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事故もそうですが、自転車の盗難も間違いなくその一つでしょう。自転車を金庫に入れておき、外に出さないわけにはいきません。自宅付近でトレーニングにしか使わないというなら別ですが、どこかで降りてその場から離れるわけで、駐輪スタンド、駐輪場、無ければ道路脇にとめておくしかありません。
そこを狙って盗もうとする輩が後を絶ちません。盗られる時は、わずかな時間でも盗まれてしまいます。当然ながら鍵をかけたロックなどで盗難を防止するしかありません。ただ、どんなロックを使うかが問題です。今まで使っていたもので盗まれなかったとしても、今後も盗まれない保証があるわけではありません。

一番盗まれにくいロックを選びたいのは山々ですが、それが簡単にわかるわけではありません。無数の製品が売られていますが、その優劣を判断するのは困難です。単に重ければいいわけでもないでしょうし、値段に比例するとも限りません。性能評価や盗まれにくさのランキングが決まっているわけでもありません。
自転車雑誌とかウェブメディア、ECサイトの評価なども参考にはなりますが、絶対評価ではありません。その人の史上最高との判断だったとしても、別の人には違うこともあるでしょう。長い伝統のある企業の製品であれば信頼性が高いように思えますが、広く長く売れていることが、果たして安全度と比例しているのかは不明です。
宣伝広告で、新しく開発された素材とか、厚さや太さ、構造などで従来製品の5倍の強度、などと書かれていたりしますが、従来製品の強さもわかりませんし、他社製品との比較も困難です。窃盗犯の使う電動グラインダーなど道具の性能も上がっているわけで、今までに盗まれたことのない製品というのも聞いたことがありません。
結局、矛と盾の関係で、イタチごっこなのでしょう。もし仮に完璧な商品が現れたとしたら、他の製品は売れなくなって淘汰されてしまうはずです。そのような話も聞かないので、どの製品がベストかの判断は困難と割り切って、どこかで妥協して決定するしかないのでしょう。

比較的最近ネットなどで目にした、新しいU字錠をピックアップしてみましたが、たくさんあり、どれがいいかの判断は困難です。絶対盗難不可能というのは無理と考え、あとは重さとか大きさ、使い勝手などから選ぶしかなさそうです。どういう場所でどういう使い方をするかにもよるでしょう。
防犯失敗の一つは、U字錠が頑丈であっても、それを固定した鉄柵や駐輪ポストなどが弱く、そちらを切断されてしまうことです。選択の余地がないことも多いですが、せっかくの頑丈なU字ロックの意味がありません。何を利用して施錠するかは大事な要素と言えるでしょう。
よく言われるのは、U字錠で施錠する時の地上からの高さです。地面に近い場所だとU字錠を固定しやすく、窃盗犯が切断しやすくなります。地面から遠いと空中で手で支えて切断するような形にならざるを得ず、力が入れにくいので少なくとも切断に時間がかかるという理屈です。これは一理あるでしょう。


自宅が集合住宅などで、駐輪場などにとめておく必要のある人もいるでしょう。その場合に頑丈な鉄柵などがないと、施錠の効果が期待できません。最近見かけた中には、コンクリート舗装の地面や壁面にボルトで固定する
アンカーもセットにしてある製品もあります。固定物の有無によっては選択肢となるでしょう。( ↓ 動画参照)

U字錠で固定してロックするのが面倒だと感じている人もいるでしょう。その場合は、
素早く簡単にロックできるという機能を売りにしているU字錠もありました。どのU字錠を使ったとしても、その効果の優劣は不透明であるとするならば、機能性を優先して選ぶという考え方もありそうです。( ↓ 動画参照)


グラインダーなどによって切断されるのが不可避とするならば、素材や硬度で防ぐのではなく、犯人が敬遠するようなU字錠を選ぶという手も考えられます。“
CactUs Lock”は、泥棒が1cm以上切断した場合、猛烈な悪臭と目への刺激や呼吸を困難にするようなガスを放出するというロックです。

窃盗犯が、この製品を知っていて、他にも周囲に獲物があるならば敬遠するでしょう。知らなかったとしても、途中で断念する可能性もあります。結果として盗まれてしまったとしても、悪臭と刺激のあるガスに悩まされたとするならば、一矢を報えたと、少しですが溜飲が下がるかも知れません。( ↓ 動画参照)
メーカーも、いろいろな考え方を元に製品を展開しています。これまでにもいろいろなロックを取り上げてきましたが決定打と言われるような製品はなく、相変わらず新しいアイディアによる製品も登場しています。このことも、万全な盗難防止法がないことを示唆しています。
あとは、いかに盗難されにくくするか、盗むのに時間がかかるようにするしかないでしょう。2つ以上ロックで施錠したり、切断しにくいと思われる方法や、犯行に及びにくい場所に駐輪するなど、工夫して防止効果を高めるしかないということになりそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
小泉進次郎新農相が政府備蓄米の放出を随意契約にして、6月初旬に小売店店頭で5キロ2000円台で出すと述べました。実現すればこれまでの備蓄米のほとんどを入札したのに小売店にほとんど出していないJAも値段を下げ急ぎ出荷せざるを得なくなるでしょう。我々消費者としてはしばらく米の購入を待ってみるのが良さそうです。
Posted by cycleroad at 13:00│
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