January 12, 2026

自転車をこぎやすくする製品

自転車の概念は人それぞれです。


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例えば日本では、自転車は歩道を走行するものと思っている人が大多数です。歩道を走行していてはスピードは出せませんし、時間がかかるので、せいぜい近所のスーパーか最寄り駅までのアシにしかなりません。でも車道走行をすれば、もっと遠くでも速く行けるので、都市での交通手段として概念も変わるでしょう。

日本で自転車と言えばママチャリが圧倒的多数を占めています。タイヤが太くて車体が重く遅いですが、足つき性が良く、歩道をゆっくり走るのに向いており、日本で独特に進化した自転車です。しかし、ロードバイクなどのスポーツバイクに乗ると目から鱗が落ちて、自転車のイメージが大きく変わる人も少なくありません。

ママチャリ
ママチャリ


ただ、乗ったこともないのにスポーツバイクに乗り換えるのは現実的ではないでしょう。でも、今乗っている自転車の乗り方を少し変えるだけでも、印象が変わるケースもあります。その一つがタイヤの空気圧です。街で見ていると、タイヤの空気圧が足りない人が多いことに気づきます。

スポーツバイクに乗る人ならば適正な空気圧は常識ですし、タイヤゲージで必要な圧力をチェックして乗るでしょう。しかし、それ以外の大多数の人は、タイヤの空気圧を気にすることは少ないのが実際のところではないでしょうか。空気を入れるポンプすら持っていない人もいます。

ポンプ
タイヤゲージ


よほど減ってくれば、近所の自転車店などに行ってポンプを借りて空気を入れるとしても、その頻度は少なく、かなり減っていても、そのまま乗っている人が多いのではないでしょうか。マメに空気圧を気にしてチェックしていなければ当然そうなります。街で明らかに空気圧不足で乗っている人が多いのも頷けます。

空気圧が足りないと、タイヤは扁平になり、地面と接する面積が大きくなります。そうなると、ころがり抵抗が大きくなり、ペダリングに余計に力がいります。空気の入れ方も足りない人が多いですが、ママチャリであっても、パンパンになるくらい空気を入れれば、乗り心地は大きく違ってくるはずです。

ママチャリ
ママチャリ


格段に快適になり、自転車に乗る楽しさを感じるかも知れません。そのくらい違うものですが、あまり気にしてないと、いつの間にか空気圧が不足し、ペダルをこぐ力が余計に必要になり、坂を上るのが大変になったことにも徐々になので気づきません。ふだん空気圧を気にしていない人は、是非チェックしてみて下さい。

もう一つはサドルの高さです。そんなものは個人の自由だと言われそうですが、歩道走行のせいもあってか、サドルを低くして乗っている人が大多数です。足がすぐつかないと不安なのでしょう。サドルにまたがったまま、両足がベッタリと地面に着く高さで乗っている人が多いのは間違いありません。



しかし、サドルの高さを上げると格段にペダルがこぎやすくなります。ベッタリ足が着く高さだと、ヒザが曲がったままペダリングする形になりますが、それだと力が入りません。坂を上るのも大変ですし、太ももなどが筋肉痛になったりするのではないでしょうか。自転車に乗るのもイヤになりかねません。

適したサドルの高さは、ペダルが一番低い位置でかかとを乗せた時、膝がわずかに曲がる程度です。停止した時に、つま先が地面につくかつかないかくらいです。これだと足がベッタリつかないため、停止した時に不安で、そんな高さにできないという人も多いかも知れません。

Photo by つくば市役所,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.Photo by トゥーーーーー,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

本来は停止する時、サドルから前に降りてトップチューブをまたぐようにすると、サドルが高くても問題ないのですが、スポーツバイクに乗る人を除けば、そのような降り方をしているのは少数派だと思います。サドルにお尻を乗せたまま足をつく人がほとんどで、それだとサドルを高くできないのでしょう。( ↑ 上の動画参照)

個人の勝手と言われれば、その通りなのですが、このほうが断然ラクにペダルがこげ、自転車に対する印象も大きく違ってくるはずなのに、残念なことです。こうしたことは教わる機会もなく、長年の習慣もあって変えようとは思わない人が多いのでしょう。歩道走行だと、そのほうが便利ということもあります。

Photo by Alban,under the GNU Free License.This image is in the public domain.<br>

欧米に行くと、当たり前のようにトップチューブをまたぐように降りる人が多いのですが、日本では、こうした知識が欠けているため、自転車は疲れる、近所までの下駄代わりという印象を持ってしまうのでしょう。これは個人的に、常々残念なことだと感じていることです。

ところで、先日セグウェイというメーカーのプレスリリースで面白い発表を見つけました。セグウェイ (Segway)と言えば、立ち乗りで車輪が並列に並んだ二輪車のことだと思っている人も多いと思います。2001年の発表を前に、あのスティーブ・ジョブズが、世の中にパソコンより大きな衝撃をもたらす発明になると言いました。

Photo by medajancik,under the GNU Free License.Photo by Segway_ht,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

ほかにも、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスといったIT業界の著名人達が人間の移動形態を変える革命的な製品と絶賛したため、世界的に大きな話題となり、かなり注目されました。しかし、高価格や法的要件、遅さ、構造面など、結果としていろいろな問題があったため販売は低迷、期待外れに終わりました。

その後、何度か身売りしたり買収されたりの変遷があり、セグウェイという並行二輪車は2020年に生産停止となっています。近年は中国企業の傘下で、電動アシスト自転車、eバイク、電動スクーターといったマイクロモビリティを生産するメーカーとなっています。

SegwaySegway

そのセグウェイが、先日までアメリカ・ラスベガスで行われていた、“CES 2026”で、新しいeバイクや電動ダートバイク、新しいアクセサリーやパーツなどを発表しました。その中に、“Xiro Dropper Post”というシートポストがありました。サドルを取り付ける部分です。

発表によると、このシートポストは、自動調整シート機構を内臓しており、初心者や自信のないサイクリストが抱える共通の課題、つまり発進・停止時の不快感や不安定さを解消するとなっています。上で述べたように、効率的なペダリングのためにシートの高さを調整すると、両足を地面につけるには高すぎるという問題です。

CES 2026

この調整を本体のセンサーで検知し自動で上下させることで、身体的な違和感や潜在的な不安を解消するとしています。つまり、自転車のスピードが減速して停止することをセンサーが検知し、自動的にサドルの高さを低くしてくれるシステムのようです。

まだ細かい内容までは書いてない、プレスリリースの段階なのでわかりませんが、この通りだとしたら、なかなか画期的な部品と言えるのではないでしょうか。多少過保護な気もしますし、なんでも電動化すればいい話ではないとの意見も聞こえてきそうですが、サドルの低さ問題を解消するパーツになるかも知れません。



もちろん、まだ発売前ですし、実際に売れて普及するかどうかはわかりません。しかし、一般的に使われるパーツとなれば、これまでの景色が変わる可能性があります。信号などで停止している時はベッタリと足が地面に着き、走り出すとサドルが上がって、快適でペダリングしやすい高さになるわけです。

私の知る限り、今までになかった製品・発想です。言われてみれば簡単なことですが、これが普及すれば、特に日本では自転車に乗りやすく、快適になる人は少なくないでしょう。並列二輪車は期待外れに終わりましたが、こちらはもしかしたらペダリングをしやすくし、日本人の自転車の概念を変えるような製品になるかも知れません。





◇ 日々の雑感 ◇

高市総理が早期解散を検討と報じられています。石破首相もそうでしたが支持率の高いうちと考えるのはわかりますが年度内の予算成立や物価高対策も置いてまたも政治空白を作ることに世論の理解が得られるでしょうか。

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