そこで、もう少しマニアックなサイクリストが使うのが、パワーメーターです。パワーは自転車をこぐ力で、足の回転数(ケイデンス)とペダルを回す力(トルク)の掛け算で得られる数字です。この数字は、道路の勾配や風の向き、風速などに影響されることなく、真のパワーということになります。
レースに出るなどパワーアップを目指している人なら是非知っておきたい数字でしょう。同じ場所を走っていても、風向や風速が違えば使うパワーが違ってきます。外部要因に惑わされず、自分の出力を知ることで、コンディションを把握したり、ツーリングでの走るペース配分に注意したりすることも出来るわけです。


パワーメーターの数字をサイクルコンピューターなどのディスプレイに飛ばしてリアルタイムに把握するだけでなく、力の変化のデータを出力してグラフなどに出来るタイプもあります。そうしたデータによって、速筋による短距離の走力と遅筋による長距離の持久力などを調べることも可能です。
パワーメーターには、いろいろなタイプがあります。ペダル型とか、クランク型、スパイダー型などメーカーによってもいろいろです。左右のペダルに取り付けて、両足のバランスやクセなどを把握できたりします。必ずしもマニアックな人やレース志向の人でなくても、いろいろと役立つデータが取得できるでしょう。


パワーアップ、速度向上を目指している人なら、効率的なトレーニングにつながります。例え、よく行くコースだったとしても、天候の違いに加えて体調や疲労度によってパフォーマンスが違ってきます。ツーリングの際に、後でバテないようにペース配分に気をつけたりするのにも役立ちます。
パワーメーターは、タイプによりますが、ペダルなどを交換したり、パーツを組み込んだりしなければなりません。それなりの値段もします。一定のハードルの高さがあります。ところが最近、チェーンに取り付けるだけという、新しいタイプのパワーメーターを開発した人たちがいます。

アメリカ・ラスベガスを拠点とする、
BikeOn というスタートアップの、“
CycleClick”というパワーメーターです。工具不要、わずか30秒で取り付けが可能で、プロレベルのデータを取得することが出来るとうたっています。複数の自転車を持っているなら共用して、簡単に乗せ換えることも可能です。
重量はわずか40グラム、サイズも11センチとコンパクトでUSB経由で1時間で充電可能です。最大30時間稼働します。センサーや電子部品部分は樹脂で密閉され、IP67規格の防水性能があります。温度補正機能やひずみゲージなども搭載し、±1%の精度を誇ると言います。、
チェーンに取り付けることで抵抗が生じ、ペダリングに影響しそうにみえますが、そんなことはないと説明されています。チェーンを真っ直ぐ通過するだけで、チェーンのローラーとしか接触しないからです。この手軽さでプロレベルの正確なデータが取得でき、しかも安いというのですから、その通りならば画期的です。
取り付けは、マウントをシートチューブに固定し、“CycleClick”本体をチェーンに固定し、マウントに接続するだけと簡単です。SRAM Flattop という特殊なチェーンを除けば、あらゆるタイプ、メーカー、モデルのチェーン駆動の自転車に対応しています。
Bluetooth で最大3台のデバイスに同時送信でき、専用アプリに加えて、Zwift や Strava、、TrainingPeaks などにもリアルタイム表示できます。例によって
クラウドファンディングで資金調達を行っていますが、わずか一日で目標額を達成しています。かなりの期待の大きさです。
こうしたタイプが普及すれば、パワーメーターがサイクルコンピューター並みに身近になりそうです。パワーメーターを取り付ける人も増えるに違いありません。パワーなんて計測する必要はないという人も多いと思いますが、平均速度や距離などと同じで、測ってわかれば、それはそれで面白くなるに違いありません。

もちろん、自転車に乗るのに、必ずしもデータが必要なわけではありません。ただ、アナログな機械とは言え、数字がわかるとそれはそれで有効です。最近は電子的なアクセサリーも増えています。GPSなど位置情報もそうですが、アナログな自転車は、案外デジタルと相性がいいと言えるのかも知れません。
◇ 日々の雑感 ◇
イスラエルがカタール首都ドーハを空爆、ハマス幹部を狙ったとはいえ仲介国を攻撃するとは一線を越えてます。
Posted by cycleroad at 13:00│
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