.
.
.
.
.
いわゆる自転車用品には、さまざまな種類があって日々新しい製品が登場しています。このブログでもたくさん取り上げてきました。しかし、サイクリスト向けの製品はパーツやアクセサリのようなハードウェアだけではありません。スマホアプリなどのソフトウェアもあります。
近年は、サイクリスト向けのスマホアプリも多数登場しており、すでに当たり前のように使われています。そして、新しいアプリも続々と公開されています。今回は最近見かけたサイクリスト向けアプリの一部を取り上げてみたいと思います。

こちらは、“
Muuvr”、新しいフィットネス・プラットフォームです。各種のフィットネスを含めスポーツとして自転車に乗っている人、トレーニングとして自転車に乗る人をターゲットとしたアプリです。iOS と Android で無料でダウンロードして利用できます。
“Muuvr”はワークアウトの時間、距離、運動強度などを測定するアルゴリズムによって、“Muuvs”と呼ばれるポイントを報酬として提供します。この“Muuvs”は、パートナー企業などを通してスポーツ用品やサービスなどを購入するのに利用できるポイントとなっています。

でも、若くて運動能力の高い人が必ずしも多くポイントを獲得できるようにはなっていません。それぞれのユーザーのアクティビティレベルを基準とするので、年齢、性別、運動能力などに関係なく、誰もが同じレベルで“Muuvs”の獲得ポテンシャルを持つことになります。
もちろん、獲得・交換できるアイテムは現実に売られている実物の製品です。完了したアクティビティによって、キャリアランクが上がったり、アプリ内の実績が蓄積されたり、制限が解除されるなどの仕組みが設定されており、これがまたモチベーションをアップさせるのに役立ちます。
アプリの利用は無料ですし、単に自転車で走るだけでポイントが獲得でき、それが現実のスポーツ用品の購入に充てることが出来ます。どうせ自転車に乗るのであれば、使わない手はないと考える人も多いでしょう。また、ダイエットなどでフィットネスに取り組む人であれば、そのモチベーションに使うことが出来るわけです。
サイクリストやトライアスリート、ランナーやスイマーも使えます。他のサイクリングアプリやプラットフォーム、スマホからサイクルコンピューター、フィットネスウォッチなど幅広いデバイスと接続できます。これだけを使うのではなく、全てのワークアウトが報酬としてカウントされます。
健康のために運動することの重要性が広く認識されつつある中、それを楽しく、やりがいのあるものにするためのアプリと位置付けられています。パートナー企業はブランドを露出する機会であり、マーケティングの手法であり、顧客獲得につながる場として利用出来るわけです。
スイスの企業が運営しています。どうやって利用者を増やすかが課題となりますが、利用者は自身の運動を価値化でき、関連企業はマーケティング手段となり、MUUVR は企業から手数料を取ったり、データを蓄積して利用したり出来るわけで、三者がトクをする仕組みと言えるでしょう。
アプリを開発する費用はかかりますが、ソフトウェアですから、工場を立ち上げたり、委託して製造する必要がないぶん、イニシャルコストもランニングコストも低くすみます。それだけ事業としてもリスクが低くなるので、こうしたアプリが続々と登場するのも当然の流れと言えそうです。

こちら、“
Groupetto”は自転車用のライドアプリです。走行した記録、コース、場所などが自動的に記録されます。近くに他のライダーがいることを検知すると、リアルタイムにコミュニケーションをとることが出来ます。それぞれの速度や心拍数、ワット数などのリアルタイムデータを直接比較することも可能です。
友人とのグループライドをエキサイティングなものにします。互いに切磋琢磨したり、勝負することでモチベーションを高めることにも貢献します。自動的に接続するので面倒なペアリングは不要、通信はデバイス同士なので外部サーバーも不要、ライドに集中できる仕様になっています。

グループではなく一人で乗っても、ライドがインタラクティブで楽しい経験となります。アプリのチャレンジ機能などでポイントを獲得できます。ライドごとに誰が一番速かったのか、スプリントや平均速度などを比較することも出来ます。モチベーションがアップするのは間違いありません。
GPSによるコースデータに加え、時間や速度、距離、勾配、ケイデンス、心拍数、パワーなどのデータが自動で記録されます。このデータをAIで分析することも出来ます。現在iOS版のみですが、Android版のリリースも計画されており、もちろん無料で使えます。
このようなアプリも、自転車でのライドを楽しみ、モチベーションを上げます。さらにパフォーマンスをリアルタイムに比較したり競争するなど、ライダー同士のコミュニケーションを楽しむ手段ともなります。サイクリスト同士が気軽につながりあえるプラットフォームを目指しています。

“
Comodule”もライダー同士をつなげるアプリです。まず、家族や友人、同僚などと自転車を共有することが出来ます。離れた場所にいても、アプリでつながることでパーソナライズされたリンクによりデジタルアクセスを共有します。例えば同じ会社の複数の社員の間で自転車を共有することも簡単です。
セキュリティアプリでもあります。アプリは電動自転車向けですが、施錠された状態なのに移動された場合などには、即座にプッシュ通知が届きます。不審な動きでないか確認し、複数のユーザーで安全確認が可能です。アプリの盗難届機能を使うと自転車の位置情報を“Comodule”の専門回収パートナー“FRIS”に送信します。

すると回収チームが派遣され、自転車を追跡して原則48時間以内に所有者の元へ返還すると言います。アプリの機能がバイクパスポートを発行するので、ブランドやモデル、フレーム番号、IoT情報などで、盗難された時の所有権の証明になるのです。総合的なセキュリティを提供するわけです。
これまでは盗難に遭っても当局に対処してもらうために苦労していました。これがデジタル化されたことで、対応時間が大幅に短縮され、すみやかな自転車の追跡と回収につながります。もちろん、自分一人で対応する必要はなくなります。このシステムにより、盗難に遭った自転車の回収率は80%にもなっています。
オランダなどでは、一部の保険会社が電動自転車の盗難保険料を設定する上で、GPSによる追跡・回収サービスを義務付けています。“Comodule”は、この要件を満たしているので、所有者は盗難保険に加入でき、相対的に高価な電動自転車を安心して使ってもらえる環境を提供しているわけです。
ハードウェアの自転車用品も、新しいニーズに対応すべく新たな趣向の製品が続々登場しています。ソフトウェアである自転車向けアプリも、新しい環境やニーズに対応し、技術革新もあいまって次々と新しい種類が開発されています。自転車用アプリは比較的新しい分野ですが、新製品が投入され、どんどん拡大しています。
◇ 日々の雑感 ◇
アメリカは果たしてイラン攻撃に加わるのでしょうか。イランは強硬ですがトランプ大統領の決断が注目されます。
Posted by cycleroad at 13:00│
Comments(0)