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相変わらずの暑さですが、お盆休みが終わって今日から仕事という人も多いに違いありません。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、気になったものをいくつかピックアップしておきたいと思います。
【独自】「本当しょっちゅう起こる」自転車同士が正面衝突 専門家「自転車は車道では左側通行を」 東京・調布市
東京・調布市で7月、自転車同士が正面衝突する危険な瞬間がカメラに捉えられた。歩道から車道に出ようとした自転車の男性と、反対から来た自転車の女性が接触し、片方は転倒した。
専門家は自転車の男性側が、車道に入った際に本来走るべき左側を走っていなかったことに過失がある可能性を指摘している。
2台の自転車同士が正面衝突
東京・調布市で7月11日に撮影されたのは、自転車同士が正面衝突した危険な事故の瞬間だ。事故直前、画面奥の歩道から自転車の男性が走ってきていた。男性は前を歩く歩行者を避けようと車道に出ようとしていた。次の瞬間、手前側から現れた自転車に乗った女性と衝突してしまう。女性は衝突したはずみで、車道に転倒した。
一部始終を見ていた撮影者は、「ドラレコ見返したら、手前から来ている自転車もよそ見しているし、どっちもどっちかなって思い始めて…」と語っている。
過失はどちらに?論点は“車道への侵入時”
交通ルールに詳しい高山弁護士によると、2人が走っていた歩道はどちらも自転車の通行が禁止されている道だという。映像をよく見ると、実際に事故が起きたのはお互いが車道に出てからだった。高山弁護士は、自転車も車道では原則として左端を走行しなければならないため、男性側の過失割合が高くなる可能性があると説明している。
いつどこで起きてもおかしくない自転車同士の身近な事故に、撮影者は「自転車が急に車道の方に飛び出してきたりとかは本当しょっちゅう起こるので、車両を運転しているという自覚は持とうね、というのは思いました」と語っている。(2025年8月8日 FNN)
自転車同士の事故が写真や動画で記録されることは少ないと思いますが、記事にあるような直進同士はともかく、見通しの悪い曲がり角、交差点などでの出会い頭の衝突は頻繁に起きうる事故だと思います。これが起きる背景には逆走、すなわち道路の左側を通行していないことに原因があります。

双方が左側通行をしていれば、基本的に回避できるはずです。自転車は車両として左側通行なのは基本中の基本ですが、日本では多くの人がこれを守っていません。何度も書いていますが、日本では自転車を歩道通行させてきたため、歩行者感覚で自転車に乗る人が多いからです。
つまり、道路のどちら側を通行するかという意識は全く無い人が多いのです。車道でも歩道でも、左側でも右側でもお構いなしです。こんな状態で逆走も平気なのですから、出会い頭の事故が起きるのは当たり前と言えるでしょう。私も以前から指摘してきました。
逆走、自転車の右側通行は、きちんと法規に則って走行している人には非常に危険です。私も出会い頭に衝突しそうになったことは何度もあります。そういうことが起こりがちだという意識があったので、見通しの悪い曲がり角などでは、警戒しているので事故になったことはありませんが、厄介です。
子どもなども、全く無警戒に曲がってくる場合があります。対自転車でなくクルマとの場合も、右側通行している場合には死角に入りやすく、見えてからの時間も少ないため、発見が遅れて事故になりがちです。このような子どもを見るたびに、事故が起きるのもむべなるかなと思ってしまいます。
来年から自転車にも青キップが導入されます。逆走も当然処罰の対象です。右側通行の罪の深さ、危険性など微塵も感じてない人は多いと思いますが、青キップ導入を機に、厳重に取り締まってもらい、この基本中の基本ともいうべき左側通行の遵守を広く定着させていきたいものです。
自転車“飲酒運転”で懲戒解雇 市立病院に勤務する看護師
自転車の飲酒運転で懲戒解雇です。12日付で懲戒解雇処分となったのは、福岡市立こども病院の男性看護師(31)です。
市内の飲食店で日本酒を3杯飲んだ後、自転車に乗っているところを警察官に呼び止められ、吐いた息から基準値を超えるアルコールが検出され、検挙されました。(2025年8月12日 テレ朝ニュース)
相変わらず、自転車での酒気帯び運転で検挙される人が後を絶ちません。福岡では病院の看護師が懲戒解雇となっています。他と比べて重い処分のように見えますが、酒気帯びで走行すれば、事故を起こし、人を死傷させる可能性があるということでは、クルマも自転車も一緒ということでしょう。
背景には、2006年に福岡の海の中道大橋で起きた飲酒運転事故があると思われます。子どもが3人亡くなっています。この事件を契機に飲酒運転関連の事件・事故などが重大な社会問題となりました。加害者は福岡市の職員で、市の幹部も処分されるなど、当時大きく報道されました。
20年近く前とは言え、福岡市の職員ならば当然知っているでしょうし、強く戒められていたと思われます。クルマではなく自転車で、事故ではなく呼び止められての検挙だったとしても、懲戒解雇処分は市立の施設の職員としては当然の処分ということだったのではないでしょうか。
酒に酔って他人の自転車を無断で持ち出し、福岡市の部長級職員を停職9か月…「シェアサイクルと勘違い」
福岡市は12日、酒に酔って他人の自転車を無断で持ち出したとして、西区の部長級職員(59)を停職9か月の懲戒処分にした。市人事課は「飲酒運転をもくろんでいたことや職責を考慮し、重い処分とした」としている。
発表では、6月下旬、職場の懇親会に出席後、帰宅途中に酒に酔った状態で、後輪がワイヤで施錠された他人の自転車を無断で持ち出した。
自転車を押す様子を目撃した人が警察に連絡し、窃盗容疑で事情聴取されたという。市の聞き取りに、「シェアサイクルと勘違いし、乗って帰ろうとした」と話したという。
また、昨年3月から約1年間、生活保護の申請や葬祭扶助費支給に関する事務を怠り、 隠蔽いんぺい のために申告に必要な文書を偽造したとして、当時中央区勤務だった道路下水道局の男性係員(26)を停職9か月の懲戒処分にした。指導監督を怠ったとして、上司だった男性係長(49)も戒告とした。(2025/08/13 読売新聞)
こちらも福岡市です。後輪がワイヤで施錠されていたのにシェアサイクルと勘違いしたというのも、かなり怪しい気がしますが、飲酒運転をもくろんでいたことで停職9か月という重い処分となっています。福岡市の職員は厳重処分が想定されるのに、年月が経ったことで、飲酒運転に対する意識が薄れてきているのでしょうか。
未明にふらつきながら自転車運転…不審に思った警察官が声をかけると、先月2度逮捕された画家の男(69)だった 3度目の逮捕に「間違いありません」容疑認める
駅前のロータリーで自転車の男が警察官を見て逃走→基準値5倍近いアルコール 酒気帯び運転疑いで50歳男逮捕 容疑を否認
「自転車であっても飲酒運転の危険性は変わらない」増加する飲酒運転 県警が一斉取り締まり 岩手
そのほかの地域でも、自転車での飲酒・酒気帯びの検挙が相次いでいます。毎回取り上げていますが減る様子はありません。酒気帯びで3度も逮捕された容疑者も報じられています。クルマでなく自転車であっても危険性は一緒であり、昨今は自転車でも当然のように検挙されていることを肝に銘じるべきでしょう。
警察を突き飛ばし逃走図る… 41歳男逮捕「自転車で一時不停止」から傷害に発展! 来春から自転車の取締り強化へ
先日、兵庫県尼崎市の道路上において自転車で一時不停止の交通違反をした男が警察官から逃走を図り、警察官を転倒させケガを負わせたとして逮捕されました。では、一体どのような事案だったのでしょうか。
自転車で一時不停止、逃走して警察官にケガを負わせた男が逮捕!自転車の取り締まりは今度どう変わる?
兵庫県警は7月31日、自転車で一時停止をしなかった上、制止しようとした警察官を振り払い転倒させてケガを負わせたとして、兵庫県尼崎市に住む無職の男(41歳)を道路交通法違反(一時不停止)と公務執行妨害、傷害の疑いで逮捕しました。では、一体どのような事案だったのでしょうか。
この事案は6月6日午前11時頃、兵庫県尼崎市内の交差点において自転車に乗った男が一時停止せず、交通取り締まり中だった男性警察官から停止を求められたものの、制止を振り払って逃走しようとしたものです。転倒した警察官は左ひじの打撲など全治2週間のケガを負いました。
男は警察の調べに対し、「停止しなかったことは間違いないが、警察官を転倒させたことは知らない」などと、容疑を一部否認しています。(以下略 くるまのニュース8/12)
自転車の一時不停止で止められた男が逃走を図り、挙句に警察官に怪我を負わせるという事件です。逃げたために道交法違反だけでなく、公務執行妨害と傷害の罪まで問われることになっています。来春、反則金制度が始まれば、逃走を図ったり、警察官ともみ合うような事例は増えそうです。
放置自転車、全国ワースト1位の大阪市 「夜討ち作戦」で汚名返上へ
放置自転車の多さに悩まされている大阪市が、夜間帯に自転車を撤去する「夜討ち」に力を入れている。大阪市内では2023年に2848台の自転車が放置されているのが確認され、全国の市区町村でワーストワンを記録した。
市などによると、深夜営業の店が多い繁華街で夕方以降、多くの人が自転車で集まり、そのまま置き去りにすることが多い。
通行人や近くの住民からは「歩道に大量の自転車が置かれ、車道を歩かないといけない」などの苦情が複数寄せられていた。店舗関係者からも「関係ない自転車が店の前にある。営業妨害なので撤去してほしい」との要望があるという。
市は大阪・関西万博でこれまで以上の観光客らが市内を訪れると見込み、放置自転車対策の強化を決定。夜のうちに自転車を移動させてしまう「夜討ち」撤去で、置き去りを阻止することにした。万博開幕に合わせて4月から始め、6月末までにミナミやキタといった代表的な繁華街で8500台超を撤去したという。
大阪市の放置自転車は1990年代にも全国最多となり、一時は5万台を超えた。たこ焼きやお好み焼きに並ぶ「大阪名物」と皮肉られたこともある。取り締まっては新たな放置が見つかる繰り返し――。
市は世界の注目が集まる万博をきっかけに環境浄化を進めようと、夜討ち撤去のほかにもさまざまな対策を取ってきた。担当者は「この『イタチごっこ』に、今回で決着をつけたい」。その言葉に、並々ならぬ意気込みがうかがえる。(毎日新聞 2025/8/8)
5億円かけても「イタチごっこ」 放置自転車の街に潜む最悪の事態
大阪市が数十年にわたって日本一の座を争ってきた“不名誉”な記録がある。放置自転車の全国ワーストワン――。汚名を返上しようとする行政側と違反者との間で、取り締まりと置き去りのイタチごっこが長年続けられてきた。
業を煮やした行政側は、大阪・関西万博をきっかけに対策を強化した。攻防はいま、重大局面を迎えている。「買い物のためにちょっと置いただけ。何が悪いのか」「説明態度が気に入らない。責任者を出せ!」
大阪市浪速区のJR芦原橋駅近く。阪神高速道路の高架下に設けられた「浪速西自転車保管所」に、市内で撤去された放置自転車が運ばれてくる。4200平方メートルのスペースを確保しているが、多い時には1000台超の自転車がぎっしりと並ぶ。
撤去自転車の約6割は持ち主が返還を求めに来る。ただし返却には保管手数料として3500円が必要だ。スタッフらは朝から夕方まで対応に追われ、開き直りともとれる発言や強い非難の言葉を浴びせられることも少なくない。保管所ではスタッフがため息を漏らしていた。気苦労は放置自転車対策の歩みとも重なる。
たこ焼き、お好み焼きに並ぶ「名物」?
大阪市の放置自転車台数は1990年代には全国最多となり、一時は5万台を超えた。所構わず置き去りにされる自転車は、たこ焼きやお好み焼きに並ぶ「大阪名物」とも皮肉られた。市は2008年度から「ワーストワン返上」を合言葉に対策を本格化させた。駐輪場を整備する一方で、短時間での放置でも撤去が可能になる「放置禁止区域」の拡充を断行した。
これが20年近くにわたる攻防のはじまりだった。取り組みが功を奏したのか、13年にワーストワンを脱した。令和に移っても名古屋市の日本一が続いていたが、最新の23年調査では再び逆転して大阪市が舞い戻ってしまった。放置台数は2848台で、対策強化前の07年に比べると9割減った。ただ、全国的に減少する中で大阪の突出ぶりが際だった。
とりわけ、大阪・ミナミは放置自転車の「巣窟」とも言われる。路地に多くの自転車が乗り捨てられ、歩行者がすれ違うことさえ難しい場所もある。(以下略 毎日新聞 2025/8/8)
また大阪市の放置自転車取締りが記事になっています。行政も意地になっているのでしょうか。もちろん、迷惑駐輪を擁護する気はないですし、安全な通行の確保のために許すわけにはいかないとの立場もわかります。ただ、年間5億円もかけて数十年、莫大な税金が投入されて無駄になっていることになります。
これだけ長い間やっても解決しない、成果が上がらないのなら、やり方が間違っているのではないかと立ち止まって考えてもいいのではないでしょうか。それだけ駐輪のニーズがあるのも確かです。撤去移送を繰り返すだけでは、あまりに能がなさすぎます。費用が垂れ流しになっていることも問題視すへきではないでしょうか。
自転車「歩道通行に反則金」で事故が激増する!? ウーバー配達員が警鐘を鳴らす「青切符導入」の“大きすぎる代償”【反則行為と反則金の一覧表付き】
自転車の青切符導入まで9ヶ月 違反行為と反則金の一覧表
2026年4月1日から「自転車の青切符(交通反則通告制度)」が施行される。具体的な反則金額は、スマホを使用するなど「ながら運転」は1万2000円。信号無視は6000円。歩道通行や逆走は6000円。一時不停止は5000円。傘差し、イヤホンで音楽、無灯火は5000円。二人乗りや並んでの走行は3000円……。
これらの反則金の中で、特に注目を集めているのが「歩道通行」への反則金だ。ネットには「車が恐いから歩道を走ってる」「子どもを乗せたお母さんや高齢者も車道を走れと?」といった不安と不満の声で溢れている。警察庁によると、「自転車は、車道が原則」とする一方、次のようなケースは例外として認められるとのことだ。
・13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が普通自転車を運転しているとき。
・道路工事や連続した駐車車両などのために車道の左側部分を通行するのが困難な場所を通行する場合や、著しく自動車の通行量が多く、かつ、車道の幅が狭いなどのために、追越しをしようとする自動車などの接触事故の危険性がある場合など、普通自転車の通行の安全を確保するためにやむを得ないと認められるとき。
今回の青切符導入によって「これまで歩道を走っていた自転車」が車道を走り始める……。私は車道に新規参入してくる自転車によって事故が増えるだろうと考える。このまま青切符を導入するだけなら、「歩道を歩く人」と「車道を走る車」の双方にとっても危険が増えかねないのだ。(以下略 2025年8月16日 ダイヤモンド)
タイトルが多少大げさな表現にも感じますが、要は青キップが導入されると車道走行する人が増えて、事故が増えるのではないかと懸念するという記事です。たしかに、歩道走行を止めて、車道走行する人は増えるかも知れません。しかし、これまでにも取り上げてきたように、警察は歩道走行だけでは取り締まらないとしています。
導入当初の混乱はあるかも知れませんが、これまでと歩道走行に対する扱いは大きくは変わらず、むしろ反則金制度導入が、自転車の走行秩序の確立に資することがないのではと懸念します。ただ、いずれにせよ、自転車の通行ルールが守られないことは問題です。
記事では、後方を確認もせずに車道へ飛び出して来る人を危険視していますが、これは同感です。実際にそのような人を見るのは日常茶飯事です。こうした人が反則金導入で減るのかと言われれば、懐疑的にならざるを得ません。反則金の有無云々より、自転車は車両という意識の無い人が多すぎます。
逆走している人には、道路の構造上、一時停止の標識がない場合もあるとの指摘もその通りでしょう。標識の有無にかかわらず、あっても意識せず、したがって一時停止しない人が相当に多いのが現状でしょう。やはり、反則金はともかく、いかに法令を周知し、それを遵守させ、秩序ある走行をさせられるかが問題と言えそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
トランプ大統領はプーチン大統領の主張、停戦を飛ばして和平合意に傾きましたが果たして実現するでしょうか。
Posted by cycleroad at 13:00│
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