サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
September 13, 2024
自転車で走る以外のイベント
買い物の仕方が変わってきました。
言うまでもなく、ネット利用によるものです。ネット通販が身近なものになりました。今や当たり前のように使っている人は多いでしょう。依然として身近なスーパーや小売店などで買うものもある一方で、ネット通販ならではの便利さがあります。
例えば、本屋の店頭には並ばないような本でも手に入れられますし、必要なものを検索で見つけるのも簡単です。リコメンドが便利という人もあるでしょう。宅配便ですぐに届けてもらえるので、わざわざ店舗に行く必要もなくなります。おかげでリアルの本屋が減るという事態も起きています。
ネットオークションやフリマアプリを使った、消費者同士の取引も当たり前に利用されるようになってきました。不要品や使わなくなったものを売って気軽に換金出来て便利です。現在は売られていないものでも出品されていれば手に入れることが出来ることもあり、広く普及しています。
自転車用品やパーツなどでも、ネット通販やオークション、フリマで買うようになった人も多いのではないでしょうか。新品で買うよりリーズナブルな価格で手に入ったり、すでに流通していないパーツ、古い商品などで掘り出し物を見つけることもあります。
ネットを使った買い物はいろいろと便利で、もはや欠かせないものとなりつつあります。しかし、リアルの店舗の価値も見逃せません。ベテラン店員のアドバイスが得られたりすることもあるでしょう。特に探していたわけではない品物と店頭で偶然出会うようなことも、ネットには無い利点と言えるのではないでしょうか。
ネットオークションやフリマアプリなどを使えば、ニッチな商品などでも広く探せる利点がある一方、実際に出かけるリアルのフリーマーケットの魅力は依然として大きいと考える人も少なくありません。例えば、ニューヨークに住むサイクリストや自転車好きにとって外せないフリーマーケットがあります。
年に春と秋の2回、ブルックリンのパークスローブ5番街と4番街にあるオールドストーンハウス周辺のワシントンJJバーンパークで行われる、“
The New York Bike Jumble
”です。多くの自転車愛好家が楽しみにしているフリーマーケットで、自転車好きにとっては一大イベントです。
ブルックリンを歩いていると、個人がガレージに品物を並べている光景によく出会います。その意味でフリーマーケットやガレージセールの盛んな場所ですが、“The New York Bike Jumble”は自転車愛好家、メッセンジャー、自転車通勤者、バーゲンハンターなどにとって特別なイベントです。
多くの出品者が集合し、自転車本体から各種パーツ、自転車用品など、自転車好きなら見るだけでも楽しくなるような品々が並びます。自転車通勤を始めようとする人や子どもの初めての自転車も見つかれば、クラシックなビンテージ品、靴から何から、ありとあらゆる関連商品が手に入ります。
少し型落ちの上級モデルがリーズナブルな価格で並んでいたりします。どんな出会いがあるか、ワクワクするのもリアルのマーケットならではでしょう。気に入れば、その場で試してみることもできるのも大きなメリットです。住居が近ければ乗って帰ることも出来ます。もちろん、価格交渉も楽しみの一つです。( ↓ 動画参照)
売る方にしてみれば、乗らなくなった愛車であっても、捨てるのは忍びないでしょう。廃棄処分にすれば費用がかかりますし、買取店で売ると二束三文だったりします。必ずしも高く売れなかったとしても、次に乗ってくれるならば、誰かに譲りたいと思うのはよくわかります。
ネットのフリマアプリでも売り手と買い手でチャットで交渉は出来ますが、直に面と向かったコミュニケーションならではの楽しさとは違います。リアルならば仲良くなることもあります。ニューヨークを訪れた観光客や冷やかしもいますが、ほとんどは自転車好き同士です。話も弾むに違いありません。
多くの人が東海岸各地から集まります。ここで仲良くなって、チームに入ったりといった出会いも無数にあります。非営利のサイクリング団体なども参加しており、いろいろな出会いや発見があります。これはニューヨーク近郊に住んでいればもちろん、そうでなくても行きたくなるイベントでしょう。
見も知らぬ自転車好きと縁が出来たり、自転車談義で盛り上がったり、気が合って連絡先を交換したりといった偶然は、やはりリアルな場所でしか味わえません。特に何かを買おうと思っておらず、探していなくても、帰りは荷物を抱えてるなんてことも当たり前に起こるのも、リアルならではでしょう。
写真を見ているだけで、楽しそうなのが伝わってきます。私も日にちが合えば行ってみたいのですが、さすがにニューヨークまで、これだけで行くわけにもいかず、なかなか果たせていません。こんなフリーマーケットが日本で家の近所にあったらと思ってしまいます。
このブログでも取り上げていますが、最近自転車の街などを掲げる自治体が増えています。サイクリングコースや、○○イチなどをアピールしたり、レースやライドイベントなどを企画するところもあります。ただ、フリーマーケットを前面に押し出すところは、あまり聞きません。
私も、たまたま通った競輪場でフリマをやっていたといった経験はありますが、メジャーで、広く自転車好きが集まる自転車系専門のフリーマーケットというのは、あまり聞きません。これは、自転車による地域振興を目論む自治体にとって、検討の余地のあるイベントではないでしょうか。
レースやライドイベントと違って、特別な観光資源がなくても出来ます。特に観光地でない自治体でも開催することが出来ますし、むしろ、ライドイベントなどが出来ないような都市部やその近郊が向いています。なかなか広く認知されるようになるのは難しいと思いますが、関係者の方、狙ってみてはいかがでしょうか。
◇ 日々の雑感 ◇
米大統領選の討論会でトランプ候補は自分が勝ったので再戦しないと主張していますが前言を翻す気がします。
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Posted by cycleroad at 13:00│
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