December 27, 2024

まだほかに出来ることがある

暮れも押し詰まってきました。


今年もあと4日となり、掃除やお正月の準備など、何かと慌ただしい時期ではないでしょうか。さて、そんな時期ではありますが、分量が多かったので、今回も前回に続いて最近の自転車関連のニュースの中から目についたものをいくつか取り上げてみたいと思います。


【危険】「えー!何ー!」自転車と車が出合い頭に衝突する瞬間映像 事故原因は“止まることなく道路に進入”したためか 千葉・柏市



千葉・柏市で撮影されたのは、自転車と車の事故です。住宅街を走る1台の自転車。自転車が右側から来た車と出合い頭に衝突し、勢いよくはね飛ばされてしまいました。

撮影者は外出していた時に事故が起こったことを知り、帰宅後に映像を確認したところその様子がとらえられていて、驚いたといいます。すぐに車のドライバーや近くにいた歩行者が倒れた人のもとへと駆け寄ると、自転車に乗っていた人は何とか自力で起き上がり、ゆっくりと歩道へ移動しました。

一体なぜ事故が起きたのでしょうか。映像を見ると自転車は道路を横断する際、止まることなくそのままのスピードで道路に進入してしまっているように見えます。

撮影者によると「事故の現場の通りって普段から交通量も多くて、普通はいったん止まったり皆さんしているが、それもなく、急に出て行ったように見えた」と言います。警察によると、自転車を運転していたのは40代の女性で、軽いけがをしたということです。(2024年12月20日 FNN)


事故の報道は多いですが、これは動画がなければ軽傷でニュースにならない事故だったかも知れません。事故があったとの報道だけだと、何が問題だったのかわからないのが普通です。これは事故の起きた経緯が動画で記録されており、原因もよくわかります。

道路に向けて飛び出しており、見ていてハッとするような動画ですが、どうしてこんな横断が出来るのか不思議なくらいです。およそ止まる意志があったようには見えません。クルマが来る可能性が十分にあるのに、こんな飛び出しができるとは、信じられないような度胸か、あまりに軽率な行動としか言いようがありません。

この動画を見る限り、クルマのドライバーに落ち度があったようには見えません。ドライバーにしてみれば、とんだ災難でしょう。単に事故の報道を見ると、クルマに原因があったのだろうと思ってしまいますが、中にはこのような自転車利用者のほうの信じられないような行動が原因ということも少なくないのかも知れません。


埼玉県中心に自転車を300台余窃盗か 49歳容疑者検挙

窃盗埼玉県内を中心に駅前の駐輪場などから4年間で自転車300台余りを盗んだとして40代のアルバイトの容疑者が検挙されました。

金属価格が高騰する中自転車に目をつけたとみられ、1台1000円ほどで金属買い取り業者に売っていたということです。埼玉県所沢市や入間市などではここ数年、日中に集合住宅や駅前の駐輪場にとめていた自転車が盗まれる被害が相次いでいました。

警察が調べたところ東京・東大和市の49歳のアルバイトの容疑者が所沢市内で、ことし3月に自転車を盗んだ疑いがあるとして逮捕しました。さらに捜査を進めた結果、容疑者が4年前からことし6月までにあわせて323台を盗んだ疑いがあることもわかったということで、18日までに追送検しました。

警察によりますと容疑者は白昼に業者を装って軽トラックで街なかを走り自転車を見つけては荷台に積んでいたとみられ、盗んだ自転車は金属買い取り業者に1台1000円ほどで売っていたということです。警察は円安などで金属価格が高騰する中、自転車に目をつけたとみていて、調べに対し、容疑を認め「少しでも金にしたかった」などと供述しているということです。(12月18日 NHK)


最近、銅の市況価格が高騰していて、太陽光発電のケーブルとか、電気配線の銅線などが盗まれる盗難事件をよく聞きます。しかし、自転車を金属くずとして売るために盗むという犯行があるとは知りませんでした。自転車には相対的に高価な銅はほぼ使われていませんし、鉄くずとしてしか買い取ってもらえないでしょう。

いくら円安で金属価格高騰と言っても、1台1000円です。労力に対して割に合わない犯罪のような気がしますが、銅線ケーブルなどと比べて盗みやすいのはあるかも知れません。金銭的な被害は別としても、盗まれればその先困るでしょうから、古い自転車だから盗む人などいないなどとタカをくくらず施錠するべきでしょう。


盗んだ自転車で埼玉→大湊 自衛官を停職10日の懲戒処分

懲戒処分海上自衛隊は埼玉県から青森県むつ市にある大湊基地へ帰るために自転車を盗んだ男性自衛官を停職10日の懲戒処分としました。

停職処分を受けたのはむつ市にある海上自衛隊大湊基地を拠点とする護衛艦しらぬいの20歳代の男性1等海士です。大湊地方総監部によりますと1等海士は休暇中の去年8月1日埼玉県にある吉川駅付近の住宅にあった無施錠の自転車1台を盗みました。

その後、大湊基地に向かう途中の栃木県の真岡市で体調を崩し交番に助けを求めたことで、自転車を盗んだことが発覚したということです。盗んだ理由について1等海士は東京滞在中に所持金が不足し、交通手段を利用できなくなったため徒歩で大湊基地に帰ろうと移動を始め、吉川駅付近で「少しでも楽になるなら」と述べたということです。

調べに対し「金銭管理の甘さから多くの方々に迷惑をかけ深く反省しています。二度とないよう反省し、いかなる処分も受ける所存です」と話したということです。吉川駅から大湊基地までは直線距離で約608kmあります。(2024年12月18日 青森放送)

 
こちらも自転車盗のニュースですが、盗んだのは自衛官です。交通費がなかったからと言って、埼玉から青森まで600キロを自転車で帰ろうと思うこと自体、浅はかと言わざるを得ません。ギャンブルだったようですが、金銭管理の甘さもさることながら、自衛官という立場でありながら、法令遵守意識の欠如が問題です。


高級スポーツ自転車盗200台超裏付け 静岡県警など 中国人被告ら、埼玉からカンボジア輸出か

自転車盗スポーツタイプの高級自転車の組織的窃盗・盗品流通事件を捜査している浜松中央、静岡中央署、静岡県警捜査3課などの合同捜査班は19日までに、窃盗の疑いで逮捕した中国籍の男2人と、盗品等有償譲り受けの疑いで逮捕したベトナム国籍の男性3人=不起訴処分=が、静岡県内外で高級自転車200台以上を盗むなどしたことを裏付けて立件した。被害総額は約1300万円に上り、自転車の一部は埼玉県内のヤードから、カンボジアに船で輸出されていた。

捜査3課によると、窃盗容疑で逮捕、送致され、いずれも公判中で中国籍の自称金属買取業の男(36)と古物商の男(35)は、2023年3月〜24年6月下旬、浜松、静岡両市と愛知県、都内で高級自転車を中心に窃盗を重ねた。

両被告は主にマンションやアパートの駐輪場で、高級自転車のU字ロック錠などを用具で破壊するなどし、車に複数台を一度に積み込んで移動。ベトナム国籍の男性会社役員が埼玉県内で経営するヤードに売却していたとされる。この男性は、同県のヤード関連条例の届け出義務違反をした容疑で送検され、ヤードは閉鎖されたという。

被害品は自転車を中心に約240点におよび、ライトや小物入れ、ヘルメットも含まれている。静岡県警は浜松、静岡両市内で確認された高級自転車の被害を端緒に、広域な盗品の流通ルートなどを特定する捜査を続け、海外へ不正に流出している実態まで突き止めた。合同捜査班が一連の事件で押収した自転車は最終的に約280台に上った。(12/20 静岡新聞)


最近、外国人の窃盗犯による自転車盗の報道が各地で相次いでいます。想像するに、外国人留学生の生活苦や不法就労、出入国管理等の問題も背景にありそうです。外国人同士による闇バイトもあるようですし、自転車盗は相対的に容易なため、外国人の犯罪の入り口になっている可能性もあります。ぜひ対策してほしいものです。


自転車で酒気帯び運転か 佐賀県初検挙の女子大学生2人家裁へ

家裁へ先月、佐賀市で酒を飲んで自転車を運転したとして、改正道路交通法の施行後、自転車の「酒気帯び運転」で県内で初めて検挙されたいずれも10代の女子大学生2人について、佐賀地方検察庁は23日、家庭裁判所に送りました。

先月1日に施行された改正道路交通法では、これまで罰則の対象外だった自転車の「酒気帯び運転」で、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。18歳と19歳の女子大学生2人は、先月7日、佐賀市松原1丁目の市道で、酒を飲んで自転車を運転したとしてパトロール中の警察官に検挙されました。

改正道路交通法の施行後、自転車の「酒気帯び運転」による検挙は県内ではこれが初めてで、佐賀地方検察庁は女子大学生2人を23日、家庭裁判所に送りました。今後、家庭裁判所が生活状況などを調査したうえで2人の処分を決めることになります。(12月24日 NHK)


11月から自転車の酒気帯びの取締りのニュースが多く報じられていますが、20歳未満の女子学生まで検挙され、家裁に送られています。今までは説諭で済んでいたのかも知れませんが、警察の対応は大きく変わっているようで、学生だろうが公務員であろうが検挙されています。甘く見るべきではないでしょう。


えっ「自転車マーク」あれば走れるんじゃないの? 電動キックボードの違反で反則金「6000円」納得できない男性の戸惑い

電動キックボード電動キックボードの交通マナーが問題となっている。とはいえ、その走行ルールを今もよくわかっていないという利用者も少なくないのではないか。

都内に住む男性は、電動キックボードの走行が許されている「自転車レーン」だと思って走行していたところ、警察から注意されて、反則金を支払うことになった。

ご存知の人もいるとは思うが、車道にも歩道にも「自転車のマーク」が描かれた道路がある。電動キックボードで走ると違反になるのはどちらかおわかりだろうか。今一度確認したい。

●「そこのLUUP、ちょっと待ちなさい」

今年12月、都内を電動キックボードで走行していた男性(40代)は、交番の前を差し掛かったところで警察官に声をかけられた。男性が走っていたのは、「自転車マーク」のある歩道だった。歩行者のエリアと白線で区切られ、自転車のピクトグラムが描かれている。

「電動キックボードは『自転車のレーン』を走るものでは?」なぜ自分が止められたのか理解できない男性に対して、警察官は次のように説明したという。

「電動キックボードで『歩道の自転車レーン』を走ることは違反です。車道の左端にある『自転車レーン』(自転車専用通行帯や自転車ナビマーク部分など)は走行可能です」

「自転車が走れるところであれば、どこでも走れるんじゃなかった?」男性は心の中でつぶやきながら、納得できない気持ちのまま反則金6000円を支払った。

●「電動キックボード=特定小型原動機付自転車=原則は車道通行」ただし…

電動キックボードは、道交法の車両区分上、「特定小型原動機付自転車」に該当する。自転車ではない。警視庁の公式サイトでは、特定小型原動機付自転車について「車道通行の原則」と説明している。

〈特定小型原動機付自転車は、歩道又は路側帯と車道の区別がある道路では、車道を通行しなければなりません(自転車道も通行することができます)〉
〈道路では左側を通行しなければならず、特に、車両通行帯のない道路では左側端に寄って通行しなければなりません〉
〈車両通行帯の設けられた道路においては、原則として一番左側の車両通行帯を通行しなければなりません〉

男性が乗っていたのは「LUUP」だった。最高速度は時速20キロだが、一部のLUUPに搭載されている「時速6キロモード」のボタンを押すことで最高速度を時速6キロに変更することができる。LUUPの公式サイトによれば、このモードのLUUPは「特例特定小型原動機付自転車」になり、「普通自転車等及び歩行者専用」など、特定の標識・表示のある歩道が走行可能になる。

警視庁の公式サイトでは、特例特定小型原動機付自転車が「例外的に歩道又は路側帯を通行できる場合」について説明している。

〈歩道を通行する場合は、歩道の中央から車道寄りの部分又は普通自転車通行指定部分を通行しなければなりません。歩道を通行するときは、歩行者優先で、歩行者の通行を妨げることとなるときは一時停止しなければなりません。
〈特例特定小型原動機付自転車は、道路の左側に設けられた路側帯(歩行者用路側帯を除く)を通行することができますが、歩行者の通行を妨げてはいけません〉

警察官からは「歩道を走るなら6キロモードに切り替えなければいけない。私はLUUPに乗ったことがないからわからないけど、どこかにボタンがあるでしょ」などと説明があったそうだ。

男性は「電動キックボードは自転車と同じ扱いで走行すると思っていた。これからは気をつけたい」と語っている。(2024年12月12日 弁護士ドットコムニュース)


電動キックボードで『歩道の自転車レーン』を走ることは違反です。車道の左端にある『自転車レーン』(自転車専用通行帯や自転車ナビマーク部分など)は走行可能というルールを認識している人がどれほどいるでしょうか。特に電動キックボードは、最近急に普及したぶん、知らずに乗っている人は多いでしょう。

自転車はどちらも通行できるため、余計に紛らわしくなっている可能性があります。近年は電動アシスト自転車やモペットなども含め、スモールモビリティの種類が急増しているので、全て正確に法令を把握している人のほうが珍しいに違いありません。

違う見方をすれば、自転車が歩道を通行できることが根源的な問題とも言えます。クルマ椅子と高齢者用バッテリーカーを除き、自転車を含めたスモールモビリティは、全て車道走行にすればスッキリすると思います。そして歩行者も安全になるでしょう。法律を抜本的に見直す必要が出てきている気がします。


ペダルがあって自転車みたいに見えるが、実は免許が必要なモペット。「自転車かと思った」の言い逃れをどう防ぐ

モペット「止まってください!」。東京都新宿区の靖国通りで、警視庁の警察官が自転車のようなペダル付きの車両に乗った男性を呼び止めた。路肩で車体を念入りに調べ始める。持ち上げてハンドル付近を操作すると、浮かせた後輪が高速回転した。目を光らせた警察官が「免許証、見せてくれますか」と事情を聴き始めた。

男性が運転していたのは「モペット」と呼ばれる乗り物だった。自転車ではなく、スクーターと同じく免許が必要な原動機付き自転車(原付き)やバイクに分類されるが、自転車のように利用したことによる違反や事故が増えている。

実際、取り締まり現場では、利用者が「自転車だと思っていた」と説明していた。新しいモビリティにどう対応するか、警察の動きを追った。(

▽モペットは自転車ではない

モペットはペダルをこがなくても、モーターで自走できるペダル付き電動バイクのこと。「motor(モーター)」と「pedal(ペダル)」の組み合わせが語源とされる。道路交通法(道交法)上は原付きやバイクに分類される。運転免許のほか、自賠責保険への加入、ミラー取り付けなどの保安基準を満たさなければ公道は走れない。ヘルメット着用も義務で、歩道走行は不可だ。

報道陣に取り締まりが公開された11月1日は、改正道交法が施行される日だった。新宿で取り締まりを受けた男性の車両には、義務付けられているミラーやナンバープレートがなかった。ヘルメットも非着用。警察官に違反を指摘されると、男性は「自転車だと思っていた」と答えた。

モペット警察はこれまでも、利用者にモペットとの認識があったかなかったかにかかわらず違反を摘発してきた。一方で「知らなかった」と主張するケースも多かった。

この日、靖国通りでは、1時間半ほどで13件の違反で8人を取り締まった。ただ、警察官の制止を振り切り、多くの人が行き交う歩道をハイスピードで逃走した車両もあった。

▽道交法改正、その狙いは

今回の道交法改正では、モペットをペダルだけで走行しても原付きやバイクの運転に該当すると明文化された。ただ、モペットには改正前から原付きやバイクと同じルールが適用されてきた。では何のために明文化するのか。

その目的はルール浸透で違反者の「言い逃れ」を許さず、事故抑止のため積極的な摘発を可能にすることだ。見た目の似た電動アシスト自転車として、自転車のルールで運転して違反になる人が後を絶たず、事故も相次いでいたことが改正への動きを後押しした。

モペットの人身事故と違反摘発はいずれも増加傾向にある。今年1〜9月に全国で摘発された違反は1606件。ナンバープレートの非表示が514件と最多で、無免許が319件で続き、自転車のように使用している人の多さがうかがえる。人身事故は53件あった。

▽モペットと自転車、見た目では区別しにくい

実際、モペットと電動アシスト自転車は見分けづらい。車種やデザインもさまざまだ。警察官も詳しく車体を調べなければ判断できず、手間がかかる。取り締まりでは、こう訴える人がいた。「これ自転車ですよ。毎回、止められてうっとうしいわ」。警察官が車体調査に協力を求めると、へきえきとした表情を隠さない。モペットのように見えた車両は、調べた結果、自転車だった。

モペット警察官も苦労する見た目の分かりづらさは、誤利用の一因になっている。ネットでは、モペットが「電動アシスト自転車」といった不適切な表記で販売されることもある。利用者に車両区分やルールをよく確認して使用することが求められる一方、販売者など事業者側の責任も重い。

▽事業者に行動求める

警察庁は以前から事業者に運転免許が必要な車両と明示して販売するよう求めてきたが、対策強化のため11月にガイドラインを作成し、事業者に行動を求めた。

モペットの販売事業者に購入者の免許確認の徹底や自賠責保険の加入対策への取り組みを促した。「ウーバーイーツ」など食事宅配サービス事業者に対しても協力を呼びかけた。配達員が使用する場合は免許を確認し、交通違反があった場合は配達員の資格停止などの措置が必要としている。(2024/12/23 共同通信)


こちらは自転車とモペットの問題の解説記事です。モペットが歩道を高速で走るケースもあり、危険になっています。ただ単に歩道通行の問題だけでなく、車道走行だったとしても、自転車と原付の違いがあり、扱いが大きく違うことによる取締りの難しさがあるようです。

電動アシストなのに、毎回モペットと間違われるのも困るでしょう。海外でもこの2種の取締りには苦労しているようですが、やはり記事にあるように、ネットも含めた販売事業者に対する規制の強化が必要でしょう。すなわち、モペットは原付バイクとして売る体制を徹底させることです。

モペットならば、ミラーやウィンカーを装着し、ナンバープレートなども必要になります。自転車と混同させることで販売するような業者があります。知っていて買う人だけではないでしょう。売る時点で、電動アシストとモペットを明確に分別して販売させるような仕組みが必要だと思います。


国道42号の花壇撤去へ 自転車道整備で熊野市内沿線 三重

花壇撤去【熊野】三重県の熊野市は12日の市議会本会議で、太平洋岸自転車道のルート上にある国道42号の路肩の拡幅工事に伴い、国土交通省が来月から市内沿線の国道花壇を撤去することを明らかにした。川口朋議員(無所属)の一般質問への答弁。

自転車道は令和3年度に国がナショナルサイクルルートに指定した。千葉県銚子市から和歌山市に至る延長1487キロの道路。国交省は自転車通行空間の整備を目的に、10月に有馬町立石―木本交差点間の花壇撤去を市に通達した。

来月から有馬町の立石―花の窟間、来夏以降に花の窟―木本交差点間の花壇を順次撤去し、令和8年度までに完成させる方針。花壇の幅員50センチは上り線(尾鷲方面)の路肩と歩道の拡幅に当てられ、路肩は75センチから1メートルに広がる。

花壇の撤去を受け、国道42号沿いの花壇を整備する「国道ボランティアサポートプログラム」は来夏で活動終了。平成15年度に国交省と市、ボランティア団体らで始めた取り組みで、年2回の花の植え替えや清掃作業を実施してきた。

河上敢二市長は「自転車道の整備は国策で進めることなので、花壇の撤去はやむを得ない」との考えを示した。ボランティアへの謝意を表した上で「自転車道の整備にとどまらず、素晴らしい景観も維持していく必要がある」と話した。(2024/12/13 伊勢新聞)


ごくごくローカルなニュースですが、自転車道の整備のために熊野市の国道から花壇を撤去するとあります。市長はやむを得ないと述べていて、積極的に決定したのではないようですが、これにより道路が拡幅され、花壇のあったぶんは自転車用のスペースとして使われることになると思われます。

この事例は国土交通省が整備を進める、太平洋岸自転車道の整備が理由ですが、そのような理由がなくても、花壇や植え込みなどで歩道と区切られているような場所は、全国に多々あるに違いありません。花壇が景観をよくするという面を否定するつもりはありませんが、撤去による交通安全というメリットは小さくないはずです。

全国の自治体で自転車のまちを標榜し、自転車による観光振興やインバウンドの誘致に取り組む自治体は増えています。国の整備とは別に、自治体レベルでも車道の自転車走行部分の拡幅が出来る余地は少なからずあると思います。花壇だけでなく、歩行者の通行量が少ないのに無駄に広い歩道は、たくさんあります。

歩道が高くなっている場所で、それを低くして車道にするのは、それなりに費用もかかるとは思いますが、市民の交通安全のための投資とするならば、決して無駄な支出ではないはずです。まして、自転車による観光振興を掲げるのであれば、こういう部分にこそ予算を投じるべきではないでしょうか。

近年は戦後植えられた街路樹が寿命に達し、倒木の被害拡大に頭を痛め、撤去に動く自治体も増えていると聞きます。台風などの際に道をふさいだり、人が死傷する例もあります。もし撤去するのであれば、その植えてあったスペースをそのまま残すのではなく、自転車通行空間として有効に利用する手はあると思います。

「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市町村の会」には、全国417もの自治体が加入しています。整備すれば観光振興だけでなく、交通安全に大きく寄与します。自転車の走行空間の拡大など、あまり熱心でない自治体は多いと思いますが、この事例のような自治体が増えることを期待したいものです。


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◇ 日々の雑感 ◇

シリアのアサド政権は打倒されましたが、まだ世界には多くの独裁政権があり人々を抑圧しているのが残念です。

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この記事へのコメント
cycleroadさん,こんにちは.今回貴記事で紹介された一連の話題の中では,最後の三重県熊野市内のR42で自転車専用レーン確保のため花壇を潰すという計画を,自転車の一愛好者の立場として大いに歓迎したいと思いました.

歩道の緑地帯や街路樹等は景観の形成に小さくない役割があるとは言っても,そこが特に手入れが行き届かず雑草だらけになっていたり,挙句は分厚い防草シートで覆われたりしている所をみますと,自転車利用者にとっては実に癪に障る程のデットスペースにほかならなくなっています.

街路樹も成長を続けますから,幹が視界を遮って思わぬ事故を誘発する原因になりかねなかったり,❝落ち葉公害❞を嫌って大掛かりな枝払いがされたりしているのを見ると,効果は半減以下という実感を持っています.

私も,その部分を削って車道の一部に組み込んで自転車専用のレーンに充てれば新規に巨費を投じなくてもその整備は十分可能とみております.無駄な程広過ぎて歩行者と自転車が入り乱れ,歩行者がいる度に徐行や一時停止,果ては歩行者と一緒に押し歩きを強いられる歩道は,自転車の通り道として全く使い物になりません.

今回報じられたこの熊野市における取り組みを,私は積極的に支持します.道路の安全性と機能性は(歴史的に貴重な屋並や保存樹木が残る地域等は別として)景観に優先させるべきであえると考えます.
Posted by マイロネフ at December 28, 2024 16:27
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
非常にローカルなニュースではありますが、注目されましたか。私も、あえて取り上げる意味があると思いました。

自治体などの道路管理者や都市計画などの担当者には、おそらく自転車を普段使っている人は少ないのでしょう。
自転車の走行空間を増やすという発想はないように見えます。

単に街の緑を減らすとなると市民の反発もあるでしょうが、自転車の走行空間確保による交通安全の促進、歩行者の安全を理由とするならば、むしろ賛成の声も多くなるかも知れません。

街路樹が老朽化して倒木の被害が増えて悩みのタネになっているようですから、植え替えではなく、いっそのこと撤去して、貴重な公共空間の有効活用を考えてほしいものです。
Posted by cycleroad at December 30, 2024 13:30
 
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