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脊椎動物の進化において重要な時代で、魚類が多様化し、あのシーラカンスも登場しました。ご存じ、魚類から陸上脊椎動物への進化の途中に位置する魚です。そしてデボン紀は魚類が初めて陸上に進出した時代として知られています。古生代のうち約4億1900万年前から約3億5900万年前までの時代です。
ところで、そのデボン紀のデボンの名は、イギリスのデボン州からとられました。イングランドの南西部に位置し、デボン紀の地層が多く存在し、この時代が最初に研究された場所だからです。このデボン州には45万年前の旧石器時代から人が定住していたと言われ、トーキー地区の洞窟からは当時の手斧や人骨も出土しています。



“
Libraries Unlimited”は、このデボン州で54の図書館を運営する非営利団体です。日本の自治体が設置する図書館とは少し違い、独自のコンセプトで図書館を運営しています。図書館は単なる本を借りるだけの場所ではなく、地域社会の中心であり、地域の人々の生活を豊かにするための場所だと考えているのです。
人々の学びを助け、創造性を育むだけではなく、人々が集まる場所で、そのつながりが生まれる場所でもあります。子どもから高齢者まで、人種、移民や難民も含めた立場を超えて交流し、趣味やおしゃべりを楽しんだり、心や身体の問題を相談したり、花を育てたり、とにかく孤独で静寂の支配する場所ではないのです。


読書会だけでなく、さまざまなイベント、アクティビティ、ワークショップなどが開催されます。ボランティア活動や地域イニシアティブに参加したりも出来ます。もちろん無料のWi−Fiや学習スペースだけでなくデジタルサポート、印刷サービス、ビジネスリソースなど多くの図書館の提供するサービスを利用することも可能です。
さて、その“
Libraries Unlimited”が、Cycling for All を掲げる自転車の非営利団体“
Ride On”と連携して
図書館で無料の安全点検サービスを展開しています。誰でも予約でき、30分間の点検やメンテナンスが受けられます。同時に、参加者自身がメンテナンスの方法を学ぶ手助けもします。

デボンでも、簡単には自転車の修理やメンテナンスサービスにアクセス出来ない人がたくさんいます。そのため、自転車を活用する機会を逃していたり、サイクリングを楽しめなかったりすることは、非常に残念なことです。無料のメンテナンスサービスを利用するだけでなく、自分で出来るようになれば話は違ってきます。
自分でメンテナンスしながら自転車に乗るスキルを習得できれば、安定して自転車が活用でき、もっと楽しく自転車に乗ることができるようになります。このことは、昨今のイギリスでも支持される環境負荷が小さく、持続可能な移動手段へとシフトする助けになるはずです。

住民の心と身体の健康増進にも役立つことになるでしょう。これはデボン州における気候変動対策や、自然・健康イニシアティブの一環でもあります。このため
デボン州議会や、“
Devon Local Nature Partnership”などとも連携しています。いろいろな点から有効な活動と位置付けられています。
イギリスでも自転車に乗る人が増加していますが、メンテナンスの問題に直面して乗るのやめてしまう人が少なくありません。利用できるサービスが必ずしも身近にあるとは限らず、知識不足もあります。そこで図書館という地域に密着した場所を使って、人々の自転車メンテナンスの知識やスキル習得を助けようというわけです。

イギリスでも多くの人が、簡単に解決できる基本的なメンテナンスの問題で足を引っ張られていることがわかっています。これは人々が再び自転車に乗るようになり、交通費を節約し、より環境負荷の低減、持続可能な交通手段の選択ができるようになるための支援であり、その効果は大きいと評価されているのです。
きちんと調整されたブレーキ、適切な空気圧のタイヤ、そして注油されたチェーンやギアは、自転車の性能に大きな違いをもたらします。快適に乗れて、それまでより自転車に乗るのが楽しくなるに違いありません。これを地域に密着し、身近な地域のハブである図書館で提供しようというわけです。

デボン州の図書館では、多くのテーマに取り組んでいます。例えば孤独や孤立は、WHO(世界保健機関)が指摘するようにイギリスが現在直面している最も差し迫った公衆衛生上の問題の一つです。平等と多様性の欠如を排除し、図書館が誰もが居場所と感じられる空間やイベントを提供することの重要性を理解しています。
生活費高騰危機のために苦境に立たされている人々を支援するためのサポートの一環として、寒い日には、図書館は、人々に暖をとってもらう施設となります。こうしたこともウェルビーイングにつながります。人種差別や移民・難民排斥などに反対し、平等や多様性、包摂性を実現しようとしています。

イギリスでは移民や難民も多く、識字能力の向上も重要な問題です。デジタルインクルージョン、すなわちデジタルスキルの格差によって取り残される人をなくす必要もあります。生涯学習や、教育、スキルギャップの解消を通して格差や断絶をなくし、機会の平等な社会へ向けた取り組みも求められます。
そして持続可能性、気候変動対策も最優先事項に挙げています。こうしたさまざまな問題を掲げ、その解決に向けた具体的な措置を講じているのです。地域社会の中心として、いろいろな活動を行っており、それが図書館だと位置づけています。自転車の無料点検もその一つに過ぎないのです。


制度や仕組みも違うので日本の図書館と単純に比較するわけにはいきませんが、本を借りて読むところだと思っている私たちの図書館像とは大きく違います。ただ、住民自治として、なかなか画期的なスタイルだとも感じます。日本の図書館にも見習える部分があるのではないでしょうか。
◇ 日々の雑感 ◇
トランプ大統領がイラン攻撃再開を示唆しており、これが脅しなのか本気なのか交渉の行き詰まり感が露わです。
Posted by cycleroad at 13:00│
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