May 14, 2025

軽率な行動がまねく重い結果

軽率な人は少なくありません。


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ふだんの生活でも軽々しく無分別に行動してしまう人、そそっかしい人はいます。しかし、それが自転車に乗っての行動となると、下手をすると死傷事故まであります。最近、そんな自転車での軽率な行為のニュースが多くなっています。その中からいくつかピックアップしてみたいと思います。


「心臓止まるかと…」“ヒヤヒヤ”させる危険な自転車 埼玉・新座市で路地から子供が飛び出し 栃木・宇都宮市では右折専用レーンで信号待ち…そのまま直進



埼玉・新座市で4月22日、住宅街の路地から子どもが2輪車で飛び出し、車が急ブレーキを踏む瞬間が撮影された。また栃木・宇都宮市では4月29日、若い男性が自転車で右折レーンに進入し、スマホを見ながら信号待ちしたあと、車道を斜め横断する危険行為も撮影された。目撃者らは、交通ルール順守を訴えている。

子ども2輪車に乗った小さな子どもが飛び出し

埼玉・新座市で4月22日午前8時過ぎ、住宅街を進む車のドライブレコーダーが、思わずヒヤリの瞬間をとらえていた。左の路地から飛び出して来たのは、子ども用2輪車に乗った小さな子ども。

運転手は、驚きのあまり言葉を失った。

撮影者は、「心臓が止まるかと思いました。やっぱり飛び出されちゃうと、すごく狭い道だとどうしようもない」と話す。急ブレーキで事なきを得たが、子どもも驚いた様子で立ち止まり、あわてて来た道を戻っていった。

右折専用レーンで自転車が信号待ち

危険な自転車栃木・宇都宮市でも4月29日午前11時ごろ、思わず二度見の光景をカメラがとらえた。撮影者が「いや何でここにいるの?」と疑うのも無理はなかった。右折専用レーンに入ると、信号待ちをする自転車がいたのだ。目撃者によると、自転車に乗っていたのは若い男性。焦る様子もなかったという。

撮影者は。「スマホ見ながら、なんか周辺を見回してた。窓開けて『大丈夫か?』って声かけたけど、何の反応もしなかった」と話す。そして、信号が青に変わると、右に曲がるのかと思いきや、そのまま交差点を直進し、あろうことか車が通る中を斜めに横断していく。

撮影者は、「(ぶつかったら)やっぱり車が悪いとなるけど、それはちょっとね。交通ルール分かって」と話した。(2025年5月10日 FNN)


路地から飛び出した子どもも軽率ということにはなりますが、子どもはそういう行動を取りがちです。下手をすれば一瞬にして子どもを失いかねないわけで、やはり親が気をつけて、そのような行動をとらせない、あるいはとることが出来ないような環境を構築しておくべきでしょう。

後半の右折車線で信号待ちして、しかも直進して斜めに横断する男については、軽率というより悪質と言っていいほどのルール無視です。クルマのほうが驚いて、避けてくれているので助かっていますが、気がつかずに衝突してしまう人もあるでしょう。危険で迷惑であり、非難される行為です。


【危険】「何してんのホンマ!」京都で車列の隙間から飛び出す自転車 滋賀でも突然車が飛び出しあわや正面衝突



京都市の道路で目撃されたのは、思わず「何してん!もう!何してんのホンマ!ビックリするわホンマ〜」と怒りの声を上げてしまう危険な瞬間です。「何してるの!」と怒るのも無理はありません。突如、車列の間から自転車に乗った女性が飛び出してきたのです。

ドライバー:バスの死角からいきなり女性の方が飛び出して、急ブレーキかけてクラクションも鳴らしたが…。

あわや衝突は避けましたが、女性は自転車から降りると、そそくさと立ち去ったといいます。

ドライバー:出てきた時もこっちの方、全然見ていないので、もう少しスピードが出てたらぶつかっていた可能性は十分ある。(中略)

和歌山・海南市の交差点では、多くの車が行き交う交差点で、シニアカーがゆっくりと歩道ではなく車道を走っていたのです。スピードが出ないからといって、もし車と衝突すれば、ただでは済まない危険な場面。

ドライバー:他の車とスピードが全然違う。自分も他の走っている車もみんな危ないので、ルールとマナーを守って乗っていただきたい。(2025年5月8日 FNN)


バスの陰から飛び出す自転車の女性が目撃されています。ドライバーが急ブレーキをかけたので事なきを得ましたが、少しタイミングがずれていれば接触し、少なくとも転倒は避けられなかったでしょう。打ち所が悪ければ大きな怪我になってもおかしくありません。これも軽率で危険な行為です。

おそらく歩行者と同じ感覚で車道を横断しようとしたと思われますが、自分の頭より自転車のタイヤが前に出てしまうので結果は異なってきます。これも自転車を長年歩道走行をさせてきた為、歩くことの延長のような感覚でいる人が多い日本の悪習の一つと言えるでしょう。

シニアカーは逆に歩道走行です。場所によっては車道に出ざるを得ない場合もあるかも知れませんが、あきらかに車道走行しているようなので、これも軽率で危険な行為ということになるでしょう。シニアカーが問題となる事例はあまり聞きませんが、原付バイクや自転車と同じ感覚で乗ってしまう人があるのかも知れません。


「『危ない』って自分で言って通り抜けた」自転車ひき逃げの一部始終 左腕骨折の被害者「誠意のある人間なら出てくると思うけど…」【静岡】



浜松市の歩道で5月7日、高齢の女性が自転車にはねられ、腕を骨折する重傷を負いました。被害にあった女性によりますと、自転車の男は立ち止まることもなかったといい、警察はひき逃げ事件として捜査しています。

<ひき逃げ被害にあった女性> 「『また来てね』って言ってお別れをしていたらバっときた。ものすごかった。酷かった」

ひき逃げの被害にあった79歳の女性。左腕を骨折し、全治2か月の重傷です。

<浜松総局 伊豆川洋輔記者> 「浜松市中央区です。きのうのひき逃げがあった現場はこの下り坂を降りたあちらの歩道です」

警察によりますと、女性は7日午前9時頃、浜松市中央区の歩道で、走ってきた自転車にはねられました。

<ひき逃げ被害にあった女性> 「一瞬だった。(自転車に乗っていたのは)黒いメガネをかけた40代くらいの男性」

Q. 立ち止まったりは?
「ないないない。(夫が)『待て』と言ったけど、通り抜けて行った。ぶつかったことはわかっていると思う」

事故現場は緩やかな下り坂が続く歩道で、自転車の速度は上がりやすいといいます。

<自転車で現場を通った男性> 「坂になっているので下りやすくて」

Q. スピードは?
「出ちゃう。緩やかな坂だが(下り坂が)続き、飛ばす人はいる」

自転車と歩行者の事故のリスク。JAFが実験映像を公開しています。20キロで走る自転車が後ろから歩行者に突っ込んだ想定です。自転車であっても、大きな衝撃が加わるのが分かります。今回の事故現場まで自転車の人物がどこを走っていたかは分かっていませんが、被害女性は「スピードがかなり出ていたと思う」と語ります。

<ひき逃げ被害にあった女性> 「『危ない』って自分で言って、ダーと通り抜けた。(警察が)看板を設置しようが、新聞に出ようが、誠意のある人間なら出てくると思うけど、誠意のある人間ではないと思う」

警察は、ひき逃げ事件として捜査しています。(2025年5月8日 TBS)


自転車で歩道を速いスピードで走行し、高齢の女性をはねて重傷を負わせ、しかも逃げたという悪質な事例です。軽率と言うより悪質で、ひき逃げという言語道断な事件です。実際に、このように歩道を暴走する人が少なくないのは確かで、少し間違えば重傷事故になるのは避けられません。

これも自転車の歩道走行が根本的な問題であり、自転車は車道走行にすべきだと思いますが、現状の日本では、長年歩道走行で来てしまった結果、車道に自転車の走行空間が乏しい実態があるのも間違いありません。早急に自転車レーン等の整備を進めると警察庁や国交省は表明していますが、遅々として進んでいません。

暫定的な措置として、依然として歩道走行を認めざるを得ないのも確かでしょう。歩道で自転車は徐行しなければならないことを徹底し、それを守らない人は青キップで摘発していくしかない状況と言えそうです。そして自転車はあくまで車両であり、現行でも車道が原則、歩道は例外ということを徹底する必要もあります。

いきなり自転車の歩道走行に反則金をとるのか!と反発する声も多く聞かれますが、それは違うと思います。徐行すれば通行できますが、この事例のようにスピードを出して歩行者に危害を及ぼしかねない行為が反則金となるはずです。実際にそのような人を見ることも多いので、歩道での徐行を徹底する必要があるでしょう。


自転車側に一時停止線…信号のない交差点で車と出合い頭に衝突 自転車の16歳男子高校生が意識不明の重体

一時停止2025年5月8日夕方、愛知県豊橋市の信号のない交差点で、自転車に乗っていた16歳の男子高校生が軽乗用車と出合い頭で衝突し、意識不明の重体です。

警察によりますと、5月8日午後4時15分ごろ、豊橋市宮下町の片側一車線の道路と中央線の無い道路が交わる交差点で、自転車と軽乗用車が出合い頭で衝突しました。

この事故で自転車に乗っていた16歳の男子高校生が全身を強く打ち、病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。

軽乗用車を運転していた79歳の女性に、ケガはありませんでした。現場の交差点に信号はなく、自転車側に一時停止線があるということです。警察は軽乗用車の運転手から話を聞くなどして、事故の原因を調べています。(2025年5月9日 FNN)


高校生が意識不明の重体という痛ましい事故です。事故原因はわかりませんし、高校生を責めるものではありません。しかし自転車側に一時停止線があったということで、一時不停止だった可能性があります。もしそうだとしたら軽率だったと言わざるを得ません。

ルール無視であり軽率で危険な行為が、ほかのことと違って死傷事故に直結しかねません。しかし、この事例では不明ですが、一時停止をしない自転車を見ることは日常茶飯事です。ルール無視が重大な事態に陥ることを、自転車に乗る人は今一度認識すべきです。

一時不停止以外にも、自転車のルール違反が交通事故につながっている事例は少なくないはずです。事故の目撃者でもいない限り、その原因は明らかにはなりません。被害を受ける自転車側より、クルマが悪いという印象が持たれがちですが、自転車に事故に直結する違反や軽率な行為がある事例は少なくないと思われます。

ふだんから一時停止をせず、それで問題ないと考えている人もあるのでしょう。もちろん必ず事故になるわけではありません。でも問題が起きた時には遅いのも確かです。自転車の特性上、止まりたくない気持ちはわかりますが、せめて減速して安全確認すべきです。見もしないで停止しないことで事故が起きている事実を認識べきです。

本当は、自転車の走行空間を整備し、自転車を本来の車道走行に戻し、自転車は車両として法令順守する必要があると認識させ、ルールの教育や遵守を徹底させた上で、違反には反則金だと思います。しかし、それでは現下の事故に対応できないので、苦肉の策として反則金で対応するのならば仕方ないような気がします。


自転車で道路を横断していた男性 右から来た車にはねられ意識不明の重体 富山・射水市

道路を横断8日午後、富山県射水市の国道で、自転車で道路を横断していた男性が右から来た中型貨物自動車にはねられ、意識不明の重体となっています。

射水警察署によりますと、8日午後0時40分ごろ、射水市上野の国道472号で、自転車に乗って道路を横断していた男性が、右から来た41歳の会社員の男性が運転する中型貨物自動車にはねられました。

この事故で、自転車の男性は病院に救急搬送されましたが頭を強く打っていて、意識不明の重体となっています。男性は、60代から80代とみられ、身元は分かっていません。

現場は片側二車線の見通しのよい国道472号で、警察は中型貨物自動車から見て前方、左の路肩を走行していた自転車が、右方向に道路を横断する形となり、はねられた可能性があるとみて男性の身元を特定するともに、詳しい事故の状況を調べています。(2025年5月8日 チューリップテレビ)


こちらも、一見すると自転車がトラックにはねられた事故に思えます。しかし、記事を読むと、路肩を走行していた自転車が、後方確認をせずに突然方向を変え、道路を横断したようにも思えます。真相はわかりませんが、もしそうだとしたら、自転車側の過失の可能性があります。

重体となっている男性を責めるものではありません。一般論としてですが、実際にそのように安全確認をせず、傍若無人な走行をする人を見ることはあります。ニュースでは細かい状況や原因までは報じられませんが、自転車に乗っての軽率な行為によって人生を終えかねないことを、もっと深刻に考えるべきだと思います。


酒気帯び自転車の酒気帯び運転後絶たず 岩手県内、改正道交法施行後4月末までに摘発30件 県警、ルール徹底訴え


5月は「自転車の安全利用推進期間」。県内では、昨年11月の改正道交法施行で携帯電話使用(ながら運転)と共に罰則が新設された酒気帯び運転が後を絶たず、施行から4月末までに計30件が摘発された。

自転車利用が増えるこれからの時期は、違反が増えることが懸念される。来年4月には一部の違反に反則金制度導入も予定されており、県警や関係者は交通ルールの順守徹底を訴える。(以下略 2025/05/10 岩手日報)



酒気帯び「注意で終わると思っていた」...自転車酒気帯び厳罰化 高知県警、半年で18人摘発 公務員は刑事罰に加え懲戒処分も「報道見て震えた」

酒気を帯びて自転車に乗る行為に、懲役刑が科され得る罰則が設けられた改正道交法の施行から半年が過ぎた。高知県警は4月末までに18人を摘発したが、厳罰化を知らなかった人もいたという。

自転車の酒気帯び運転は死亡事故につながることもあり、県警は「軽い気持ちの違反が事故を招く。ルールを守ってほしい」と呼びかけている。(以下略 2025.05.10 高知新聞)


自転車での酒気帯びも後を絶ちません。岩手県だけでも30件です。下の記事のように軽く考えていた人も多いに違いありません。死亡事故にもなりえますし、刑事罰や行政罰だけでなく、懲戒など職場での処分や社会的な制裁を受けかねません。軽率にやってしまいがちですが、これも深刻にとらえるべきです。


小1生が乗る自転車、高齢女性に接触 女性は太ももを骨折する重傷 小野

小111日午後3時20分ごろ、兵庫県小野市王子町の住宅街で、自転車に乗っていた小学1年生の男児(6)=同市=と、歩いていた無職女性(88)=同市=が接触した。女性は右太ももを骨折する重傷。

兵庫県警小野署によると、現場は幅約4メートルの生活道路。男児は親戚の家に訪れ、現場付近で一人で遊んでいた。男児が東から西にUターンしたところ、東に向かっていた女性と接触したという。(2025/5/11 神戸新聞)


小学1年生の男児の行為が迂闊だった可能性はありますが、それを軽率と責めるだけでは仕方ないところでしょう。被害者に重傷を負わせてしまった以上、賠償責任が生じることになると思われます。このような不慮の事故に備え、保護者は損害賠償保険に加入しておいたほうがいいと思います。格安なものもあります。


「シカが飛び出してきて…」先頭車両の転倒きっかけに自転車3台が転倒し2人重傷 室蘭市



10日未明、室蘭市の道道で自転車3台が相次いで転倒し2人が重傷です。
シカが飛び出してきたことが事故のきっかけとみられています。

10日午前0時半ごろ室蘭市中島本町3丁目の道道で南方向へ走っていた大学生が乗る自転車3台が相次いで転倒しました。この事故で大学生2人が病院に搬送され、それぞれ鎖骨や手首の骨を折るなどしましたが、いずれも命に別状はありません。

警察によりますと大学生らは友人5人でロードバイクに乗っていて、「自転車に乗っていたらシカが飛び出してきて転倒した」と話しているということです。

現場は天神トンネル近くの左カーブの下り坂で警察は先頭の車両が飛び出してきたシカを避けきれずに転倒したのをきっかけに後続の2台が相次いで転倒したとみて、事故当時の状況などを詳しく調べています。(2025年 5月10日 HTB)


まさか鹿が飛び出してくるとは思わなかったでしょう。軽率な鹿と恨んでも仕方ありません。先日はクマに遭遇した話もありましたが、意外と日本は野生動物との距離が近い国です。クマやシカ、その他の野生動物だけでなく、都市部でのネコなども含め、動物との衝突は起こりえると言えそうです。


自転車に取り付けたチャイルドシートに違和感 まさかの異変に「怖すぎる」「本当に危ない」と不安な声

蜂自転車に取り付けていたチャイルドシートに大変なものができてしまったと、X上で話題となっています。投稿したのは、Xユーザーのりりさん(R)5y+1y2mさん(@ririri__21)です。

当ポストには2025年5月10日時点で6200件を超えるいいねが集まり、「怖すぎるでしょこれ…」「危ないですね」といった多くのコメントが寄せられています。(中略)

「怖い。自転車のチャイルドシートの内側に蜂の巣作られてた。昨日やたら飛んでるなとは思ったけど…子どもたち乗せる前に確認してよかった」というコメントとともに投稿された写真。そこには小さな白い塊が写っていました。

自宅で自転車の近くを飛ぶ蜂が気になっていたりりさん。自転車を使う前に確認したところ、チャイルドシートに付着していた白いものは、なんと蜂の巣だったとか…!

この時は、病院の予約時間が迫っていたため、すぐに取り除いて出発したそう。「気づかずに子どもを乗せていれば刺されていたと思うので、無事で本当に良かったです」と確認の大切さを感じたそうです。すでに巣の中には卵があったとのこと。(以下略 2025.05.10 LIMO)


野生と言えば蜂もそうですが、チャイルドシートに巣は焦るでしょう。自転車は屋外に置いておく場合が多いわけで、これも起こりえます。直射日光を避ける軒下のような形になるので、蜂も都合がよかったのでしょう。こういうことがありうると知っていれば、用心することも出来そうです。





◇ 日々の雑感 ◇

自ら提案したトルコでの協議にプーチン大統領は来訪するでしょうか。和平の行方が大きく左右されそうです。

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