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何かをしようと思ったとき、例えば食事をしようとか、買い物をする、どこか面白い場所はないかなど、手元のスマホのアプリを使って調べるのが普通でしょう。例えばレストランを探すなら、それ用のアプリがありますし、最近は専用アプリではなく、インスタグラムで検索して口コミなどを重視して店を選ぶ人も多いと思います。
目的に応じてアプリもいろいろあります。SNS、地図アプリ、決済アプリ、仕事やバイトを探すアプリ、ライドシェアアプリ、婚活などのマッチングアプリ、フリマアプリなどその時々で使い分けると思います。例えば美容室を探すなど、何かに特化して、店と利用者をマッチングするようなアプリもあります。

ならぱ、自転車店を探すアプリがあっても良さそうなものです。探せば無いことも無いようですが、あまり使えそうなものではありません。出先で探す時など、今のところ「近くの自転車店」でネット検索するくらいでしょうか。あまりニーズが無いのだろうと思いますが、自転車店を見つけるアプリは寡聞にして知りません。
日本では、自転車と言えばママチャリであり、ホームセンターやディスカウントショップなどの量販店で買う人が多くなっています。格安な商品を買い、錆びたり壊れたりしたら修理するのではなく駅前などに放置して、使い捨てのようにする人が少なくないとされています。そのあたりもアプリのニーズがない理由なのでしょう。

海外でも、ようやくサービスを展開する企業が出てきたという感じでしょうか。ノルウェーを拠点に自転車業界に革命を起こしたいと考えている、“
Bike Folder”は、先般イギリスでのサービスを開始しました。自転車店と個々のサイクリスト向けに特化したソフトウェアを開発しています。
例えば、愛車の修理やメンテナンスをしたい時、アプリで店を探してスムーズに予約でき、店はその利用枠を最適化できます。自転車店とサイクリストをつなぐマッチングです。一方で会員として取り込むことで、顧客とのコミュニケーションや顧客を維持するための方策を自動化するものでもあります。

必要に応じて、商品やサービスを売り込むためのマーケティングツールの面もあります。この機能は最近のご多分に漏れずAIを搭載しています。他にもいろいろなサービスを揃えており、実際のユーザーの自転車や顧客データに基づいた診断から効果的なアフターサービスまで提供しています。
“
Bike Folder”によれば、一般的な街の自転車店は、店が持つ整備能力のわずか11%程度しか活用していないと主張します。この整備の部分を伸ばせれば、収益にも直結するだけでなく、商品の売り上げにも結びつくでしょう。自転車店の経営に大きく資することになるはずです。
ユーザー、サイクリストにとっても使い勝手が良ければ、サービスの利用頻度、リピートする率も高まるに違いありません。初めて利用した人でも、そこが信頼のおけるショップとなれば、ユーザーにとっても何でも相談できる店として、利便性や安心感につながるはずです。
もちろん地元の店の常連客として、昔から付き合いのある店がある人もいるでしょう。しかし、自転車利用者が急増している中で、利用すべき店が見つからず、いわば修理難民、メンテナンス難民状態の人もいます。普通は自転車本体を買った店が候補ですが、さまざまな理由でそれが無い、利用できない場合も少なくないはずです。

こうしたアプリは、自転車のユーザーと自転車店、アプリ企業が三方よし、ウィンウィンの関係にする可能性があります。一種のインフラのようになるかも知れません。ただ、こうしたマッチングアプリが業界標準のプラットフォームになるのは並大抵のことではないようで、未だに誰もが認めるアプリは無いようです。
アプリ開発企業同士の競争もあるでしょう。それ以前に、まずたくさんの自転車店に会員になってもらって、ユーザーが便利に利用できるよう、最寄の場所に店があるよう網羅しなくてはなりません。逆に店に対しては、どれだけ顧客を紹介することが出来るか、利用者数がポイントになるはずです。

これは自転車アプリに限ったことではありませんが、ニワトリと卵の関係で、認知され使われるようになるまでには大きな努力が必要となるでしょう。ましてや業界標準のプラットフォームになるのは、至難の業と言わざるを得ません。そもそも、こうした自転車店マッチング事業が採算のとれるものになるのかも不明です。
そう考えると、日本での自転車店のマッチングアプリは期待薄かも知れません。ただ、日本の自転車店が減少する一方の中で、もしこうしたアプリが普及するならば、それは業界にとっても福音であり、自転車店減少に歯止めがかかるかも知れません。ユーザーとしても助かる話でしょう。

格安ママチャリが市場を席捲する日本の状況は問題ですが、最近は変化もあります。すなわち、電動アシスト自転車の急速な普及です。自転車の購入単価が大きく上がっているはずです。今までと比べて圧倒的に高価な電動アシスト自転車を使い捨てにしたい人は少ないはずです。
当然ながら自転車店で修理やメンテナンスをしながら、長く使うスタイルに移行していくことが期待できます。ユーザーにとっても、粗悪な自転車に乗るより、いい自転車を長く乗るほうがいいはずです。いい自転車のほうが乗り心地がいいですし、格安ママチャリより、乗っていて楽しいでしょう。

格安ママチャリしか乗ってこなかった人が、スポーツバイクなどに乗ると目から鱗が落ちたと驚く人が少なくありません。それくらい違います。いかに軽い自転車が快適か、パーツの精度が高いと乗っていて気持ちがいいか、など経験してみないとわからないことがたくさんあります。
メンテナンスしながら自転車に長く乗るスタイルになっていけば、いろいろと日本の自転車利用環境も向上するはずです。自転車が使い捨てでなくなることの意味は大きいと思います。自転車店マッチングアプリが使われるようになって、自転車店を使う人が増え、自転車店減少に歯止めがかかることを期待したいと思います。

◇ 日々の雑感 ◇
消費税を0%にするのにはシステム改修に時間がかかるので1%にとの案は高市首相が難色を示しているようです。ならば同時に食品以外を9%にすれば、高市首相のメンツも立って早く実施できていいのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at 13:00│
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