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日本だけの話ではなく、欧米やアジアなど世界的な傾向です。乗ってみればラクなのは間違いなく、普通の自転車との違いは明らかです。いったん電動アシストにすると元の普通の自転車には戻れないという人も多いはずです。電動アシストが普及したことが、自転車に乗る人を大きく増やしたのも事実でしょう。
クルマの代わりに通勤などの移動に使う人も増えましたし、カーゴバイクなどに搭載されることで物流のラストワンマイルに採用される事例も拡大しています。最近はスポーツバイクにまで電動アシスト機構を搭載したモデルが増えており、いろいろな用途に向けた新しいタイプの自転車も続々と登場しています。


こちらもドイツの新興メーカーが最近展開している新しいモデルの電動アシスト自転車です。ただし、他の会社の製品とは一線を画しています。なぜならアフリカ市場向けの専用モデルなのです。その名も、“
AfricroozE”、開発したのも“
AfricroozE GmbH”同名の会社です。
最近はアフリカでも経済成長の目覚ましい国が少なくありません。しかし、その交通事情は先進国とは比べるべくもありません。先進国から輸入される中古車も走っていますが、国民の間の格差は大きく、特に農村部などまだ多くの国民が日常の移動に使えるものではありません。( ↓ 動画参照)
特に農村部の貧しい人々が使える交通手段がなく、そうした地域では自転車が死活的に重要な役割を占めていることは、このブログで何度も取り上げてきました。自転車が使えることで市場に農作物を出荷できたり、通学出来たり、町の診療所に行けたり、鉱山などに通えたりなど、貧困からの脱出に決定的な役割を果たすのです。
アフリカの農村部での移動は、先進国の人が考えるようなものではありません。通学と言っても、自転車が無ければ諦めるしかない距離です。生活に必要な水を汲んだり、農作物を出荷するにも長い距離を輸送しなければなりません。そうした地域において、もし自転車が電動アシストになったとしたら、その恩恵は計り知れません。


場合によっては何人もの人を後部に乗せる必要がありますし、生活用水や農作物の運搬も相当な重量になります。しかも舗装されて走りやすい道路は僅かです。電動アシストがあればラクになるというレベルではなく、生活における自転車活用のインパクトが格段に違ってきます。
都市部では、自転車を使って懸命に働き、所得が少し増えた人はオートバイを使います。アジアの新興国でもかつてそうでしたが、このオートバイの排気ガスによる大気汚染が深刻になりつつある地区もあります。人々が排気ガス汚染につながるオートバイでなく電動アシスト自転車にすれば、環境を確実に改善できるのも確かです。
環境面だけではなく、オートバイにすると車両価格も上がりますし、燃料費も必要になります。貧困から抜け出そうとする人々にとって大きな負担です。その意味でもアフリカ、特にサブサハラの国々で、電動アシスト自転車を活用することは大きなメリットがあるわけです。
このように考えたドイツのNGO、“EURIST”のビジョンとドイツ復興金融公社(KfW)などの資金提供を受け、“AfricroozE”は誕生しました。先進国の人が単にラクだからと電動アシスト自転車に乗るのとは、その意味合いから波及効果まで大きく違うことになります。


“AfricroozE”はアフリカ専用です。頑丈で堅牢な部品、コンポーネントが使われています。太いスポークと太くてパンクしにくいタイヤが装着されます。100kgの高耐荷重があり、最高速度は30��/h、長い航続距離があって、部品やスペアパーツは現地で手に入るもので構成されています。
全体として低価格で、バッテリーの充電は太陽光発電パネルを使います。後部に乗り心地のよいクッションのついた座席が用意されており、オートバイをモチーフとしたデザインと大きなライトが特徴です。オートバイ風なのはアフリカ人が好むデザインだからです。カーゴバイクもあります。


同社は製品だけでなく、各地に太陽光発電式の充電ステーションを設置し、同時に地元の人々に整備や修理、電動自転車のメンテナンスの訓練を行っています。“AfricroozE”の利用者は、自分では充電が出来ませんから、それぞれの集落にあるステーションに行き、必要に応じてバッテリーを交換して乗るわけです。
これは地区の雇用創出にも役立っています。先進国向けの自転車と比べれば格安とは言え、現地からすれば相当程度の価格ということになります。そこで、マイクロクレジット(マイクロファイナンス)の仕組みやリースによる利用システムなどを用意し、多くの人々がこの電動モビリティを利用できるようにしています。



まだ始まったばかりですが、ウガンダ、ザンビア、ケニア、トーゴ、ベナンなどで既に500台以上の電動アシスト自転車が走り始めています。充電ステーションはフランチャイズ方式で拡大させる計画です。現状では安くするためインドで生産していますが、現地生産の開始も視野に入れています。
現地でのニーズを受けて、電動アシスト自転車とトレーラーによる救急車、人々の移動ニーズに応えると共に、雇用を創出する電動アシスト自転車タクシー、電動アシスト自転車による水の運搬車なども展開しています。どれも現地では重要な役割を果たすモビリティとなります。( ↓ 動画参照)
電動アシスト自転車は、先進国でも利用者を増やし、クルマでの移動の代替を促すなど社会的な意義が意識されています。一方でこれを途上国に展開することで、環境面に加えて貧困の撲滅から雇用、人々の生活の向上まで幅広い恩恵がもたらされるのも間違いなさそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
トランプ大統領は日本が深刻なコメ不足でも米国米を受け入れない等不満を連発、ディールも大詰めでしょうか。
Posted by cycleroad at 13:00│
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