日本では見かけない自転車があります。September 29, 2025
自転車の形も多様化していく
日本では見かけない自転車があります。 .
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リカンベントやカーゴバイクなどが挙げられるでしょうか。乗っている人はいますが、まず街で見かけることはありません。もっと見かけない車種としては、ベロモービルがあります。こちらも乗っている人はあるかも知れませんが、私は展示会などでしか見たことがありません。
日本では馴染みのない車種です。例えば、以前取り上げたこちら“Frikar”のような自転車です。普通と違って乗り手を覆うフェアリングがあってキャビン(車室)になっています。風の抵抗を減らすため車高は低く、寝そべったような姿勢で乗るリカンベントがベースです。こちらのほうが、脚力が伝わりやすいメリットもあります。
イメージとして典型的なベロモービルですが、実は今年５月、開発していたノルウェーの企業、Podbike は残念ながら破産手続きを開始しました。やはりヨーロッパにおいても決してメジャーとは言えない車種ですから、販売不振で財務的に行き詰ってしまったようです。
一方で、新しく開発する人もいます。こちらは“Motofocker Velocar”、デザイナーの、Mate Fock さんが設計したベロカーです。イメージ的にはベロモービルと言うより屋根付きの３輪、トライクという感じでしょうか。個人による手作り感満載で、どこかレトロな感じもします。
合板やキャンバス生地をはじめ、一般的な自転車部品に他の工業製品を再利用した素材で組み立てられています。電動アシスト機構を搭載しており、自転車ですので当然ながら免許は不要です。安定性のためトライク、３輪を採用し、快適な着座姿勢で耐候性にも優れるとしています。
モジュール構造になっているため、製品としてはカスタムメイドの部品をキット化しており、ユーザーが自由に組み立てるようになっています。これも括りとしてはベロモービルと言って差し支えないと思いますが、自転車とクルマの中間に位置する乗り物として、“Velocar”としたようです。
個人だけではありません。企業としてベロモービル、あるいはバイクカーとして新しいモビリティとして開発する会社もあります。“Acticycle Bike Car Hybrid”は個人に販売するのではなく、シェアサイクルとして使うことを想定しています。自転車の自由さとクルマの快適さを融合したとアピールしています。
たしかに、いきなりベロモービルを購入しようという人は少ないでしょう。シェア自転車として使われれば、試してみて気に入るかも知れません。フランス企業である、 Acticycle 社は、自転車の機敏さ、シンプルさ、効率性を失わずにキャビンのあるクルマのような快適性を実現したとしています。
前後２人乗りで、こちらは４輪です。もちろん電動アシスト機構を搭載しています。荷物も載せられますし、通勤や生活のいろいろな場面で役に立つでしょう。それでいてクルマより安く、ランニングコストも圧倒的に少なくて済むため、経済的にも賢い選択と考える人もあるに違いありません。
こちら“Vigoz”もフランス企業、Cixi 社による３輪のペダルカーです。特徴は、一般的なリカンベントのようなチェーンやベルトドライブではなく、ペダルをこいだ力を電力に変換し、回生ブレーキも利用した動力システムです。「チェーンレスペダリングテクノロジー」と呼んでいます。
リカンベントタイプの構造的宿命の長いチェーンや、それに伴うトラブルが無いのは利点でしょう。バッテリーからの電力と併せ高速で走行することも可能です。乗り手はペダリングしますが、よりクルマ寄りのモビリティと言えるでしょう。eバイクとしても異例の最高速は時速１２０�辧�航続距離は１回の充電で１６０kmです。
ほかにもベロモービル、あるいはペダルカーを開発する企業が出てきています。ヨーロッパでも主流とは言えませんが、近年は追い風もあります。ヨーロッパでは環境意識が高いので、クルマを自転車に置き替えていこうと考える人も増えています。
中心部にクルマの流入を制限したり、域内の速度を低く抑える都市も増えています。都市部ではクルマではなく、自転車でも十分だし、むしろそうすべきだという傾向があります。ただ、自転車だと雨に濡れます。３輪や４輪のベロモービルならば屋根もありますし、荷物なども多く積めて便利というわけです。
電動アシスト機構も広く普及してきましたし、多少の重量アップは問題になりません。クルマ1台の乗車人数は平均で１．２人ほどと言われますので、自転車をベースにしたモビリティでも十分、環境負荷が小さくコスト的にも魅力ということで、今後、ベロモービルが普及する余地は十分あるでしょう。
日本では、歩道走行のママチャリが席捲する特殊な環境なので、今のところベロモービルを見ることはありませんが、ヨーロッパを中心に、３輪や４輪のベロモービルが開発され、形もいろいろなタイプが登場し、さらに自転車のバラエティーが広がっていく可能性は十分にありそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
トランプ大統領はウクライナは戦争前の全ての領土を奪還可能と述べ、今度はトマホークの供与を検討と報道されています。ウクライナが反撃して、ロシアが劣勢とならなければ停戦交渉は進まないと考え始めたのでしょうか。
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リカンベントやカーゴバイクなどが挙げられるでしょうか。乗っている人はいますが、まず街で見かけることはありません。もっと見かけない車種としては、ベロモービルがあります。こちらも乗っている人はあるかも知れませんが、私は展示会などでしか見たことがありません。
日本では馴染みのない車種です。例えば、以前取り上げたこちら“Frikar”のような自転車です。普通と違って乗り手を覆うフェアリングがあってキャビン(車室)になっています。風の抵抗を減らすため車高は低く、寝そべったような姿勢で乗るリカンベントがベースです。こちらのほうが、脚力が伝わりやすいメリットもあります。
A newly-assembled PodbikeR FRIKAR? on its way to its new forever home ?? pic.twitter.com/FxMrfqeX8P
— PodbikeR (@thepodbike) April 19, 2023
This PodBike is an hybrid between a bicycle and car that had electric assist for extra hilly terrain. (Chedar Gadgets) pic.twitter.com/GtyBEcjDcf
— James Gingerich #B2B #Technology #Influencer (@jamesvgingerich) December 6, 2023
イメージとして典型的なベロモービルですが、実は今年５月、開発していたノルウェーの企業、Podbike は残念ながら破産手続きを開始しました。やはりヨーロッパにおいても決してメジャーとは言えない車種ですから、販売不振で財務的に行き詰ってしまったようです。
一方で、新しく開発する人もいます。こちらは“Motofocker Velocar”、デザイナーの、Mate Fock さんが設計したベロカーです。イメージ的にはベロモービルと言うより屋根付きの３輪、トライクという感じでしょうか。個人による手作り感満載で、どこかレトロな感じもします。
合板やキャンバス生地をはじめ、一般的な自転車部品に他の工業製品を再利用した素材で組み立てられています。電動アシスト機構を搭載しており、自転車ですので当然ながら免許は不要です。安定性のためトライク、３輪を採用し、快適な着座姿勢で耐候性にも優れるとしています。
モジュール構造になっているため、製品としてはカスタムメイドの部品をキット化しており、ユーザーが自由に組み立てるようになっています。これも括りとしてはベロモービルと言って差し支えないと思いますが、自転車とクルマの中間に位置する乗り物として、“Velocar”としたようです。
個人だけではありません。企業としてベロモービル、あるいはバイクカーとして新しいモビリティとして開発する会社もあります。“Acticycle Bike Car Hybrid”は個人に販売するのではなく、シェアサイクルとして使うことを想定しています。自転車の自由さとクルマの快適さを融合したとアピールしています。
たしかに、いきなりベロモービルを購入しようという人は少ないでしょう。シェア自転車として使われれば、試してみて気に入るかも知れません。フランス企業である、 Acticycle 社は、自転車の機敏さ、シンプルさ、効率性を失わずにキャビンのあるクルマのような快適性を実現したとしています。
前後２人乗りで、こちらは４輪です。もちろん電動アシスト機構を搭載しています。荷物も載せられますし、通勤や生活のいろいろな場面で役に立つでしょう。それでいてクルマより安く、ランニングコストも圧倒的に少なくて済むため、経済的にも賢い選択と考える人もあるに違いありません。
こちら“Vigoz”もフランス企業、Cixi 社による３輪のペダルカーです。特徴は、一般的なリカンベントのようなチェーンやベルトドライブではなく、ペダルをこいだ力を電力に変換し、回生ブレーキも利用した動力システムです。「チェーンレスペダリングテクノロジー」と呼んでいます。
リカンベントタイプの構造的宿命の長いチェーンや、それに伴うトラブルが無いのは利点でしょう。バッテリーからの電力と併せ高速で走行することも可能です。乗り手はペダリングしますが、よりクルマ寄りのモビリティと言えるでしょう。eバイクとしても異例の最高速は時速１２０�辧�航続距離は１回の充電で１６０kmです。
ほかにもベロモービル、あるいはペダルカーを開発する企業が出てきています。ヨーロッパでも主流とは言えませんが、近年は追い風もあります。ヨーロッパでは環境意識が高いので、クルマを自転車に置き替えていこうと考える人も増えています。
中心部にクルマの流入を制限したり、域内の速度を低く抑える都市も増えています。都市部ではクルマではなく、自転車でも十分だし、むしろそうすべきだという傾向があります。ただ、自転車だと雨に濡れます。３輪や４輪のベロモービルならば屋根もありますし、荷物なども多く積めて便利というわけです。
電動アシスト機構も広く普及してきましたし、多少の重量アップは問題になりません。クルマ1台の乗車人数は平均で１．２人ほどと言われますので、自転車をベースにしたモビリティでも十分、環境負荷が小さくコスト的にも魅力ということで、今後、ベロモービルが普及する余地は十分あるでしょう。
日本では、歩道走行のママチャリが席捲する特殊な環境なので、今のところベロモービルを見ることはありませんが、ヨーロッパを中心に、３輪や４輪のベロモービルが開発され、形もいろいろなタイプが登場し、さらに自転車のバラエティーが広がっていく可能性は十分にありそうです。
トランプ大統領はウクライナは戦争前の全ての領土を奪還可能と述べ、今度はトマホークの供与を検討と報道されています。ウクライナが反撃して、ロシアが劣勢とならなければ停戦交渉は進まないと考え始めたのでしょうか。
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Posted by cycleroad at 13:00│Comments(0)
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