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例えば振動、あまり気にしたことのない人も多いと思いますが、長い距離を乗ったりすると振動は疲労の大きさにつながります。あまり気にならないとしたら、それは乗る自転車のフレームが振動を吸収しているからでしょう。フレームは素材にもよりますが振動を吸収しています。
タイヤにも振動を吸収する機能があります。また、フォークは前輪を支え、操舵するためだけでなく、ベントフォークはそのカーブによって振動を吸収するように出来ています。振動以外にも、衝撃という要素があります。段差を降りるような時、硬い自転車だと直接身体に衝撃が加わります。
衝撃を吸収するのは、やはりサスペンションでしょう。マウンテンバイクなどで使われていますが、フロントやリアのサスペンションです。段差やオフロードの凸凹による衝撃を和らげ、腕やお尻への負担を軽減してくれます。ペダルの力を吸収してしまうというデメリットもありますが、衝撃の吸収性というのも乗り心地には大事な要素です。
実は、サスペンションの機能は衝撃吸収だけではありません。トランクション、接地性を維持してタイヤが路面から浮き上がってしまうのを防ぐという効能もあります。タイヤが浮いてしまわぬよう、地面に追随する機能です。このことにより、ブレーキの効きやコーナリング性能を高めているわけです。
サスペンションの多くには、スプリングや、ダンパー、ショックアブソーバーなどが使われています。ただ、こうした部品は当然ながら、経年劣化で破断したり摩耗したりします。手入れも必要です。そこで、スプリングやオイルダンパーなどの代わりに、磁石を使えばいいと思いついた人がいます。
イギリスはリンカンシャー在住の、
Colin Furze さんです。YouTuber で、スタントマン、発明家、技術者、配管工でもあります。このブログでも取り上げたことがありますが、数々のギネス記録を持ち、時々、BBCのニュースや日本のニュースサイトでもマッドサイエンティストと紹介されたりする有名人です。

自転車に限りませんが、自分で発明した奇想天外なマシンをその金属加工技術や工学の知識を生かして自作し、自ら試すスタントマンで、その動画をアップする、YouTuber です。彼の動画を見れば、なぜマッドサイエンティストと呼ばれるのかわかります。
磁石の同じ極、N極とN極、S極とS極を近づけると反発力が生まれますが、それをスプリングやダンパーの代わりに使えば、新しい衝撃吸収機構が作れると、Colin Furze さんは考えました。磁石で反発させれば、金属疲労や摩耗する部品がないので、交換や手入れが必要なくなるに違いありません。

言われてみれば、なるほどと思いますが、そんなことが可能なのでしょうか。それを自作してしまうのが、発明家で技術者の、Colin Furze さんです。乗り手の重さを支えられる反発力の大きさを計測してみると、普通の磁石では反発力を重さが上回ってしまうことがわかりました。そこで強力なネオジム磁石を使うことにしました。
名付けて、“
The Magnet Suspension Bike”、フレームが切断され、そのつなぎ目が無いという奇抜な見た目になっています。言葉で説明するのは難しいので画像や動画を見ていただくとして、この見た目にこだわったため、フレームが曲がってしまうなど、問題が残ったようです。改良が必要だとしています。( ↓ 動画参照)
ダンパーの内部に磁石を使えばいいように思いますが、それでは見た目の面白さがなくなってしまいます。レアメタルであるネオジム磁石を使う必要があるのもコスト的に問題でしょう。ガイドレールをつけるなど改良すれば違ってくると思いますが、エンターテイナーとしては、この見た目にこだわりたいようです。
新しい衝撃吸収機構としては上手くありません。ただ、YouTuber としての目的は果たしたようです。多くの視聴数を稼いでいます。単なる実用的な発明では面白くない、クレージーでなければと考える、Colin Furze さんの本領発揮といったところでしょうか。やはり自転車では従来のパーツを使ったほうがよさそうです。

Colin Furze さんの動画は何度か取り上げましたが、かなり前なのでご覧になっていない方もいらっしゃると思います。
彼のYouTube サイトをご覧になれば、自転車以外の動画も含め見ることができますが、自転車関連について、いくつか載せておきます。どれも、乗り心地は、、よくなさそうです(笑)。
The JET Bicycle
The Highcycle - Social Distance Bike
THE BICYCLE OF SPRINGS
Furze, Colin
Puffin
2017-09-07
◇ 日々の雑感 ◇
日銀の政策金利の30年ぶり水準への引き上げは織り込み済だったのでしょうが逆に円安が進行とは皮肉です。
Posted by cycleroad at 13:00│
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