まだ四月だというのに真夏日や夏日のところが続出するなど、早くも初夏のような陽気の日もあります。この先の夏の暑さが思いやられます。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から目についたものを取り上げてみたいと思います。
【独自】“5台連続”自転車が信号無視…歩行者の間すり抜ける危険走行も “赤になってから6秒後”右折レーンから直進する暴走車も 東京
東京・墨田区で7日、赤信号で止まろうとした撮影者の前を、5台もの自転車が連続で信号無視をする瞬間がカメラに捉えられた。
自転車は通過する瞬間、歩行者の間をすり抜ける危険な場面も見られた。一方、東京・立川市では3月、信号が赤に変わり6秒も経過した後、信号を無視して右折専用レーンを走行する車も確認されており、ドライバーは驚きを隠せない様子だった。
朝の交差点で自転車5台連続の信号無視
東京・墨田区で7日午前8時過ぎ、自転車で走行中だった撮影者は赤信号で止まろうとしていたところだった。しかし、次の瞬間、右から“ビュン!”と信号無視の自転車が飛び出した。しかも、1台ではなく、なんと5台連続の信号無視だった。
中には横断中の歩行者の間を縫うように走る危ない場面もみられ、まさに無法地帯といえる状況だった。撮影者は、「赤は止まろうね。事故になったらどうするの?」とコメントしている。(以下略 2025年4月11日 FNN)
5台の自転車が連続で信号無視をする様子がカメラに捉えられたようです。時間は朝8時過ぎと言いますから、おそらく仲間がつるんで走っていたのではなく、お互い知らない人が通勤で前の人について、自分もとばかり赤信号無視したのでしょう。
朝は急ぐ人が多く常態化しているのかも知れません。踏み切り待ちで、遮断機が開くと一斉に車道にまで広がって渡るなど、気持ちはわからないではないですが、知らずにルール無視が当たり前になってしまい、危険さへの警戒がおざなりになっている場所は多いに違いありません。事故に遭わないためにも反省すべきでしょう
【独自】周囲を危険に…“ルール無視” 京都・大山崎町では高齢者の自転車が…静岡市ではバイクが「信号無視」 岐阜・恵那市では右折レーンに「強引な割り込み」
京都府の交差点で撮影者が目撃したのは、目の前に現れた自転車。
撮影者:車が悪者にされてしまうので、ルールを守ってほしい。
ルールを守らないという自転車の危険な行動が…。横断歩道側は赤信号にもかかわらず、堂々と横断。しかも車への合図のつもりなのか一瞬、左手をスッと、こちらへ上げています。
撮影者:「すまん」と言わんばかりに、手を上げて走り去っていきました。自己中心的な考えで、周りが迷惑する可能性を理解してほしい。(以下略 2025年4月17日 FNN)
これも危険な行為です。それだけでなくトラブルに発展する可能性もあります。歩行と同じような気持ちで、軽く手を挙げれば許されるという感覚なのでしょうが、ドライバーにしてみたら事故になりかねず、そうなれば責任が生じるわけで腹を立てる人も多いでしょう。日本での歩行感覚での自転車乗車の問題点の一つです。
「クマがあとを追いかけてきた」 高校生が110番通報 けがはなし 北海道北広島市
北海道北広島市南の里の自転車専用道路で、2025年4月12日、クマが目撃されました。12日午後7時半ごろ、自転車専用道路「エルフィンロード」を北広島方向に自転車で走っていた高校生が「クマを見つけた。そのクマがあとを追いかけてきた」と110番通報しました。
警察によりますと、自転車で帰宅途中だった高校生は、左手の林の中から枝が折れる音がしたため、その方向を確認しました。すると林の中に体長約1メートルのクマ1頭を目撃したということです。クマは自転車で逃げる高校生の後ろを100メートルほど追いかけたのち、林の中に消えていったということです。高校生にけがはありません。
通報後、警察が付近をパトロールしましたが、クマの痕跡などは見つからず、13日早朝から市の職員が改めて現場に足跡やフンなどがないか調査する予定ということです。警察は注意を呼びかけています。(04/13 STV)
北海道ではクマとの遭遇のニュースです。いきなりヒグマと遭遇すれば焦るでしょうし追いかけられて恐怖だったのではないでしょうか。自転車に乗っているとは言え、クマは走るのが速く、逃げきれない場合もありえます。最近は本州でもクマとの遭遇が増えていますが、場所によっては自転車に乗るのにも用心する必要がありそうです。
「2〜3分おきに爆発がバーンバーンと…」電動アシスト自転車のバッテリー“充電6時間後”に玄関で爆発 あなたのおうちの“リチウムイオン電池”は大丈夫?
多くの人が利用している電動アシスト自転車ですが、バッテリーが爆発する事故が発生しました。爆発した場所は自宅の玄関。何がおこったのか?現場を取材しました。
バッテリーが玄関で爆発 なぜ?充電6時間後に突然…
9日午前5時ごろ、電動アシスト自転車のバッテリーが爆発した玄関。姉の家でバッテリーが爆発した 伊藤さん 「においが…ずっといると本当に頭が痛くなるにおい」
高柳光希キャスター 「この場所にバッテリーがおいてありました。それが突然爆発しまして、近くのコンセントもこのように焼け焦げて壊れてしまっています。バッテリーの上にあったブレーカーのカバーが熱で溶けてしまっています」
至る所に爆発の痕跡…ここは伊藤さんの姉の自宅で、幸い家族にケガはなかったといいます。これは「バッテリー」に不具合があったために発火に至った事故の再現映像。電動アシスト自転車のバッテリー、リチウムイオン電池が爆発する事故は日本だけではなく海外でも発生していますが、今回、なぜ玄関にあった「バッテリー」が爆発したのでしょうか?伊藤さんにはこんな連絡が…
伊藤さん 「充電が終わって充電器から外して、この玄関に置いていたら、充電終わって6時間ぐらいなんですけど、爆発が始まったんです」
高柳キャスター 「コンセントに差しているとかではなく? 」
伊藤さん 「外してバッテリーだけ」
「充電中」ではなく「充電後」玄関に置いていたバッテリーが、突然 爆発したというのです。
伊藤さん 「寝ていた姉がガラスがあった方から、こちらを向いたらオレンジの炎というか光が見えて。2〜3分おきに爆発がバーンバーンと起きて、慌てて消防を呼んで。消防来てもまだ爆発が続いてたので、煙もすごかったのでベランダの方に逃げた」
使用していたバッテリーはリコール対象品だった
自転車を購入したのは「約6年半前」ですが、事故の後、分かったことがありました。使用していたバッテリーは内部の劣化などによって、発火する可能性が判明した「リコール対象品」だったのです。伊藤さんの姉は、それを知らずに使い続けていたのです。
Nスタがメーカーに確認したところ、3年前から購入者などに周知してきたといいますが、伊藤さんの姉には連絡が来ていなかったようです。(以下略 2025年4月11日 TBS)
以前から海外では自転車のバッテリー火災が多発して問題になっていると、このブログで何度も取り上げましたが、日本でも報じられています。夜中に充電していると、気づかずに発火して焼け死ぬ可能性もありますし、玄関がふさがれて逃げられないこともあります。
リコール対象だったようですが、正規品であっても落とすなど衝撃を加えるなどしただけで発火の危険性があります。すぐに発火するわけでないのが厄介です。もう一つ怖いのは、小さなバッテリーだと甘く見がちですが、バッテリー火災は激しく燃えるので、気がついても到底消せないことがあることです。十分な注意が必要です。
酒を飲んで自転車を運転した疑い ベトナム国籍の男逮捕 「缶ビール3本飲みました」と容疑認める
山梨 甲府 自転車の酒気帯び運転か ラグビー元日本代表逮捕
自転車の飲酒運転 法律施行後3か月間で16人摘発 大分県警
相変わらず、自転車での酒気帯びで摘発されたニュースが報じられています。役人とか外国人、元日本代表などはニュースになりますが、一般人は報道されていないだけで、相応の数になっているのでしょう。まだまだ自転車ならば大丈夫だろうと考える人が多いのだろうことが推測されます。
自転車の「危険行為16類型」とは? 普段の運転が知らずに取り締まりの対象になることも
言われてみれば当たり前? 特に注意したい「危険行為」
新年度の節目に、自転車での通勤・通学をスタートさせた人も多いのではないでしょうか。自転車は便利な移動手段であり、環境にも優しい乗りものですが、一方で、道路利用者として守るべきルールもあります。正しく使わなければ他人や自分自身に危険を及ぼす可能性も秘めています。
残念なことに、自転車が関連する事故はなかなか減らず、多くの人が安全意識を高く持つことが求められています。警察では2024年11月の改正道路交通法の一部施行から、これまでの15の類型に「酒気帯び運転」と「携帯電話のながら運転」を追加した「16類型」を、特に危険な運転として取り締まりの対象としています。もちろん、それ以外にも気を付けるべき行為はたくさんありますが、あらためて16種類を確認しておきましょう。
■信号無視 信号無視は、自転車に限らず重大な事故を引き起こす原因になります。原則として、自転車は車道を走り、車道の信号を守り、歩道を通行する場合は歩行者用の信号を守らなければいけません。
■通行禁止違反 赤い丸に白い横棒が引かれた「進入禁止」や、赤い丸の上の白丸に赤い斜め線が引かれた「車両通行止め」などの標識を無視して進んではいけません。なお、「自転車を除く」の補助標識が設置されている場合は、自転車は進入しても大丈夫です。
■歩行者用道路徐行違反 歩道を通行する場合、自転車での走行が許可されている場合でも、常に停止できる「徐行」で通行します。具体的には、大人の歩く速度と同程度の時速4〜5kmほどとされています。
■通行区分違反 自転車は原則として車道の左側を走らなければいけません。クルマやバイクと同様に右側を走るのは「逆走」です。また、自転車道が設置されている場合は、そこを走行しなければいけません。
■路側帯進行方法違反 「路側帯」とは歩道がない道路の端に歩行者が安全に歩けるように白線で区切られたエリアのことです。基本的に歩道と同様に扱われますので、歩行者の通行を妨げてはいけません。
■遮断踏切立入り 警報の鳴り始めから終わりまで踏切内に立ち入ってはいけません。勘違いしがちですが、遮断機が閉じようとしているときがアウトなのではなく、音が鳴っている間は立ち入り禁止だという点に注意が必要です。
■優先道路通行車妨害等 交差点を通行する際、付近に自転車横断帯があればそこを通行しなければいけません。また、信号のない交差点や狭い道から広い道路(=優先道路)に出る際は、徐行する必要があります。
■交差点優先車妨害 免許を持たない人はあまり意識したことがないかもしれませんが、交差点を曲がる際には優先順位があります。まずは直進する車両で、その次に左折する車両、そして右折する車両です。右折しようとして直進車や左折車の進行を妨げる行為は違反となります。
■環状交差点通行車妨害等 車両がグルグルと輪になって走行している交差点は、原則として右回り(時計回り)です。流れに逆らって逆走してはいけません。また、環状交差点に入るときはほかの車両や歩行者に注意し、徐行する必要があります。
■指定場所一時不停止等 赤い逆三角形に白い文字で「止まれ」と書かれている一時停止の標識がある場所では、地面に引かれた白い停止線の手前で必ず一度止まらなければいけません。
■歩道通行時の通行方法違反 歩道は歩行者のための道です。自転車が標識や危険回避などの理由で歩道を走行できたとしても、歩道の車道寄りを走り、歩行者の通行の邪魔をしてはいけません。
■制動装置(ブレーキ)不良自転車運転 大前提として、自転車は前輪と後輪のどちらにもブレーキを装備している必要があります。装備していても、乾燥した平たんな舗装路面で、時速10kmで走行中に3m以内の距離で自転車を停止させる制動力がなければ違反になります。
■酒気帯び運転等 道路交通法の改正以前は酩酊状態で運転する「酒酔い運転」が処罰の対象でしたが、現在はたとえ少量でもアルコールを摂取した状態で運転する「酒気帯び運転」が罰則対象となっています。そしてクルマやバイクと同様に、自転車を運転することが分かっている人に酒を提供したり、飲酒をすすめることも「酒気帯び運転のほう助」として罰せられます。
■安全運転義務違反 傘さし、イヤホン(ヘッドホン)、片手運転、2人乗り、過積載など、ハンドルやブレーキをしっかり操作できない状態や、運転中に周囲の音や声が聞こえない状態で自転車に乗る行為は違反にります。ちなみに、2台以上の自転車が横に並んで走る「並走」も、安全運転義務違反になります。
■携帯電話使用等 道路交通法の改正以前も安全運転義務違反として取り締まり対象でしたが、改正によって独立した危険運転として取り締まりが強化されました。自転車の運転中、停止している間を除いて、スマホで通話したり画面を注視したりする、いわゆる「ながらスマホ」は禁止です。
■妨害運転 ほかのクルマやバイク、そして自転車や歩行者など、道路を使用する全ての人に対して、嫌がらせ目的で幅寄せや無理な進路変更などで通行を妨げてはいけません。いわゆる「あおり運転」は自転車にも適用されます。(2025.04.18 バイクのニュース)
ニュースではありませんが、危険行為についての解説記事がありました。自転車の違反行為を意識していない人は多く、何気なく走行していることが、実は道交法違反ということは少なくありません。あらためて自分の行動を振り返り、確認しておきたいところです。
北海道でも春本番 本格的な自転車のシーズン到来 物価高で放置自転車を修理した“リサイクル製品”が人気 価格は約1万円から―新しい運転ルールに注意 去年の法改正で“ながらスマホ”の罰則強化
春本番。4月11日の北海道札幌市の最高気温は17.4℃。2025年一番の暖かさで、本格的な自転車のシーズンが到来した。
自転車のシーズン到来!物価高の中人気なのは―
札幌市西区のリサイクル自転車販売店「ホープ再生自転車販売」は、今が書き入れ時で客が途絶えない。札幌市から払い下げられた放置自転車などを修理し、販売している。価格は約1万円から。「新品の自転車がびっくりするくらい値段が上がっている。
そういう状況で、リサイクル店が利用されていると思う」(ホープ再生自転車販売 相馬悟店長)物価高の中リサイクル製品を利用する人が増えていて、昨シーズンは約2400台と過去最高の売り上げを記録したという。
「ながらスマホ」で10万円以下の罰金!?
自転車による事故も増えているが、2024年11月に運転ルールが改正されたのを覚えているだろうか。自転車を運転しながらスマートフォンなどを使用する「ながらスマホ」。道路交通法が改正され、その罰則が強化されたのだ。
例えば、運転中にスマホで通話をしたり、画面を注視したりすると6か月以下の懲役、または10万円以下の罰金に処せられる場合がある。
「どけようと思っても、“ながらスマホ”の人はこちらを見ていない。どちら側にどけたらいいか迷っているうちに、ギリギリの所を通過していく」(歩行者)自転車の運転には十分注意を。(2025年4月14日 FNN)
雪どけで自転車の利用増える時期迎え 北海道警察が取締り実施
北海道では、冬のあいだ軒先の自転車が雪に埋まったままになり、錆びて劣化してしまうケースも少なくないと聞きます。そのぶんリサイクル車が売れるのかも知れません。警察も冬期間は自転車の取締りはお休みで、この時期から始めることになるようです。
「自転車での通勤・通学に便利」な東京都内の駅トップ300、"狙い目"は湾岸エリアと多摩東部
4月も3分の1が経過した。入学や就職などで今春から新生活を始めた人をはじめとして、通勤・通学ルートについて悩んでいる人は少なくないのではないだろうか。
とくに東京都内の場合、近隣に複数の駅があり、どの駅の利便性がいいのか、判断しかねている人もいそうだ。
利便性の面で重要な要素の1つとなるのが「自転車の停めやすさ」だろう。めったに使わない駅まで自転車で来たまではいいが、駐輪場が見つからず、四苦八苦した経験をした人も多いのではないか。その場合、最寄りではなく、1つ先の駅まで自転車で向かったほうがいいケースもありそうだ。
そこで本記事では、東京都がまとめた「都内における駅前放置自転車の現況」令和6年度調査を基に、東京都内にある600超の鉄道駅の中から、駅周辺(おおむね半径500メートル以内)の駐輪場の収容能力に余力がある駅を23区から200駅、東京都下で100駅をピックアップ。「収容余力」の高い順にランキングにまとめた。
なお、市区町村の境界付近にある駅は自治体ごとにカウントしている。逆に、近隣に異なる路線の駅が複数存在している場合は、複数の駅を1つの駅とみなして調査しているケースがある。(以下略 2025/04/10 東洋経済)
東京以外の人には関係ない話題ですが、都内の駅の駐輪場の収容能力に余力がある駅というランキングが載っていました。放置自転車が話題になりますが、見てみると意外に収容能力があるなという印象です。ただ都区内ならば、駅に駐輪するのではなく、職場まで直接自転車で行くことを考えてみてもいいのではないでしょうか。
◇ 日々の雑感 ◇
コメ価格高騰、そもそも備蓄米放出とかではなく、減反政策など農政を見直す契機にすべきではないでしょうか。
Posted by cycleroad at 13:00│
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