少し前にも取り上げましたが、基本的な性能、すなわち頭部の保護にとどまらず、ハイテク装備を導入したヘルメットが増えています。LEDによって、夜間の被視認性を向上ざせたものも目立ちます。さらに、近年の半導体技術の進歩に伴い、電子的な機能が盛り込まれています。

こちらの“
Anytek Smart Helmet”もそうですが、基本的な性能に加え、リアライトに方向指示器などの被視認性だけでなく、動画撮影、音楽再生、通話、GPSナビゲーション、SOSモード、その他アプリとの連動などハイテク機能を満載するヘルメットが、最近の潮流のよです。
こうしたハイテク・ヘルメットが新しい定番かのようになっていますが、もちろんそのようなものばかりではありません。例えばこちら、“
Flip-Clip-Go”は、素早く簡単に半分ほどの大きさになってしまうヘルメットです。同時に頭部の保護という基本機能は満たし、安全規格認証も取得しています。

特段のハイテク機能は搭載していません。しかし、ヘルメットを脱いだ後、持ち運ぶ時に邪魔になるという、多くのサイクリストが共有する不便に対する答えを提供しています。コンパクトになるので、カバンなどに入れることが出来、邪魔にならず持ち運びがラクになるでしょう。
折りたためるヘルメットは他にも存在しますが、素材や折りたたみ方法によっては強度に問題が出ます。小さく折りたたむような形にすると、形状によっては強度が弱くなってしまいがちで、基本性能を果たせません。これは上半分が回転して小さくなる機構とすることで強度と両立させています。

子供用のヘルメットを展開するメーカーもあります。“
Xnito Kids”は、子ども向けにつくられた初の、eBikeヘルメットという触れ込みです。親に安心感を与えるLEDライト付きです。一部の子供用ヘルメットにありがちな見た目重視の商品と違い、基本的な頭部の保護性能を重視しています。
可愛らしいデザインですが、こめかみから後頭部まで広くカバーする形になっています。夜間の被視認性にも配慮しています。子供用というと、プラスチック製の簡易型とでも言うべき製品も見られますが、大人用並みの保護性能を確保したヘルメットは、親にアピールするでしょう。

Gamel Helmets 社の“
Le Remarquable”というヘルメットは、比較的シンプルでオーソドックスなデザインです。ハイテク満載ではありませんが、ウィンカー機能は搭載しています。ユニークなのは、その操作方法です。手元のスイッチなどで動作させるのではなく、首を傾けることで点灯します。
曲がる方向に、傾けるように頭を振ると、約8秒間方向指示器が作動します。いちいち手元のスイッチを切り替えたりする必要はありません。ヘルメットに内蔵された加速度センサーで、減速時にはブレーキランプが点灯するようにもなっています。機能は絞られていますが、使い勝手が考慮されています。

イタリアのブランド、“
Fizik”はヘルメット分野に初めて進出しました。一挙に4つのタイプの違うヘルメット“Kudo”、“Kudo Aero”、“Kassis”、“Kunee”を投入しました。リアライトくらいは取り付けられますが、今はやりのハイテクではなく、ヘルメットの基本的な性能にこだわっています。

形はオーソドックスですが、国際安全基準を満たす保護性能だけでなく、空力性能を高めてサイクリストが感じる風圧を最小限に抑え、軽さや快適性にもこだわりました。52�僂�ら61�僂泙任良�広いサイズを揃えて、フィット感も重視しています。衝突時の回転力を軽減するMIPSエアノードシステムも搭載しています。
地味ですが、ヘルメット本来の保護性能を追求しています。なめらかなシェルやサイドの波形デザインは、抵抗を減らして空気の流れを最適化しています。またベンチレーションシステムで、空力特性を損なうことなく冷却効果を確保し、追加の通気口と軽量パッドで空気の流れと体温調節機能を向上させています。
こうして見てくると、メーカーによって追求する性能の方向性がいろいろだということに気づきます。ハイテクを搭載して利便性や安全面を向上させるもの、可搬性などの不満を軽減するもの、子どもの安全を企図するもの、保護性能や快適性を深堀りするものなど、さまざまです。電子的機能一辺倒でないことがわかります。
今までの、下手をすると進化が止まったかのように見える典型的な定番のヘルメットに飽き足らず、新製品を提案する意欲的な新興メーカーは多いですが、その目指す方向は分かれています。ユーザーのニーズ、考え方もそれぞれなことを考えれば当たり前ですが、今後も新しい機能やコンセプトが登場してきそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
赤沢大臣は日米関税交渉で非常に突っ込んだ話ができたと手応えがあったようです。その結果が期待されます。
Posted by cycleroad at 13:00│
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