正しいサドルの高さは、ペダルが最も低い位置にある時、膝がわずかに曲がる程度とされています。ペダルから足を外すと地面につま先がつくかつかないか位の高さになるでしょう。いわゆる足つき性は良くないですが、この高さに慣れると断然こぎやすく、坂などもラクになるはずです。
もう一つは注油です。本当はメンテナンスと言いたいのですが、一般的にはなかなか難しい面もあるでしょう。趣味でなければメンテナンスのやり方を学ぼうという人も少ないと思われます。しかし、せめてチェーンに注油くらいはしたいところです。これだけでも異音や抵抗が減り、快適になるはずです。

3つ目、意外と意識されていないのがタイヤの空気圧です。傍から見ても明らかに空気圧不足で走行している人は少なくありません。趣味のサイクリストならば適切な空気圧を計測して調整していると思いますが、そこまでは求めません。タイヤがパンパンで、これ以上入らないと思うくらい入れて丁度いいと思います。
空気圧不足だとタイヤの接地面積が大きくなって転がり抵抗が大きくなり、ペダルが重くなります。ふだんから不足気味の空気圧で乗っている人が、適切な空気圧にして乗ると、これほど違うのかと驚くくらい軽く進むようになります。この違いも小さくなく、自転車に乗る楽しさが感じられるようになるに違いありません。

自宅に空気入れ、ポンプ、インフレーター、呼び方はともかく持っていない人もあるようです。どうしても必要な時には自転車店などに行って借りるけれど、ほとんど入れることがないので不便ではないという人もいます。それでいつの間にか空気圧が不足して、乗り心地の悪いまま乗っているわけです。
価格が高いものでなくていいので、家に1台はポンプがほしいところです。趣味のサイクリストならば、携帯用のインフレーターも持っていて、出先でのパンクなどのトラブルに備えている人も多いでしょう。出かける前にチェックし忘れ、空気圧の減少に出先で気づいても補充できます。

昔は携帯用ポンプと言っても、かさばるものが多いのが難点でした。しかし、今はコンパクトなものが増えています。手のひらにのるようなサイズのものもあります。趣味でなく、移動用に使っている人でもコンパクトなものを持っていれば、出先で空気圧不足に気づくことも多いので便利になるのではないでしょうか。
こちら、“
BBB Doubleshot mini pump”は、とてもコンパクトです。しかし小さいとストロークも短く、空気を入れるのが大変というのが短所になります。しかし、持ち運び時には小さいものの、空気注入時には連結させて2倍の長さとなり、注入量が多くなり、時間も短縮されます。

“
Featherforged Nano”はさらにコンパクトです。この小ささなら、タイヤに取り付けたままでもいいのではないかと思うくらいです。これがユニークなのは、個人の機械エンジニアが開発し、オンラインで販売していることでしょう。人気があり、プロジェクトの最初のロットは5日で完売したそうです。
空気をポンピングして入れるのは骨が折れると感じる人は、電動のエアポンプという手もあります。こちらも小さくなっています。Hoto 社の、“
Air Pump Pocket”は、この小ささです。重さも255グラム、目標の空気圧をセットしておけば、その値に達すると自動的に停止します。所要時間も30秒ほどです。
Fumpa の“
Nano Fumpa bike pump”はさらに小さくなっています。なんと、57*26*47ミリという大きさで重さは100グラムです。一回の充電は1時間ほど、1〜2本のタイヤに空気を注入できます。電動ですから、注入に力は必要ありません。
CO2のボンベで空気を注入できるポンプもあります。これもコンパクトなので使っている人も多いでしょう。普通のポンプとCO2ポンプの両用タイプもあります。どれも小さく携帯用に向くものが出てきているので、持っていない人は購入を検討してみてもいいのではないでしょうか。
サドルの高さと注油とタイヤの空気圧、気にしてない人は、この3つだけでも変えると大きく印象が違ってくるはずです。別に趣味でないので楽しい必要はないという人もあると思いますが、楽しさはともかく、どうせならラクに快適に自転車に乗りたいものです。一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。
◇ 日々の雑感 ◇
インドのロシア産石油購入停止合意、トマホーク供与の示唆、今度はプーチン大統領と首脳会談とトランプ大統領のディールが動いています。ガザからウクライナへと力点を移した形ですが果たして停戦に結びつくのでしょうか。

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Posted by cycleroad at 13:00│
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