September 10, 2024

世の中で起きることを参考に

パリ・パラリンピックが閉幕しました。


日本選手も大きな活躍を見せた12日間の熱戦に幕が下され、次は4年後のロスアンジェルス大会になります。さて、そんな時期ですが、今回はパラリンピックの話題も含め、最近の自転車関連のニュースの中から、いくつかピックアップしてみたいと思います。


杉浦佳子自転車の53歳杉浦佳子が連覇、大接戦を制す…自身の持つ金メダル最年長記録更新

自転車ロード53歳杉浦佳子が2連覇、自身の最年長「金」記録更新 パリ・パラリンピック

パラ自転車で53歳の杉浦佳子が金 称賛の「グランマ」、涙の連覇

「金じゃなければ即刻引退」と臨んだ杉浦佳子、最後の種目で優勝…53歳がスプリント勝負制す

自転車ロードで53歳の杉浦佳子がパラ連覇 金メダル最年長記録更新

孫が2人いる53歳の杉浦佳子、また最年長「金」…泣いて笑って「信じられない」

杉浦佳子、最年長「金」 53歳おばあちゃんは強かった

【パラ自転車】パリ大会で2連覇の杉浦佳子 事故後に出会った競技は母親に内緒でスタート

“別腹のデザート”でつかんだ最年長の金メダル【解説】

自転車・杉浦佳子が金 53歳で自身の最年長メダル記録更新 パリパラ

53歳最年長の輝き=杉浦、最終種目で有終―自転車〔パラリンピック〕

【パラ】53歳杉浦佳子、日本勢最年長金!「ナイスグランマ」が自転車女子個人ロード連覇

杉浦佳子パラ自転車の杉浦佳子選手 日本勢最年長「金」に「まだ信じられない」

自転車53歳の杉浦佳子が金 ロード2連覇、最年長記録更新

3種目メダルなく「日本に帰りたい」…ぜんそくから回復した杉浦佳子、最後に「ロードの女王」の意地

杉浦選手の母「号泣」 地元掛川から励まし続け 自転車ロードレース「金」【パリ・パラリンピック】


パリ・パラリンピックで、自転車女子個人ロードレース(運動機能障害C1〜3)で杉浦佳子選手が東京に続いて連覇を達成しました。喘息などの不調もあった中で、まさしく快挙です。上に挙げたものは一部ですが、各マスメディアがこぞって報じています。

日本での自転車競技への注目度は低いわけですが、2大会連続金メダル、しかも孫がいる53歳、自身の金メダルの最年長記録更新と話題も満載で注目が集まりました。オリンピックと比べたパラリンピックの注目度の低さは否めませんが、偉業の達成に多くの祝福がおくられました。おめでとうございます。

ただ、結果が出たことに注目は集まりましたが、競技への関心が高まったとは言えません。試合の中継がないのはパラの他の多くの競技も一緒ですが、やはりロードレースの戦略性や、今回の杉浦選手の作戦や駆け引きなどまで知られるようになれば、見て面白いスポーツと、もっと人気も高まるのにと思います。


【独自】自転車“すり抜け”サイドミラー破壊…振り返りもせず走り去る 「危ない」不安は現実に 神奈川・横浜市

当て逃げ神奈川・横浜市で、車のサイドミラーに接触した自転車がそのまま走り去る、当て逃げの瞬間がカメラに捉えられた。

ハンドルがサイドミラーに接触

神奈川・横浜市の戸塚駅付近で8月5日午前8時、ドライバーが家族を駅まで車で送っていると、前方に自転車通行帯をはみ出し、楽器を背負いながら立ちこぎで先を急ぐ1台の自転車が走っていた。自転車の危ない走行に、車の中では「ちゃりんこ怖えー」という声が……。

撮影者:車道にはみ出るような形で自転車が走っていて、一緒に乗っていた妻とは『危ないね』なんて。
すると直後、ドライバーの不安は現実のものとなった。信号待ちをする車の横を通り抜けようとしたその時、自転車のハンドルがサイドミラーに接触したのだ。

ぶつかった衝撃でサイドミラーは外れ、自転車に乗った人物はよろめき、地面に片足を付いていた。しかし、自転車は一度も振り返らず、止まることなく走り去っていったという。

撮影者:まず一言謝るのが常識なので、当てられた車がただ気の毒。(2024年9月7日 FNN)


自転車が停止しているクルマの脇をすり抜ける時に、接触したにもかかわらず、当て逃げしたようです。サイドミラーは破損し、よろめいたようですので気がつかなかったはずはないでしょう。自転車であっても、当て逃げが認められれば、その責任が追及されるのは間違いありません。

このような場合、ドライバーが逆上して追いかけてくるような例もあり、トラブルや危険な状況になることもありえます。昨今はドライブレコーダーも普及してきていますし、後で立件されれば、逃げたということで、より罪が重くなります。動揺したのでしょうけど、そのあたりは心得ておきたいところです。


【独自】「逃げられました」交差点で車にぶつかった自転車が当て逃げ…車の間から突然飛び出し 川崎市



神奈川・川崎市の道路を走る車。買い物帰りの親子が目撃したのはまさかの瞬間でした。突然、車内に響いた大きな音。交差点内で自転車と衝突したのです。ドライバーは「まさか自転車が飛び出してくるなんて、すごく驚いた」と話します。

一体この自転車、どこから飛び出してきたのでしょうか。交差点を直進しようとした次の瞬間、右折待ちの車と対向車の陰から突然、自転車が飛び出してきたのです。よく見ると自転車に乗った人物は、顔を下のほうに向けていました。

自転車は衝突後に転倒。しかし、乗っていた人物はすぐに起き上がりました。ドライバーが警察に通報しようとしたその時、まさかの光景を目の当たりにしたのです。

ドライバー:見当たらないというか、見つけられませんでした。逃げられちゃいましたと。
何とぶつかった自転車がこつぜんと姿を消したのです。事故直後の映像には、自転車を起こし歩道へと向かう人の姿が捉えられていますが、その後、再び自転車に乗り走り去ってしまったのです。警察は自転車の当て逃げ事件として捜査を進めています。(2024年9月4日 FNN)


こちらも当て逃げ事件です。警察は当て逃げとして捜査しているようですが、逃げたのは自分の違法行為を認識していたからでしょう。動画で見る限り、赤信号を無視し、クルマの陰から飛び出しています。しかもスマホを見ていた可能性もあります。

交差する方向をクルマが進行しているのに飛び出すなんて、正気とは思えません。スマホに気を取られていたのではないでしょうか。逃げたことよりも、こんな走行をしていれば、今後も事故に遭いかねないのは否めないでしょう。スマホに気を取られてしまうと、いかに危険なことになるか如実に表していると思います。


「チッ!避けなさいよ…だと!」老害自転車ドライバーが右車線を堂々直進!あわや衝突しそうでもお構いなしの愚行。自転車を車両と思っていない怖すぎる人たち。

老害(前略)警視庁の調べによると自転車乗車中の事故は小学生〜高校生の若年世代が多いが、死者数は70歳以上の高齢者が圧倒的に多くなっているという。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「自転車事故自体は減少傾向にありますが、交通事故全体に対する自動車事故の割合は増加傾向です。シェアサイクルも多くなりましたし、自転車の車道通行が一般化したことで混乱もみられます」。

自転車が車両であるという認識が人によって、違うところも大きな問題だろう。

「そうなんですよね。自転車は自動車と違って免許制ではありません。手軽に乗れるからこそ、車両であるという認識が欠如してしまう。突然車線変更したり、歩道と車道を行ったり来たりの蛇行運転をしたり、危険だなと思う自転車を見かけない日はありません。車を運転するとよりその怖さを感じます」。

確かにすり抜けをするような自転車も多い。今回お話しを聞いたのは、あわや衝突寸前の自転車事故にあったとはなすある女性のお話だ。進藤梨花さん(仮名・39歳)は、車、自転車共に運転をする。

「車は子供の習い事の送り迎えや実家への帰省に使うことが多いですね。普段から頻繁に乗っています。自転車はサクッと買い物にいくときとか。どちらもなくてはならない足と言ったところです」。

そんな梨花さんだが、最近気になることがあると話す。「自転車ドライバーの危険な運転にひやっとすることが本当に多くて…」。予測不能な動きをしたり、突然右側から現れたり…。車を運転しているとその乱暴かつとんでもない運転に怒りを感じることもあるそうだ。

「自転車にしか乗らない人は、自転車が車両であるという認識がないんだと思いますね。軽い気持ちで乗っているというか。交通マナーの基本を何も知らずに運転しているので、本当にこわいですよ…」。

先日、ついに事故になりそうなことがあったらしい。「私は自転車に乗っていました。左側の白線脇を通行していたんですが、遠くから女性がこちらに向かってくるのが見えました」。相手も自転車に乗っていたと話す。

「60代ぐらいだと思います。カゴにスーパーの袋を乗せていて、そこからネギが飛び出していました。買い物帰りだったんだと思います。自転車は左側通行です。だから相手がそのうち左車線にうつる、または避けるかなと思っていたんですけど…」。梨花さんは距離が近づくにつれ、不安になった。

「全然移動する気配がないまま、まっすぐ突き進んできたんです」。危ない!そう思った梨花さんは仕方なく前後を確認し、車や歩行者がいないことを確認して、大きく迂回して女性の自転車とすれ違ったそうだ。

「ハンドルにも荷物をかけていてすごくふらついていたんですよ。ギリギリですれ違って、引っかかったりしたら一大事じゃないですか。驚いたのは次の瞬間です。向こうが反対車線を走るべきでこっちがわざわざ避けたのにもかかわらずいきなり暴言を吐かれたんです…」。ーチッ、避けなさいよ! (2024.9.9 FORZA STYLE)


自転車を車両だと思っていないのもさることながら、自分が道交法に違反しているとの認識がないのが厄介です。自分が危険行為をしているとは思わず、相手が避けるのが当然と思っている高齢者、たしかに存在すると思います。私も自転車同士ですが、逆走してきた高齢者に怒鳴られた経験があります。

このような方々に、例え自転車が車両であること、法律を遵守する義務があることなどを指摘しても、理解し反省するのかは疑問です。頑固に改めない高齢者も一定割合いると推測されます。違法との認識がある違反者と比べ厄介ですが、このような人もいることを念頭に、巻き込まれないよう気をつけたいものです。


改正道交法、11月1日に施行 自転車、ながら運転などに罰則

改正道交法 政府は30日、自転車走行中の携帯電話使用(ながら運転)や酒気帯び運転に罰則を新設した改正道交法を11月1日に施行すると決めた。

これらの違反を繰り返した人に、自転車運転者講習の受講を命令できるようにする道交法施行令の改正も決定。同日に施行する。

ながら運転で有罪の場合、6月以下の懲役または10万円以下の罰金。歩行者などに実際に危険を生じさせたケースでは、1年以下の懲役または30万円以下の罰金となる。酒気帯び運転は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金。

施行令で定める自転車運転者講習は、特定の違反が3年以内に2回あると受講命令が出される運用とされている。(2024年8月30日 時事通信)


改正道路交通法が11月1日に施行されます。ポイントは、赤キップ相当の違反に、スマホ見ながら走行と酒気帯び走行が加えられたことです。今まで赤キップ相当の違反に入っていなかったのがおかしいくらいであり、他の自転車利用者にとっても危険です。厳正に取り締まってほしいと思います。


なぜ「イヤホンをしながら自転車」はダメなのか…賢い自転車乗りは絶対にしない3種類の危ない「ながら運転」

ながら運転今年11月から罰則付き違反になることをご存じか

11月から「ながら運転」は罰則対象に

「スマホを見ながら自転車運転」って、なぜそんな危険な真似ができるのか私は不思議なのだが、誰もがご承知のとおり、このところ多い。

歩きながらスマホを見るというのは、迷惑なだけで、事故にすぐに結びついたりはしないからまだマシだろう。しかし、自転車に乗りながらというのは、本気の本気で事故のもとだ。

警察もこの危険性を考えて、取り締まりを強化している。今年5月には、自転車の「ながら運転」と酒気帯びへの罰則を新設した改正道交法が成立し、11月1日から施行されるという。2026年に導入予定の「青切符」(自転車の交通違反への反則金制度)の対象にも、もちろん「ながら運転」は入っている。

女子大生の危険運転が起こした悲劇

実際に有名どころでは、2017年に川崎でこんな事故が起きている。20歳の女子大学生が電動アシスト自転車に乗っていた。彼女は右手に飲み物、左手にスマホを持ち、左耳にイヤホンをした状態だった。スマホをポケットにしまった直後に77歳の歩行者(女性)にぶつかって死亡させた。判決は、重過失致死罪で禁錮2年、執行猶予4年(求刑禁錮2年)となった。

何だこの判決は。女子大生の自転車が、時速9キロと比較的低速で、彼女が反省していることなどから執行猶予付き判決となったらしいが、甘い。温情判決にもほどがある。ただ歩いていただけで命を奪われた被害者の立場はどうなる、と私などは思ってしまう。

しかしながら、同時に「自分もやりがちかも」と思ってしまうのが、この手の事故のたまらないところで、実際に多い。スマホを見ながら運転してるヤカラ。これは男女問わず。しかし、結果は重大だ。(以下略 2024/09/02 PRESIDENT Online)


ニュースではありませんが、自転車評論家の疋田智さんによる、ながら運転についての解説が載っていました。スマホ、イヤホン、傘のうち、イヤホンについての法的位置づけなどが解説されています。イヤホンについては、道交法上では明確には規定されておらず、条例があるだけです。

実際にイヤホンをしながら乗っているサイクリストもあると思います。しかし、つい耳から入るコンテンツに気を取られてしまうことがあるはずです。そんな時、周囲の危険に反応し対応する時間が遅くなり、思った以上に危険があります。なかなか実感しづらいかも知れませんが、その危険性に留意すべきです。


“放置自転車”に一般市民が鍵を… ロック解除には自転車約5000円 バイクは3万円 取り締まりの新ビジネス

放置自転車名古屋は放置自転の数が全国ワースト1です。行政が取り締まりに力を入れても状況が改善しない中、一石を投じる驚きの新ビジネスも登場。“放置自転車天国”名古屋の現状を取材しました。

放置禁止区域に自転車がズラリ…

名古屋の繁華街では、放置禁止区域の路上に自転車がズラリ。「放置自転車の多い自治体」(2021年度)で、名古屋市は5718台で1位。2位の大阪市は2552台、3位の札幌市は1575台、4位の横浜市は1471台、5位の神戸市は1345台と、名古屋市の数字が突出しています。

チェーンロックをしていても…切断して撤去

ワースト1の不名誉な記録が続く中、名古屋市は、歩道の安全や街の景観を守るため、駅周辺に多くの駐輪場を作りました。また、民間の委託業者が、路上に自転車を止めないように注意をしています。放置自転車は、条例に基づき、見つけ次第強制撤去となるのが基本です。

チェーンロックをしていても、回収業者はチェーンを切断して撤去します。撤去された自転車は、市内に15か所にある専用の保管スペースへ。所有者が引き取るには、3500円の引き取り手数料が必要です。名古屋市では、この業務などの放置自転車対策に年間約9億円もの税金が使われています。

一般市民が不正駐輪をロック 新たな取り締まりビジネスも

一方、民間営業の駐車場や駐輪場など、「私有地」にある放置自転車については、行政は取り締まることができません。こうした中、名古屋市東区のIT企業「サイバーG」が、私有地の放置自転車対策の新しいビジネスに乗り出しました。

認定を受けた一般市民が、契約を結んだ私有地や駐輪場を見廻り、勝手に止められた放置自転車があれば、鍵をかけて動かなくします。その上で、取りに来た所有者に対し罰金を請求するという仕組みです。

会社員の傍ら…放置自転車のパトロール

放置自転車(サイバーG・奥田雄一社長)「(一般市民が)スキマ時間で、自分のタイミングで不正駐輪をロックして、副収入を得られる」

普段は一般企業で事務員として勤務しているAさん(20代)は、会社員の傍ら、スキマ時間を見つけて、放置自転車の“パトロール”を行っています。Aさんがいつも取り締まりをしている場所は、WEBで予約する駐輪場。この日も、バイクが止まっているのを見つけ、スマホでこの車両が正規に止められているのかどうか確認します。

調べた結果、止まっていたバイクは問題なし。しかし、横のフェンスに立て掛けてあった自転車は、予約をしていない不正駐輪でした。

ロック解除には…自転車が1日約5000円 バイクは3万円

Aさんは、手提げカバンからサイバーGの赤いチェーンを取り出し、逃げられないようにフェンスと車体を固定。これで、取り締まりが完了です。

1回あたり600円の報酬になるそうです。さらに別の場所でも、違法駐輪のバイクを発見してロック。8月、22台目の取り締まりです(※8月6日時点)「最初は大丈夫かなと思ったけれど。成果が上がれば収入が増えるという楽しみもある」

所有者がロックを解除するためには、警告札のQRコードから、罰金(損害賠償金)を会社に支払わなければなりません。金額は、自転車の場合1日約5000円。バイクの場合は3万円です。

(サイバーGを導入している駐輪場業者)「導入して良かったなというのが正直な感想。駐輪スペースに置かれてしまうと、その場所が実質使えなくなってしまうし、(止められない契約者に)返金することになる。商品があるのに勝手に使っているのは、万引きされるのと同じような感覚」

専門家の見解は“グレー” 「法的には問題ありと言わざるを得ない」

一方で、自転車ユーザーからは、懸念する声も出ています。(10代)「意図としては悪くないと思うけど、ちょっとやりすぎかな。もっと違うやり方がある気がする」

放置自転車(70代)「それって合法ですか?難しい問題ですよね」行政でも警察でもない一般市民による取り締まり、他人の自転車をロックする行為には、法的な問題はないのか。法律の専門家に聞きました。

(セントラル法律事務所・柴垣直哉弁護士)「残念ながら、ちょっと法的には問題ありと言わざるを得ない。勝手にロックをかける行為は、自転車を運用できなくさせてしまう側面がある。所有者以外の人が、そこまで財物の効用を失わせてしまって、財産権の侵害にならないのか」

また、罰金の請求も、合法かどうかはグレーだといいます。(セントラル法律事務所・柴垣直哉弁護士)「勝手にロックをかけられて、一方的に罰金額を提示されて。お金を請求できるかどうか、法的には怪しい」

「法律はクリアできていると考えている」

一方で、業者側は…(サイバーG・奥田雄一社長)「不正者が損害賠償金(罰金)を払うことで、“即時”ロックを解除できる仕組みにより、法律はクリアできていると考えている。クレームはゼロではないが、世の中から不正駐輪がなくなることを目指して、これからも展開していきたい」

合法かどうか、さまざまな見解もある新しい取り締まりビジネス。しかし、その背景には、自転車を利用する側の非常識があることは言うまでもありません。(2024年9月8日 CBCニュース)


名古屋市で、自治体が撤去出来ない私有地への放置自転車に対し、民間企業が市民に委託し、市民は勝手に鍵をかけ、取りに来た所有者に罰金を請求するというビジネスを始めました。よく、民間の駐車場に、無断駐車は罰金を申し受けますなどと書いてあることがありますが、その自転車版のような感じでしょうか。

おそらく駐輪した人は、公道への迷惑駐輪と同じ感覚で、たまたまそこが私有地だったということだと思います。私有地に勝手にとめたことを考えれば、それが不法行為とされるのは理解できますし、それに対する損害賠償として自転車について5千円、オートバイは3万円を申し受けるということなのでしょう。

委託した市民にはチェーン錠などをかける手数料を支払う仕組みです。たしかに私有地や民間の駐車場などに勝手に駐輪され営業を妨害された人にとって、損害賠償を請求したいと思うのは当然でしょう。不法な迷惑駐輪を許していいとは思いません。ただ、専門家によれば法的にはグレーだと言います。

勝手にロックされてしまった人にしても、違法に勝手な駐輪をした自覚はあるでしょうから、一概に抗議するわけにもいかないでしょう。普通に考えれば、私有地にはとめなくなると思います。ただ、これが一般に認知され、他の都市へも広がっていくのか、あるいは論争となるのか、今後の行方を注視したいと思います。


サイクルトレイン近鉄 つどい 名古屋〜賢島間 サイクルトレイン 運転

自転車と一緒に、電車旅!JR大糸線の糸魚川駅と南小谷駅の間でサイクルトレインを運行します

JR西日本、「鳥取うみなみサイクルトレイン」を期間限定で運行

紀勢本線でのサイクルトレイン実証実験が拡大 定期列車でもそのまま持ち込み可能に

JR花輪線 自転車そのまま列車へ 沿線の利用促進協 誘客へ10月に実証実験

サイクルトレインの実施について(えちごトキめき鉄道)



サイクルトレインを始めませんか 〜列車内の自転車の持ち込みが普通の景色になることを目指して〜

国土交通省サイクルトレインとは、自転車を解体したりすることなく、鉄道の車内にそのまま持ち込むことができるサービスです。公共交通と自転車を組み合わせることにより、行動範囲をより拡大、あるいは公共交通の利用の促進につながることが期待されます。

昨今では、観光路線やローカル線活性化の一環としても、サイクルトレインの実施事例が増えてきており、また通学目的利用にサイクルトレインを活用する実証実験も始まっています。

しかし、全国的にはまだまだ導入や拡大の余地があり、今後の普及が期待されます。全国に広がるサイクルトレインの取り組み事例や、課題と対応、支援などについて紹介します。(以下略 国土交通省) 


ここのところ、実証実験を含めてサイクルトレインを導入する路線が増えています。今回は特に目についたので、最近のものを並べてみました(上の記事)。なぜだろうと思って調べて見ると、国土交通省がサイクルトレインの導入を推奨し、事業者に向け支援を行っていました(下の記事)。

これまでにもニュースが目についたものに関して取り上げてきましたが、国交省によると、2023年度に74社、152路線で実施されたそうです。ただ、そのうち、常時利用可能なのは10路線です。時間帯や期間・曜日限定は88路線、イベント等臨時運行が54路線となっています。

意外と増えていますが、まだまだ常時可能な路線は少なく、過渡期ということなのかも知れません。国交省も、『列車内の自転車持ち込みが、普通の景色になることを目指して』いるとありますし、今後も補助金などを使って広げていくようです。さらに身近になっていく可能性もありそうです。


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◇ 日々の雑感 ◇

ガザ停戦交渉、戦闘継続で政権を延命し自身の汚職追及を逃れられるネタニヤフ首相がいる限り難しそうです。

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