November 18, 2024

人々の不満を高めずに抑える

各地で冷え込みが厳しくなっています。


つい先日まで10月の陽気だったのが12月並となるなど、気温の上下が大きくなっています。今年は秋があっという間に過ぎ、冬がやってきそうです。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、いくつか取り上げてみたいと思います。


【自転車を一斉取締り】ながら運転など約2時間で1000件超えの違反 酒気帯び運転での摘発も 大阪府警



11月から罰則が強化された自転車での違反。大阪府警が過去最大規模の一斉取り締まりを行いました。11月13日、大阪市内で行われた大阪府警による大規模な違反自転車の一斉取り締まり。午前9時半から約2時間、自転車の交通事故が多い市内の交差点22か所で実施されました。

自転車の運転をめぐっては11月、改正道路交通法が施行。スマートフォンで通話したり、画面を見たりしながらの「ながら運転」の罰則が強化され、新たに「酒気帯び運転」も処罰の対象となりました。大阪府内では今年1月から9月末までの自転車事故による死者数が24人と全国最多で、自転車でのヘルメット着用率は5.5%と全国ワーストになっています。

11月13日の取り締まりでは、信号無視や「ながら運転」など、約2時間で1000件を超える違反があったうえ、「酒気帯び運転」での摘発も1件あったということです。

(大阪府警交通指導課・井谷誠治管理官)「自転車は手軽な乗り物だが、事故にあえばケガする率が非常に高い。頭を守るヘルメットをかぶってもらうのと、自転車に乗るときは交通ルールをしっかり守ってほしいと思います」 便利な反面、危険がつきものの自転車。安全運転への心掛けが必要です。(2024年11月13日 TBS)


相変わらず、ながら運転や酒気帯び運転の取締りのニュースが多くなっています。そのうちの一つですが、2時間で1000件超えとは、かなりの数です。ここでは主にスマホ運転のようですが、それだけ自転車に乗りながらスマホを使う人が蔓延しているということなのでしょう。果たして減っていくでしょうか。


「焼酎など10杯以上飲んだ」自転車の“飲酒運転” 裁判所職員50歳男を現行犯逮捕 警察から逃走図る 福岡県久留米市 基準値4倍近いアルコール 「誰の自転車かわからない」 警察は入手経緯についても調べる

飲酒久留米市で酒を飲んで自転車を運転したとして50歳の裁判所職員の男が酒気帯び運転の現行犯で逮捕されました。逮捕されたのは福岡家庭裁判所久留米支部の職員、佐々木直人容疑者(50)です。

警察によりますと16日午前4時40分ごろ久留米市花畑で佐々木容疑者が乗った自転車が不審な走り方をしていたため、パトロール中のパトカーが呼び止めて職務質問をしようとしました。

しかし、佐々木容疑者が自転車を置いて走って逃げようとしたため、警察官が追いかけ呼気を調べたところ基準値の4倍近いアルコールが検出され現行犯逮捕となりました。

警察の調べに対し佐々木容疑者は「きのう夕方5時半くらいから福岡市内の居酒屋やスナックで同僚と一緒にビール・ハイボール・焼酎を10杯以上飲みました」「飲酒運転になるとわかった上で誰の自転車かわからない自転車を運転したことは間違いありません」と容疑を認めています。

自転車の登録は佐々木容疑者名義ではなかったということで、警察は自転車の入手経緯についても調べを進めています。(2024/11/16 福岡TNCニュース)


酒気帯びも取り締まられています。それも、なんと裁判所の職員です。しかも、乗っていた自転車は盗んだ可能性もあります。日常的に飲酒運転をしていたのでしょうか。裁判官ではないとしても、裁判所の職員が法律違反とは言語道断です。こういう人が全国の官公庁にいる可能性もありそうです。


“自転車”の酒気帯び運転で現行犯逮捕 「片足漕ぎをしていて運転はしていない」容疑否認…新潟県内では罰則強化後初の逮捕者

酒気帯び11月10日未明、新潟県新発田市の道路で酒気を帯びた状態で自転車を運転していたとして、52歳の女が現行犯逮捕された。自転車による酒気帯び運転の罰則が強化されて以降、新潟県内では初の逮捕となった。女は「片足漕ぎをしていた。自転車を運転していない」と容疑を否認している。

酒気帯び運転で現行犯逮捕されたのは、新発田市に住む52歳の女だ。女は10日午前3時半すぎ、新発田市内の道路上で、酒気を帯びた状態で自転車を運転した。警察によると、パトロール中の警察官が女の運転する自転車を見つけたものの、女がパトカーを避けようと進路を変更するなど不審な動きをしたため、女が自転車を降りたところで職務質問した。

すると、女から酒のにおいがしたため、アルコール検査したところ、基準値を超えるアルコールが検出されたという。警察の調べに対し、女は「私は自転車を運転していません。酒は飲んでアルコールが体に入っていましたが、自転車は片漕ぎをしていたので、自転車を運転していたというのは認められません」と容疑を否認している。

11月1日に道路交通法改正 県内では罰則強化後“初の逮捕”

道路交通法は11月1日に改正され、酒気帯び運転や自転車運転中の携帯電話の使用は罰則が強化されている。携帯電話を使用しながら自転車を運転し、交通の危険を生じさせた場合は最大1年以下の懲役または30万円以下の罰金。そして、酒気帯び運転には3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課される。

また、お酒を飲んだ人に自転車を提供した人や自転車に乗る人にお酒を提供した人も罰則の対象となる。罰則強化後に新潟県内で自転車の酒気帯び運転による逮捕は初めてとなった。(2024年11月11 FNN)


「片足漕ぎをしていて運転はしていない」とは苦しい言い訳ですが通用するはずがありません。逆に、自転車の酒気帯びが違反であることは十分わかっていたに違いありません。それでも酒気帯びをしてしまうのですから、これも日常的にやっていたものと思われます。


「自転車でしか行けない飲み屋が、悪法のせいで潰れそうです。凄い迷惑ですよね?」質問に回答殺到!「驚きです」「そんな店は潰れていい」の声も…「自転車の罰則強化」何がどう変わったのか

自転車の厳罰化」に文句の質問 ユーザー達の反応は

飲み屋「自転車の罰則強化で今まで自転車で行っていた飲み屋に行けなくなり大変困っています」そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。

11月14日時点で回答は17件にのぼり、様々な反響があったようです。いったいどんな声があり、実際どんな問題があるのでしょうか。

投稿者は、行きつけの飲み屋について「歩くのには遠すぎて、最寄りの駅もありません。バスもありません」と話します。その店に通う客のほとんどが、投稿者と同じく自転車で通っていたといい、今回の厳罰化によって自転車で来店できなくなり「お店も潰れるのは確実です」と投稿者は嘆きます。

「こんな悪法の為に凄い迷惑しています。何か人間が機械に管理されて行く感じがします。皆さんはどう思いますか?」この質問に対し、多くのコメントはこれを批判する内容となっています。

寄せられた声は「歩行者轢いたらどうすんですか?信号無視したり車道を逆走などする可能性だってありますよね?これの何が悪法なんですか?」「悪法なんてとんでもない。飲酒運転しているやつが悪ですよ」「あなたがこれまで、自転車での飲酒運転がOKと思っていたことが驚きです」「あまりにひどいから罰則が強化されたんです」といったもの。

中には「タクシーでも使ったらどうですかね?」「代行を利用するしかありません」という直球のアドバイスもありますが、毎回1000円以上の出費は投稿者の家計にとって痛いのかもしれません。

さらに「違法行為を助長していた店は潰れたらいい」「自転車で来る客がいなくなって店が傾くと言うならその店の経営自体に問題があるのでしょう」「飲み屋さんでありながら、来店客の大半が自転車使ってきたのであれば、そのようなお店の立地を長年続けてきたこと自体、やや無理があります」と、今までが違法行為によって店が延命していただけだという指摘もあります。

もっとも、根本的な話としては、以下の回答に集約されているかもしれません。「今回、取り締まりが始まっただけで、法律そのものは、とうの昔からある。何も変っていない」(以下略 2024.11.17 くるまのニュース)


自転車の酒気帯びの取締り強化は、一部の飲食店の経営にも影響が広がっているのでしょうか。自転車でしか行けないような場所にある飲み屋というのは多くないのではないかと思いますが、自転車の酒気帯びが禁止されたら、商売あがったりという飲み屋も出てくるのかも知れません。

当事者や関係者にしてみれば「悪法」ということになるのでしょうが、これは身勝手な理屈です。むしろ、これまで多くの違反行為を生んでいた元凶の可能性があります。その立地で営業を続けたければ対処の仕方もあるでしょうし、それが出来なければ、やはり廃業するしかないでしょう。法律違反をさせるのは許されません。


「安心?それとも不安?」 自転車に関する“道路交通法改正”でSNSがお祭り騒ぎに! 違反者には「罰金」の他に「自転車講習制度」も

11月1日から自転車に関する道路交通法が改正されて何が変わる?

SNS2024年11月1日より自転車に関する道路交通法の改正が行われました。自転車利用者にとって重要な影響を与える内容となっておりSNSなどでは様々な反響が集まっています。

そもそもなぜ今回の道路交通法の改正がおこなわれたのでしょうか。警視庁によると、近年、自転車の交通事故原因として“自転車運転中の携帯電話使用”が増加傾向であること及び自転車を“酒気帯び状態”で運転した際の交通事故が死亡・重傷事故となる場合が高いことから、交通事故を防止するために罰則規定が整備されました。

今回罰則強化された内容とは一体どのようなものでしょうか。「運転中のながらスマホ」は、スマートフォンなどを手で保持して、自転車に乗りながら通話する行為、画面を注視する行為が新たに禁止され、罰則の対象となりました。ただし、停止中の操作は対象外となっています。

“違反者”には、6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金だといいます。“交通の危機を生じさせた場合”はさらに1年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。「酒気帯び運転及び幇助」は、自転車の酒気帯び運転のほか、酒類の提供や同乗・自転車の提供に対して新たに罰則が整備されました。

“違反者”には、3年以下の懲役または50万円以下の罰金だといいます。“自転車の提供者”には、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となり、“酒類の提供者・同乗者”には、2年以下の懲役または30万円以下の罰金とされています。そして、「運転中のながらスマホ」 「酒気帯び運転」は“自転車運転者講習制度”の対象になっています。

自転車運転者講習制度は自転車の運転に関し、交通の危険を生じさせる恐れのある一定の違反(危険行為)を反復して行った人が対象となる講習制度です。受講時間は3時間、手数料が6000円かかります。また、受講命令書の交付から3か月以内に受講しなかった場合、5万円以下の罰金となるようです。

そんな自転車に関する道路交通法の改正に関して、SNSでは多くの意見が寄せられました。

「自転車も命に関わる乗り物ってこと、もっと認識してほしい!」 「ながらスマホや飲酒だけじゃなく、一時停止違反も怖い。もっと厳しく取り締まってほしいです!」 「遅すぎるくらいの対策。もっと早く取り締まるべきだった」と、いった交通ルール遵守の重要性をコメントしている人もいました。

なかには、「無灯火で走る自転車も危険!夜間も安心して歩けるようにしてほしい」 「今朝、駅前ですら警察が全然いなかったけど取り締まり強化って本気でやってるの?」など取り締まり強化への要望の声があがっていました。

「罰則の前に、自転車利用者が交通ルールを学べるような仕組みが必要じゃない?」 「自動車の運転歴が長い人ほど、自転車ルールを知ってると役立つって思う!」と、交通に関する教育の必要性について述べる意見もありました。(2024.11.17 くるまのニュース)


世間全般の意見はどうかわかりませんが、取締りの強化や厳罰化を歓迎する声は少なくないようです。自分が違反常習者でない限り、危険にさらされる立場なわけで、賛成は自然でしょう。ただ、違反している人を見かけるのも日常茶飯事であり、どれだけその危険性への理解が広がるかが問題だと思います。

祝!? ながらスマホ自転車&酒気帯び自転車の罰則強化! これでクルマは救われるのか?

祝!?「自転車は免許不要の乗り物」と思っているからか、スマホ片手に……な自転車乗り、ヘッドホン装着で周りの音にまったく気づかない自転車乗りなどは普通に見かける。11月1日からの改正道交法施行で何が変わるのか?

ながら運転”、“酒気帯び運転”を厳罰化

今年5月に可決し成立した改正道路交通法に、自転車に対する青切符導入、スマホを操作しながら自転車を運転する“ながら運転”の禁止、“酒気帯び運転”の禁止が盛り込まれた。11月1日から施行されたのは、このうち“ながら運転” “酒気帯び運転”の罰則強化と罰則追加。青切符の導入は2026年5月23日までに施行されるという。改正道路交通法の概要については下記を確認してほしい。

改正道路交通法の概要

警察庁によると、2023年中の携帯電話などの使用による死亡・重傷事故件数は全国で122件、全死亡事故に占める割合は1.24%。しかし、2021年以降から増加傾向にあり、携帯電話使用の場合は「使用なし」と比較すると死亡事故率は約4倍である。

“ながら運転”によって死亡・重傷事故の被害者にも加害者にもなるというのに、今までは各自治体の規制のみと比較的軽い罰則だった。罰金も5万円以下と、「本当にやめさせたいのか?」と言えるレベルだ。

だが11月1日からは、“ながら運転”をした場合は6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金、交通の危険を生じさせたとなると1年以下の懲役または30万円以下の罰金となった。

“酒気帯び運転”に関しては、飲酒運転は禁止されていたが酒気帯び運転の罰則はなかった。それが今回の施行で「酒気帯び運転は3年以下の懲役または、50万円以下の罰金」に。さらに、酒を提供した人も「最高で懲役2年または、30万円以下の罰金」が科される。

改めて言うが、自転車は軽車両である。道路交通法 第65条には「何人も酒気を帯びて車両等を運転してはならない」とあり、今まで罰則も何もないというのがある意味異常な状態だったのだ。

■どこまでが“ながら運転”になるのか?

“ながら運転”の具体的な禁止事項は以下のとおり。

・自転車の運転中、スマホなどで通話すること(イヤホンを使っての通話も罰則対象となりうる)ただし、ハンズフリー装置を使う場合は対象外

・自転車の運転中、スマホなどの操作または画面を注視すること(自転車にスマホを取り付けての操作・取り付けたスマホ画面の注視も禁止)ただし、停車中の操作・画面の注視は対象外

ハンズフリー装置を使っていても、イヤホンで音声を聞く場合は罰則対象となりうるので要注意! クルマと違ってオープンエアな状態の自転車は、ハンズフリー装置を使ってもかなり大きな音量で聞かないと音声が聞き取れないと思われるため、実質的には走行中の通話はまず不可能と考えたほうがいいかもしれない……。

また、スマホを時計がわりにしている人も多く、走行中に時間を知るためにスマホを取り出して画面を見ていると、取り締まりの対象になりうるのでこちらも注意したい。(2024年11月14日 ベストカー)


クルマのユーザー向けのメディアなので、ドライバー寄りの観点からの記事と言えるでしょう。たしかに、ドライバーからすれば、自転車が危険で迷惑な行為をしていると感じることは多いと思います。しかし、クルマを降りれば自転車に乗る人もいるでしょうし、二者対立のように見るのは必ずしも妥当とは言えません。

迷惑な自転車乗りが減るのが歓迎されるのは確かでしょう。しかし、一方で運転しながらスマホを見ている人も少なくないと強く推測されます。それが原因と因果づけられることは少ないですが、事故も起きています。そのほかの違反も含め、ドライバーとしてもあらためて道交法遵守を意識する機会にすべきと思います。


「逆走チャリ」「信号無視チャリ」の一掃まであと1年半…危険自転車の罰則強化が"序章"にすぎないワケ

反則金をバンバン払わす「行政処分」が始まる

序章道路交通法の改正により、11月1日から自転車の「ながら運転」と「酒気帯び運転」の罰則が強化・新設された。自転車評論家の疋田智さんは「現状は起訴まで持ち込みにくい赤切符での取り締まりだが、2026年5月までには青切符での取り締まりが導入される」という――。

危険自転車に対して厳罰化スタート

11月1日から「自転車の危険運転について罰則が強化される!」「スマホながら運転で6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金だ!」なんてことを聞いたことがある人は多いと思う。(中略)

テレビのニュースやワイドショーが一斉に報じ、新聞も特集を組み、これからは自転車に乗ってて不埒なヤカラはすぐに逮捕されるぞ、みたいなトーンがマスメディアにあふれた。関テレが大阪・梅田で独自調査をしたところ、3時間で確認された自転車の違反件数は合計で61件、反則金の合計は、32万9000円となったという報道もあった。

開始から2週間、もう喉元過ぎた?

でも、「危険自転車が一掃される」というのは案外、事実じゃない。だって、目の前でそんな取り締まりを見たことがあるだろうか? というより、11月1日からの警察キャンペーン期間が終わってしまったら、あれ、全部が全部元に戻ってしまった、という気がしないだろうか? 何だかんだで忘れられちゃった、喉元過ぎれば熱さ忘れるみたいな話だなぁ、と。

これ、なぜかというと、最初から警察は「今回はまだ地ならしに過ぎない」と踏んでいるからなのだ。今回の重点項目は主に「ながら系」と「飲酒系」の話だったが、それらの罰則が多少強化されようが、取り締まらなければ意味がない。

そして、その取り締まりの形態は、相変わらず赤切符すなわち「刑事処分」だ。要するに起訴までなかなか持ち込めない、面倒くさい話なのだ。ここに踏み込めないと今までと何ら変わらないが、それを変えようという動きがある。ちょっと詳しく述べていこう。

喫緊の危険に警察がようやく動いた

序章そもそも今回の罰則強化、自転車事故の急増に対して募る危機感が動機だったといえる。警視庁および道府県警は、それぞれの記者クラブにリリースを撒いて「これからは自転車の罰則を強化する!」と、警察の立場をアピールしてみた。そうでないと「自転車事故が多すぎる」「警察は何をしてる」との批判に耐えられないからだ。

今回の重点項目は主に2つ。

まずスマホながら運転については、これまで「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」だったものを「6カ月以下の罰金または50万円以下の罰金」に強化した。飲酒運転に関しては、これまで酒気帯び運転(呼気1リットルあたりアルコール0.15mg以下)には罰則がなかったところに、罰則をつけた。

私に言わせると,こんなの「厳罰化」どころか「当たり前」だと思われるのだが(特に酒気帯び運転)、まあメディアで警鐘を鳴らすのは、ワルイコトじゃない。今さらながらの「罰則強化!」ではあるものの、「ながら」も「飲酒」も実際に喫緊の危険だからだ。

地方の自転車乗りの甘すぎる認識

厳罰化が始まってから実際に検挙された事例も報道されている。11月8日深夜、福岡市でスマホながら運転をしていた29歳の男性美容師を警察官が止めたところ、酒の臭いがしたため呼気を検査したら基準値を超えるアルコールが検出された、などという笑えない例(でも、ありそうな例)があった。もちろんダブル違反で現行犯逮捕である。

徳島県北島町でも11月4日、無灯火運転の20代自転車男を職務質問してみたら、酒の臭いぷんぷんで「赤切符」発行、なんてこともあった。地方ではこのように自転車の飲酒に無頓着な例が多い。「最近飲酒運転の取り締まりがキビシいから今日の飲み会は自転車で行くよ」なんてヤカラまでいたりして、困ったものなのだ。(中略)

しかし、警察のアピールも2週間で終わりだ。あとは忘れたように元の木阿弥。前々から思い出したように「自転車も厳罰化」とか言ってきたのと同じだ。

今回は「地ならし」または「露払い」

序章……と、本当にそうだろうか。じつは今回ばかりはちょっと違う。なぜなら2026年5月までに施行される「自転車取り締まりに青切符導入」が控えているからだ。

この青切符導入は明らかにエポックメイキングで、自転車の取り締まりが「刑事処分のみ」から「行政処分もあり」に移る。つまりクルマと同じように簡易的に反則金を払わせることができるようになるのだ。

その約1年半前、つまり今回に関しては「いいですか、取り締まりますからね、その項目は『ながら運転』とか『酒気帯び運転』とか。見逃しませんよ」という一種の地ならしなのである。青切符にあたる項目は現在いろいろ話し合われているなかで113項目前後になる予定だ。その中に、今回の「ながら」をはじめ「逆走」「信号無視」「一時不停止」などが含まれてくる。

反則金は6000円〜1万2000円といったところで検討されている。もう目に余る無法自転車どもはバンバン青切符を切っていただきたいと思う。ただ私の希望としては、その取り締まりにメリハリをつけてほしいということなのだ。

歩道を走るママチャリは全員違反に?

じつは、ママチャリ乗りはほぼ全員、青切符の可能性がある。なぜならば「徐行(時速7.5km以下)でない歩道通行」は全部違反だからだ。これも青切符113項目の中に入っている。歩道のママチャリは大抵12km/h前後で走っているから、ほぼ全員だ。

ただ、こういうのを取り締まり対象にすると、取り締まられた側は「運が悪かったわね」で終わりになるだけで、バカバカしいことこの上ない。逆に即、事故原因となる「逆走」「信号無視」「ながら」「酒気帯び」などは見つけ次第、即、取り締まってほしい。またそれ以上に、とんでもないスピードでペダルも漕がずに歩道を走って行く「電ジャラス」違法モペッドどもは、即、没収にしていただきたいものだとも思う。

いずれにせよ、あと1年半の間に、自転車周辺にはいろいろなことが起きるだろう。自転車だけではなく、LUUPに代表される特例特定小型原動機付自転車についても、いろいろな危惧があるが、これはまた別の項目で書こう。(2024/11/13 PRESIDENT Online)


自転車評論家の疋田智さんの記事が出ていました。これは来る青キップ導入への地ならしに過ぎないとの予測を展開しています。おそらくその通りだと思われます。今は取締り強化が目立ちますが、この態勢がいつまでも続くわけではありません。青キップ適用へとつなぎ、違反者をどれだけ減らせるかが焦点になると思います。


「小籠包食べたい」大学生の自転車が4車線道路埋め尽くす 当局が通行禁止に



夜の道路を自転車で駆け抜けるのは、大勢の大学生です。深夜にもかかわらず、4車線の道路を埋め尽くしてしまうほどで、同じ方向へ駆け抜けていきます。

中国メディアによると、中国・河南省鄭州市の大学生が小籠包を食べるために、およそ50キロ離れた開封市まで一晩かけて自転車で出かける様子をSNSに投稿したところ、大流行。深夜のサイクリングとして、8日には参加者が数万人規模にまで急増しました。

しかし、大量のシェアサイクルが飲食店の前に一時的に放置されるなど問題が相次ぎ、地元当局は道路を通行禁止にするなど対応に追われています。(2024/11/11 テレ朝ニュース)






中国河南省真夜中に道路を覆った自転車…中国が「大学生の外出禁止」に出た理由

「青春は無敵だ!」自転車で夜中に50キロの大移動…中国の「謎ブーム」に当局が厳戒態勢をとるワケ

中国で大流行、社会問題化した大学生の「夜間サイクリング」。数万人の自転車隊に政府が深刻な危機感

中国河南省、学生たちの夜のサイクリングブームに制限

中国で大学生が自転車で深夜に“爆走”大流行 警察が道路封鎖するなど社会問題に


こちらも先週から大きな話題となりました。世界中に配信されています。最近の中国では、クルマで暴走して多くの人を死傷させたり、刃物で無差別に刺傷するといった事件が立て続けに起きています。こうした無差別殺人事件は、中国における社会への不満や、若者の高い失業率などが背景にあるのは間違いないでしょう。

SNSで、いわゆるバズる現象により、名物店に行列が出来たりすることは中国でもあります。でも、そんなレベルではありません。数万人規模での自転車移動が起きるとは、さすが人口の多い中国だとも言えますが、人口の問題だけではないはずです。わざわざ参加するのは、湯包が食べたいからではありません。

多くの解説記事も出ていますが、政府が深刻な危機感を持つほどの事態です。一部では他の地域にも飛び火しているようで、外出禁止にするなど火消しに躍起になっています。これがコロナ禍の強圧的な政策を思い出させている面もあるようです。無差別殺人などが頻発して社会不安も高まっています。

自由な移動や行動が制限され、意見を表明することも事実上許されず、一方で若者の失業率がとても高いレベルにあり、格差への不満も鬱積し、不動産不況も続いています。セーフティネットも十分でない中国で、政府への不満がマグマのように溜まっているからこそ、政府も深刻な危機感を持つのでしょう。

無差別殺人へは踏み出さないまでも、鬱憤をためた若者による抗議行動という面があるのは否めないと思います。コロナの時にも、白紙を持っての抗議活動や、習近平主席を名指しした横断幕がゲリラ的に現れたりしましたが、それらと共通する、政府当局への不満のはけ口となった面がありそうです。


日本一長い商店街の『危険な自転車』 走行禁止の時間帯もお構いなしで駆け抜ける..."あわや衝突事故"な場面も 記者の問いかけに「みんな乗ってるで!みんなに注意しいや!」



「何度も自転車にぶつかりそうになった」こういった内容のメールがMBSに届きました。場所は、大阪にある“日本一長い商店街”。危険な自転車の走行が後を絶たず、『自転車は乗らずに押して通行する』と決められている時間帯でもスピードを出して走り抜ける人が多いといい、通行人らが憤っています。

「『邪魔や、どけ!』と、チリンチリン鳴らしたり…」

大阪市北区の天神橋筋商店街。南北に約2kmと日本一の長さを誇り、商店街の一日の来客数は約2万人にのぼります。そんな賑やかな商店街で憤っているのが、取材班にメールを送ってくれた、商店街近くに住む佐藤さん(仮名)。怒りの矛先は…

(佐藤さん)「やっぱり商店街に自転車が多いですよね、危ないですよね。『邪魔や、どけ!』という感じでチリンチリン鳴らしたりね」確かに、佐藤さんに話を聞いている最中にも、次々と自転車がそばを走り抜けていきます。

(佐藤さん)「歩行者も自転車に乗っている本人もケガしたらいかんので、本当にやめてほしい」天神橋筋商店街では過去に自転車による事故が発生したことから、1丁目から3丁目は午前10時から午後8時まで自転車の走行が禁止。4丁目から6丁目は午前7時から午後10時までの走行が禁止されています。違反すれば3か月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が科される可能性があります。

自転車の通行は禁止の時間帯なのに…1時間で160台も

取材班が商店街を張り込んでみると…

商店街(記者リポート)「午前7時を回りました。今の時間帯は自転車通行は禁止ですが…来ましたね、自転車が走ってきます」自転車が悠然と走り抜けていきます。

商店街と別の道とが交差している場所では、自転車同士が出合い頭にぶつかりそうになる危険な場面も。中にはスマートフォンを片手に乗る人もいました。11月から罰則が6か月以下の懲役または10万円以下の罰金に強化された「ながらスマホ」が横行しています。

通勤時間帯を見てみると、わずか1時間でなんと160台もの自転車が走っていました。こうした現状に通行人は…

「(Q怖いなと思ったことは?)ありますね。横ギリギリをバンって走って行かれた時は、うわって」「私は足悪いから余計な。一発やられてこけたら寝たきりになると言われているから、ものすごく怖いのよ」

天神橋筋商店街の“自転車問題”は10年以上前から

実は、危険な自転車は天神橋筋商店街が抱える長年の問題です。2013年にMBSが撮影した映像では、商店街の中を縦横無尽に猛スピードで駆け抜けたり、人混みを縫ってクネクネと走ったりする人の姿も見られました。

【2013年の取材より】「(Qここは規制されていますが?)いや知らん」「乗っちゃダメなんですか?禁止って書いてないから知らないです」それから10年以上が経ちますが、いまだに禁止時間帯に自転車に乗る人は絶えません。

(商店街アナウンス)「マナーは守らなあかん。自転車は降りて、ゆっくり押して歩いてな」

商店街では自転車に乗らないよう呼び掛けるアナウンスを流し、通行禁止の張り紙を出すなどの対策をしているものの、思うような効果はあがっていないといいます。

(天神橋筋商店街 総務部長・鈴木崇司さん)「なかなか思ったようにはいかないかなって感じです。事故が起きてからでは遅いですし、実際に事故も、自転車と歩行者がぶつかる事故が起きていますので」天神橋筋商店街では過去5年間に自転車による事故が15件発生しているといいます。

「みんな乗ってるで!」注意を聞かず走り去る人も

商店街人命にも関わりかねない危険な自転車。取材班が乗っている人たちに直撃しました。(記者)「ここは自転車禁止ですが?」(自転車に乗る人)「あっすみません」

声をかけると自転車を降りる人がいる一方で…「朝早いからちょっとね。わかってるんですけど、ついつい…。ごめん遅れます」と言って、そのまま走り去る人や、記者の呼びかけを無視する人も。さらに…

記者)「自転車通行は禁止ですが?」(自転車に乗る人)「みんな乗ってきてるで!」(記者)「禁止なので降りた方が良いと思います」(自転車に乗る人)「はいはい」

と、いったんは降りましたが、納得がいかないのか…(自転車に乗る人)「みんな乗ってるで!みんなに注意しいや!」 再び自転車にまたがり走っていきました。

こうした現状に警察も取り締まりを強化。年に複数回、警戒を実施していて、11月8日の取り締まりでは商店街で自転車に乗っていた13人に指導をしました。

(大阪府警曽根崎署 日野裕次交通課長)「まだまだ自転車の通行に関してはルールが守られていない状況ですので、引き続き指導・警告活動や広報・啓発活動などをやっていきたいと考えております」重大な事故にもつながりかねない危険な自転車通行。ルールが守られる日は来るのでしょうか。(24/11/12 MBSニュース)


こうした大きくて長い商店街の中を走り抜ける自転車の問題は、天神橋筋商店街だけではありません。各地で多かれ少なかれ問題となっています。商店街を利用する人にしてみれば、ただでさえ長い商店街なのに歩いていられないという気持ちは、わからないでもありません。

ましてや皆乗っているとなれば、自分だけ歩いて押す気にはならないでしょう。しかし、危険であることは間違いなく、事故も起きています。どこかでこの悪弊と悪循環を断ち切らなければなりません。今回のながらスマホの取締りもしているようですが、スマホを見ていなければ摘発は出来ません。

大阪府警がどう考えるかですが、青キップの適用が開始された時点で、通行禁止など、青キップの項目に入った違反行為を適用して一斉に摘発していくしかないと思われます。買い物に自転車に乗らないで押し歩くのは不便に感じますが、慣れの問題でもあります。青キップ開始を利用できるかにかかってきそうです。


【独自】深夜の住宅街に“自転車乗換ドロボー” 乗ってきた自転車捨て盗む「いいものに変えているのか」被害者「理由が分からない」 東京・中野区

乗換ドロボー東京・中野区で11日、住宅街で他人の自転車を持ち去る男が現れた。スウェット姿にサンダルという軽装で現れた男は、自分が乗ってきた自転車を乗り捨て、被害者の自転車にそのまま乗って走り去ったという。

男の不可解な行動…自転車“乗り捨て”盗難

東京・中野区で11月11日午前5時半過ぎ、早朝の住宅街でカメラが捉えたのは、他人の家に置いてある自転車を持ち去る男だ。男は、スウェット姿にサンダルという軽装で現れ、家の前に止めてあった自転車を引っ張り出すと、そのまま走り去っていったのだ。

被害者によると、男は不可解な行動を取っていた。被害にあった男性は、「自転車でここ(家)まで乗り付けて、息子の自転車を乗って去って行った。自転車置いてってますんでね」と当時の状況を説明した。なぜか、男は自分が乗っていた自転車を乗り捨て、被害者が息子に譲った自転車を盗んでいったという。

「わざわざ乗り換える理由が分からない」被害者は被害届提出

この男は、自転車乗り換えドロボーだったのだ。被害にあった男性は、「わざわざ乗り換える理由がちょっと分からないですよね。どんどん自分の自転車をいいやつに変えているのか…」と語った。被害者は被害届を提出し、警察は窃盗の疑いで捜査している。(2024年11月15日 FNN)


また不可解な泥棒がいたものです。犯行を隠すことにもならず、二度窃盗すれば罪は重くなる可能性があります。もっといい自転車があったということくらいしか考えられませんが、複数の犯行を繰り返せば、そのぶん証拠も増え、逮捕の確率も高くなると思うのですが、そんなことは考えていないのでしょう。


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◇ 日々の雑感 ◇

アメリカが以前からウクライナの希望してきた米国製兵器でのロシア領内攻撃を許可、戦局は変わるでしょうか。

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