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人によって違うのは当たり前ですが、普通の人が考えないようなことを発想する人がいます。私がそれを感じるのは、新しい自転車のアクセサリーを見る時です。なるほどと思うものも多く、言われてみれば、とか、その手があったか、などと感心します。
こちらは、“
Zilch”というポンプです。そもそも自転車用のインフレーターなんて定番中の定番であり、それほど工夫の余地があるものだとは考えません。デザインや大きさ・持ち運びやすさなどは違ったとしても、使い方などに改良の余地があるとは思っていませんでした。


言われてみれば、仏式バルブ用のポンプは、バルブとノズルを接続する時に多少の慣れが必要ですし、入れ終わっても、上手く抜かないと、シューッと少し空気が抜けてしまうことがあります。私はそういうものだと思っていましたが、これを改良したいと考えた人がいます。
ノズルをバルブに装着する際、洗練されたクランプ機構が採用されています。ノズルが自動的に接続されるようになっているため、一般的な押し込むような動作は必要ありません。このため、片手でも簡単に出来ます。特許も取得した新しい機構です。米式バルブにも対応し、フロアポンプなので圧力計もついています。( ↓ 動画参照)

こちらは、テールライトです。これも定番中の定番であり、どこのショップでも売られているような自転車用品です。夜間の被視認性を確保し、サイクリストの安全に寄与するパーツですが、単に赤色ライトとして点灯、点滅するだけの機能があれば十分だと思っていました。
もちろん、中にはブレーキランプにもなったり、ウィンカーを伴っているものなど、高機能な製品もいろいろ販売されています。しかし、こちらの“
L308 Intelligent Expression Tail Light”は、自分でライトの光の形をカスタマイズできるという製品です。


テールライト本来の機能とは関係ありません。しかも小さいライトなので、それがどのような意匠になっていようと気がつかない、よく見えない場合も多いに違いありません。そこをカスタマイズするとは無駄と言えば無駄なような気がしますが、意外なアイディアでした。
遊び心という点では面白い機能です。オリジナルでさまざまなパターンをつくって表示させることが出来ます。後続車に対してどのくらいアピールするかはともかく、ユニークな機能と言えるでしょう。単なる赤色灯だと愛着もわきませんが、これなら装着したくなるかも知れません。( ↓ 動画参照)

こちら、“
CargoMate”は、自転車に装着して荷物を運ぶ時に使うラックです。荷台などをシートポストに取り付ける人もいますが、こちらはハンドルの前、いわばママチャリの前カゴのような位置に取り付けます。確かにママチャリの前カゴが便利な時はありますが、スポーツバイクに取り付けたいと思ったことはありませんでした。
ほとんどのタイプのハンドルに対応し、工具を使わなくても簡単に装着できるのが便利です。必要な時だけ使うことも出来ます。さらに、これは「カゴ」ではないので、載せるものの形を選ばない利点があります。ママチャリの前カゴだと、その中に納まらなかったり、安定せずに運びにくい場合もあるでしょう。( ↓ 動画参照)


この形なら、バッグ以外にもいろいろなものが載せられ、バンジーコードで固定することが出来ます。自転車通勤などにも便利でしょう。カゴであるよりも、こちらのほうがスタイリッシュに感じます。スポーツバイクに取り付けても違和感は少ない気がします。( ↓ 動画参照)


どれも、見てしまえば、なるほどと思いますが、なかなか思いつかないアイディアです。個人的に欲しいと思うかどうかは別として、これは便利、これは欲しいと感じる人も少なくないに違いありません。人によってニーズは違いますが、見て欲しくなる場合もあるでしょう。
そういう製品、そういう改良もあるかという感じです。世の中にはいろいろなことを発想する人がいるものです。世界中に自転車に乗る人、関心の高い人がいて、もっと改良したい、もっと違うものが欲しいと考える人がいるからこそ、自転車用品のバラエティーも増え、自転車生活が便利に、豊かになると言えそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
世界で最も貧しい大統領として知られたウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の葬儀が行われました。これほど清貧で市民から愛され世界から尊敬された政治家もいなかったのではないでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。
Posted by cycleroad at 13:00│
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