力してサイクルツーリズムの振興に努めていきたい」とあいさつしました。
また、斎藤知事は「自転車道が完成すれば、国内外に発信する起爆剤になると思う。広域のサイクルルートも構築されるので、地域の活性化につながるように全力をあげたい」と述べました。完成後は、年間およそ40万人の利用者を想定しているということです。
淡路島では、自転車で1周する「アワイチ」がすでにサイクリング愛好家に人気を集めていて、今回の自転車道の整備によって瀬戸内を1周する「セトイチ」が実現できると期待されています。(7月22日 NHK)
マウンテンバイクで森林保全を 登山客も歩きやすい道に 自転車議連、「最先端」山梨県を視察
自転車施策を推進する超党派の国会議員で構成される「自転車活用推進議員連盟」の所属議員らが7月22日、山梨県甲府市を訪れ、マウンテンバイク(MTB)を用いた森林の保全、利活用を推進する取り組みについて視察を行った。
議連の幹事長を務める金子恭之議員をはじめ、関係者がMTBフィールドを走行し、国内の中山間地域が抱える社会課題に対するMTBの利活用の可能性について検討した。
自転車活用の舞台は町から山へ
自転車政策を方向づけるために国が取り組んできた「自転車活用推進計画」では、これまで主に整備された道路空間上での施策の検討が行われてきた。今回の視察では国土の約7割を占める森林エリアに初めて照準を当て、山道を走ることができるMTBを活用した山林荒廃の防止や山道の維持管理などに対する施策の有効性について視察した。
視察のガイドを務めたのは、県内でMTBフィールドの整備やMTBを用いたツアーなどを手掛けている一般社団法人「山守人」(やまもりびと)の代表を務める弭間(はずま)亮さん。ボランティア活動として手入れされていない区有林の山道再生や維持管理を手伝うことから始め、時間をかけて山間部での地域活性でのMTB活用を呼び掛けてきた立役者だ。全国に先駆けて森林空間でのMTB利用を県の「自転車活用推進計画」に取り入れた山梨県で、その活動をけん引する存在でもある。
議員らが訪れたのは国有林や県有林、私有林が混在する2500ヘクタールの広大な森林の中にある自然公園「武田の杜」にあるMTBフィールドで、電動アシスト機能が備わったE-MTBを使ってコースを走行した。アップダウンがある未舗装路をこなすため、一般的には体力を必要とするが、E-MTBはモーターの補助があるため、性別問わず幅広い年齢層が楽しめるアクティビティとして欧米を中心に流行している。
弭間さんによると、フィールドの整備では木を伐採せずに地形を生かした起伏を設けることで、降雨やMTBによる走行でダメージを受けても崩れないように工夫されているという。
さらに議員らは景勝地として知られる昇仙峡を訪問し、「麦坂道」というかつて麦を運んでいたという道の視察を行った。現在は登山道として利用されているが、長年の利用や雨などの影響で山道が荒廃していたところを弭間さんらがMTB利用者向けに整備した結果、MTBだけでなく登山客にとっても歩きやすい道になったという。
金子議員「森林を活用した自転車施策を」
弭間さんは「MTB用の山道整備は森林の持続可能な維持につながるほか、サイクルツーリズムなどにも寄与する。一方で私有地や管理者の意図しない場所での走行が重なると、山道が傷んだり、整備を進める上で関係者の理解を得ることが難しくなったりする。ある程度利用状況を管理しながら、MTBユーザーと地域が繋がりをもって森林を維持していく仕組みができれば」と話している。
金子議員は「山守人の活動は先進事例の一つということで視察した。森林空間と資源の効果的な利活用で、アドベンチャーツーリズムといった地方創生への動きが進んでいることを感じた」との見方を提示。さらに「E-MTBといった機材の進化も効果的で、これまで以上に利用者にとって親しみが持てるアクティビティになっている。今後森林を活用した(自転車の)施策を自治体と連携して進めていく必要性を実感した」としている。2024/7/23 産経新聞)