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必ずしも本体に付属しているとは限らないので、例えばライトや反射材、ベルなどは保安部品として必須のアクセサリーということになるでしょう。そのほか、盗難を防ぐためのチェーンロックとか、サイコン、工具、必要に応じてキャリア(荷台)、フェンダー(泥除け)、スタンドなどを取り付ける人もいます。
カゴを取り付けたい、バッグ類を取り付けたいという人もいるでしょう。雨除けにカバーが欲しい、クルマに載せるためキャリアが必要など、自転車の使い方によってもそれぞれです。利便性や効率、手間を省くなど、それを必要とする理由があって取り付けるのだと思います。

ただ、少し変わったアクセサリーを提案する人たちもいます。アメリカはワシントン州シアトルを拠点に活動する、
Yu-Chu Chen さんたち“
Chamelion”という新興メーカーです。彼女たちの主張は、クルマには顔がある、オートバイにも顔がある、自転車にも顔が必要だというものです。
少し意表を突く主張です。自転車の顔が何の役に立つのか、どういう意味があるのかと訝る人もあるでしょう。たしかに大きなレンズとバックミラーなどを取り付ければ、何かの顔のようにも見えます。他の人と違う個性を強調したい人には刺さるかも知れません。

なるほど、街を走る他の自転車との差別化は図れそうです。でもクルマのように顔に見える必要があるのでしょうか。レンズの意味はあるようですが、わざわざオートバイに似せたり、キャラクター化したり、擬人化することに何か意味があるでしょうか。
もちろん、これは私の感想であって、製作者の感性、意図が世間にウケる可能性は十分にあります。今を遡ること半世紀前、「フラッシャー自転車」というのがあり、当時の少年たちに熱狂的に支持されたといいます。別名、スーパーカー自転車とも呼ばれたそうです。

冷静に考えると、自転車なのにスーパーカーを模して、フラッシャーやリトラクタブルライトという出し入れ出来るライトにする意味は乏しいでしょう。単一乾電池8本で作動とありますから重量もかなり重くなるはずです。わざわざクルマを模したマニュアルのシフトレバーである必要はありません。
しかし、これが当時の男の子たちに刺さり、一大ブームとなりました。自転車のパーツとして実用的かどうか、わざわざ重量を増やして非効率的ではないか、といった理屈一辺倒では、こうしたヒット商品は生まれなかったに違いありません。その意味で、自転車にも「顔」というのは、無意味なようで案外ウケるかも知れません


考えてみれば、クルマなどにも社外品のアフターマーケットがあります。マフラーや空力パーツなどの目的を持つものもある一方、実用的な意味はなく、クルマの見た印象を変えたり、いかつく見せたり、迫力を出して他を威圧するようなデザインにするためのパーツもあります。
そのようなパーツを取り付ける人は多くはないですが、同じ車種に乗る他の人との違いを出したり、個性を強調したい人もあるでしょう。個人的には、必ずしもセンスがいいとは思えず、オリジナルのほうがいいのにと思ってしまうこともありますが、それはそれぞれの好みであり、個人の自由です。



自転車にも、あまり明確なメリットのないアクセサリーが無いわけではありません。あえて個性的なバーテープを巻いたり、何かのキャラクターの形をしたベルを取り付けたり、フレームやパーツに模様や飾りをつけるなど、人とは見た目を変えたい人もいます。
ただ、基本的には必要に応じたアクセサリーを取り付けるのが一般的だと思うので、自転車にも「顔」が必要だという主張には、ちょっと意表を突かれた気がします。もっとも今のところ「顔」は一種類なので、自由にカスタマイズするというわけにはいきません。


実は、これは
自転車用のカーゴシステムです。「顔」とされる部分はレンズでライトの明かりを増幅します。そのほかに、フロントラック、リアラック、フロントパニアレールセット、リアパニアレールセット、クイックアクセサリーマウントパッケージなどのパーツで構成されています。
例えば、ベースとしてのリアラックは荷物を載せる荷台として機能します。さらにレールセットを取り付けて、より大きな荷物やカゴを取り付けたり、必要に応じて組み替えることが出来ます。顔の部分には、スマホなどをマウントしたり、バックミラーを取り付けたりするレールが用意されたプラットフォームとなっています。


「顔」というのは一種の掴みであって、カーゴシステムという目的、用途があるわけです。ただのカーゴ用のアクセサリーではなく、いろいろと組み合わせたり、必要に応じて変化させたり、まとめて着脱して手間を省いたりするなど、システマティックなところが売りと言えるでしょう。
リアに荷台を取り付けるだけで事足りると考える人もいますが、まずペースを取り付けて、載せるものによって機能の違う組み合わせにしたり、場合によって組み替えるほうが合理的と感じる人もあるでしょう。なるべく余計なパーツで重くしたくない人もあれば、こうしたシステマティックな仕掛けが好きな人もいます。

歴代のロボットアニメやトランスフォーマーなどとも通底する部分があるような気もします。製作者は今後これをベースとして、オープンソース化も含めてシステムを拡張したり、アクセサリーの種類を充実させたり、カラーバリエーションを増やすなど、システムとして発展させていくことも視野に入れているようです。
自転車用アクセサリーというと利便性、効率性、機能性、用途の拡張、小型化・軽量化といった価値観で設計され、製品化されるのが一般的だと思います。しかし、それらとは別に愛車をカスタマイズしたり、飾ったりするニーズもあるでしょう。理由や理屈に囚われない発想の中から、新しいものが生まれてくることもありそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
高市総理がイランとの首脳会談の段取りをつけているそうです。もし停戦につなげられれば快挙となるのですが。
Posted by cycleroad at 13:00│
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