October 29, 2025

新しいモビリティを開発する

Rivian_Normal_Plant_Floor一台の新型モデルが注目されています。


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電動の自転車、eバイクです。ただ、既存の自転車メーカーのモデルではありません。なんと、アメリカ・カリフォルニア州を本拠とするEV、電動のクルマメーカーのリヴィアン・オートモーティブ社のモビリティです。クルマメーカーの開発した自転車ということになります。

現在、リヴィアンはマイクロモビリティ部門をスピンオフ、分離・独立させたので新興スタートアップ、ALSO によるものということになります。“TM−B”という e-bike です。独自デザインのフレームが目をひきますが、単なるeバイクではありません。e-bike の分野を次のレベルへと押し上げようという意欲作です。

Rivian のEV ↓

Photo by Rivian,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.Photo by Rivian,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

EVと言えば、クルマメーカーで時価総額トップのテスラですが、リヴィアンもテスラと同じように、今までのクルマをEVに改良するのではなく、白紙の状態、ゼロから開発する技術主導のアプローチをとっています。この電動自転車も同じ思想で開発されています。

走行シーンを見る限り、普通の電動アシスト自転車のように見えますが違います。ペダルと駆動輪はつながっていません。後輪をバッテリーによる電動モーターで駆動する一方、ペダルは発電機を回すだけです。EVでもガソリンエンジンで発電して、車輪は電動モーターで駆動するタイプがありますが、それと同じような仕組みです。

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ペダリングが直接伝わるのではなく、ソフトウェアが速度を決定します。ペダリングなしでも時速20マイル(約32キロ)、ペダリングありだと時速28マイル(約45キロ)まで加速できると言います。日本とは規制が違いますが、ペダルを補助する電動アシストとは違い、電動オートバイに近いかも知れません。

ペダルは発電するだけです。回生ブレーキは搭載していますが、ペダルと車輪は直接つなかっていません。バッテリーがゼロになったらどうするのだろうと思いますが、その場合はペダルをこいだ分の電力でゆっくりですが走れるそうです。なるほど、白紙から開発したシステムなのでしょう。

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このシステム、ソフトウェアにより、一人ひとりパーソナライズされた体験を提供するとしています。標準バッテリーで最大60マイル、大型バッテリーだと最大100マイルの走行が可能です。USB−Cで充電します。エアフォークとサスペンションが、荒れた路面でもスムーズな乗り心地を実現しています。

最初はリヴィアン社内の秘密プロジェクトとして、その後は独立した企業として開発が進められました。重さは、100ポンド、価格は一台、4,500ドルからで来年発売される予定です。アメリカで普通に手に入る電動自転車よりはるかに高い価格帯になりますが、それだけ強気なのでしょう。



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同社がシートと呼ぶサドル部分は、シートポストと一体化しており、丸ごと交換することで二人乗りもできる長いシートにしたり、荷台付きのシートを取り付けて荷物運搬向けにすることも出来ます。ただ、独自設計なので、従来の部品との互換性はありません。

ハンドル中央のタッチパネルでロックを解除することでシートを交換できます。ですから工具は不要です。個人的には、ガタついたりしないのか気になります。以前、独自のパーツを使い、修理も自社で請け負う自転車を展開した新興メーカーが破たんし、顧客が修理できなくなり困った事例がありましたが、似たリスクも感じます。

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@insideevscom The @ridealso #ebike is a transformer. What do you think? #cargobike #electricbike #emobility #ebikes ? original sound - InsideEVs


Also は、この“TM−B”を基本モジュールとして、“TM−Q”という電動4輪バイクやカーゴバイクを展開する計画です。“Alpha Wave”という独自のヘルメットも開発しています。以前取り上げた、“RLS”を採用しており、一体型のライトや内蔵のマイクやスピーカーも搭載しています。

リヴィアンは、物流大手アマゾンが大株主となっています。配送にはリヴィアン製のEVのバンも利用しています。アマゾンは電動アシストカーゴバイクも一部で配送に使っていますが、Alsoは、その新たな配送用モビリティの供給を目指しアマゾンとも提携関係を結んでいます。

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元々、テスラが同じEVでも高級路線を志向しているのに対し、リヴィアンはファミリー向けやオフロードの需要などを狙い、すみ分けを図ろうとしています。ファミリーに気軽に親しんでもらうEVという位置付けですが、さらにその顧客層の、日常のアシとして短い距離のモビリティの需要を狙って“TM−B”を開発したようです。

ただ、昨今EVは世界的に苦戦しています。一時は環境面でも切り札として広く期待されましたが、最近はEVの販売は世界で伸びが鈍化しています。EUは2035年までにエンジン車の新車販売全廃を目指していましたが方針を変更、EU各国も完全EV化を止め、軌道修正を図っています。リヴィアンも5%の人員削減を発表しました。



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テスラもイーロンマスクCEOの政府効率化省や、政治的な発言で世界的な不買運動が起こりました。欧米ではEV購入の補助金も打ち切られ、売り上げが低迷、もともと航続距離の短さ、充電インフラの少なさ、車両価格の割高さ、低温環境での性能低下、バッテリー劣化による下取り価格の低さなど不満が大きいのもあるでしょう。

EVの需要低迷を受け、また人々の電動自転車などへの志向の変化を見据えている面もあるに違いありません。各社で新しい電動自転車の開発が盛んになっています。ゼロからの開発が必ずしも上手くいくとは限らないと思いますが、新しいスモールモビリティを生み出そうという動きは今後も増えていくのかも知れません。





◇ 日々の雑感 ◇

日米首脳会談は上々だったようです。ただ大統領も米中首脳会談を控えて同盟国との友好関係を見せたいでしょうし、最初から難題の要求は控えるでしょうから、今回は無難でも今後何を言ってくるかわからない気がします。

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