April 18, 2026

適した自転車の種類も変わる

自転車で旅をする人がいます。


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もちろん、ひと口に自転車旅といってもいろいろなスタイルがあります。普通のツーリングも日帰り旅といえば旅ですし、何週間とか何か月とかをかけて大陸横断したりするような、本格的な自転車旅行をする人もいます。1泊2日などの日程で自転車で走り、ホテルなどの宿泊施設に泊まるようなスタイルもあるでしょう。

そんな中で、比較的近年関心が高まっているのが、バイクパッキングではないでしょうか。厳密な定義があるわけではありませんが、自転車にバッグを取り付け、テントなどを携行して野外でキャンプ泊するようなスタイルです。最近は、バイクパッキング用のグッズなども売られているようです。

Grade Bicycle SystemGrade Bicycle System

大陸横断をするような人は、がっしりしたキャリアや、それ用のダボ穴があいているような特別な自転車を使ったりしますが、バイクパッキングは、普段乗っているロードバイクやグラベルバイク、マウンテンバイクなどに、フレームバッグやサドルバッグ、ハンドルバーバッグなどを取り付けるスタイルが多いようです。

自転車ですから、そう多くの荷物が携行できるわけではありません。必要な荷物をいかにうまくパッキングできるかがポイントになります。快適なキャンプをしようと思えば荷物は多くなりますが、クルマで行くのと違って全部は運べません。どうしても取捨選択が必要になります。そのあたりの試行錯誤も楽しみの一部です。

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テントに凝るより、実はスリーピングマットが重要だったとか、コッヘルより食材にこだわりたいなど、経験を積むにつれて携行品も変わってくるに違いありません。荷物になるけど、どうしても酒とつまみを持っていくとか、旅先で使う趣味の装備が欠かせないという人もいるでしょう。

当然のことながら、毎回同じ環境とは限りません。未舗装の山道を走るコースもあれば、列車や飛行機による輪行と組み合わせた計画にすることもあるでしょう。その都度、必要なものや携行品も変わってくる可能性があります。季節や場所によって、天候などで走る道のコンディションも変わってくるでしょう。

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バイクパッキングの発祥の地とされる北米では、コースによって環境が大きく変わってくることになります。途中に輪行での移動をはさむ場合も含め、気候や路面条件などは変化するでしょう。そうなると、適した自転車の種類も変わり、荷物でなく自転車を、例えばロードバイクからファットバイクに変えたい場合も出てきます。

いつも舗装された快適な道路を走行できるとは限りません。砂利道、泥道、未舗装路もあれば、場合によって雪道や凍結路が出てくるかも知れません。最小限の荷物を積んだ自転車で自給自足の旅をするバイクパッキングですが、悪路になったから続行できなくなるというのも残念です。

Grade Bicycle SystemGrade Bicycle System

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そんな時、一旦自宅に戻らなくても、その場で自転車の適性を変えられないかと考えた人がいます。デンマーク在住の工業デザイナー、David Verchick さんです。開発したのが、“Grade Bicycle System”、一見するとなんの変哲もないオーソドックスな自転車に見えますが、いろいろな要素を考慮した結果たどり着いた車体です。

これは、バイクパッキング用のモジュール式自転車です。一番速い自転車も、一番軽い自転車も目指してはいません。実際には、それは重要ではありません。バイクパッキングしていて、地形や天候、路面などの変化になるべく適応するための汎用性の高い自転車であり、それを目指した唯一の自転車だとしています。

Grade Bicycle SystemGrade Bicycle System

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バイクパッキング用に、ラックをスロットにひっかけてロックさせる工夫など、荷物の固定が素早くできます。遠出して避けたいのはトラブルですが、一番多いのはパンクです。この“Grade Bicycle System”ではエアレスタイヤが選択できます。オンロードとオフロードでホイールは交換する必要がなくなります。

チューブもポンプも不要なだけでなく、リム幅に左右されずにタイヤの幅を広くしたり狭めたりも可能です。路面の違いに対応できます。ロードバイク仕様やマウンテンバイク仕様にフォークを交換することも出来ます。これによって、地形や路面の違いに対応し走破しやすくなるわけです。

Grade Bicycle SystemGrade Bicycle System

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Grade Bicycle System

ダブルのトップチューブは自転車の重量を支え、隙間は収納スペースになります。ブレーキケーブルはチューブ内を通しているためトラブルは起こりにくくなっています。そのほかにもフレームの内部を有効活用して、バイクパッキングで助かるような機能を実現するなど、各種の工夫が施されています。

結果としてオーソドックスでシンプル、なんの変哲もないように見える車体になっていますが、いろいろ細かい工夫が凝らされているわけです。独自の設計ですが、パーツは標準品と適合します。場合によって交換も可能です。バイクパッキングに適した自転車というユニークなスタイルになっています。

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自転車は、用途や走行環境などに応じて、それに適した仕様とするため、ロード・マウンテン・カーゴといった、さまざまな車種に分かれています。基本的に人力しかないため、それぞれの用途に特化することで使い勝手や効率を向上させてきました。

自転車が多くの種類に分かれているのは合理的ですが、旅をする場合には途中で違う車種に乗り換えたいことも出てきます。そんな時に乗り換えなくても一台で対応できる、汎用性の高さを目指しているという点でこれまでとは逆の発想ということになります。自転車旅に適した新しい種類とも言えるかも知れません。






◇ 日々の雑感 ◇

世界では紛争が絶えませんが、もっと外に目をやるとパンスターズ彗星が18万年ぶりに接近、3惑星が並ぶ惑星パレードなど来週の夜空は見どころ満載です。そんな観察ができるのも日本が平和なおかげで感謝したいです。

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