May 21, 2026

自転車用品パーツの企業戦略

企業にはそれぞれの戦略があります。


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例えば自転車用品にしても戦略によって、どのような製品を開発するか、販売していくかが違ってくるでしょう。自転車に乗る人なら誰でも使うような製品であれば、世界には多くの自転車人口がありますから、たくさんの量が売れ、多額の利益が見込める可能性があります。

しかしその場合、当然ながら多くのライバルが存在し、競争は避けられません。強力な特許を持つとか、他企業には真似の出来ない製造技術があるなど、よほど恵まれた条件がない限り、価格競争になりがちです。もしくは販売網や営業力、知名度などの勝負にならざるを得ないでしょう。

CycloWattCycloWatt

もっと違った戦略をとる企業もあります。例えばこれまでなかった製品を開発するとか、新たなニーズを発見し、ライバルのいない新しい市場を創り出す、いわゆるブルーオーシャン戦略も考えられます。いずれは模倣されるとしても、それまでに圧倒的な知名度や市場占有率を形成すれば、有利に販売できます。

ニッチ戦略も考えられます。誰も手をつけていない、あるいは手をつけようと思わないような狭い市場を攻める戦略です。自転車に乗る人は世界に何十億人という単位で存在しますから、その中でごく限られた人しか必要としない製品でも、十分に商売として成り立つ可能性があります。

CycloWattCycloWatt

これまでにも、このブログではたくさんの自転車用品、アクセサリーを取り上げてきましたが、誰もが使うような、あるいは使う可能性のあるようなものが主でした。今回は、誰もが使うものではない製品、ニッチな市場を狙うような製品を見ていきたいと思います。

こちらは“CycloWatt”脚力を計測するパワーメーターです。ペダルをこぐ力は人によって違います。そのペダリングの力を測定する装置です。単に自転車が移動手段であったり、近所をサイクリングして楽しむという人には全く無縁ですが、スポーツとして自転車に乗る人の中には、自分の脚力を測りたい人もあるでしょう。

CycloWattCycloWatt

これまでの製品と違い、クリートに取り付ける方式なので手軽に装着して計測することが出来ます。実際にペダルに力が伝わる場所なので、直接パワーデータが得られます。自転車を乗り換えても使えます。左右のバラつきとか、時間経過による減衰など、いろいろと役立つデータが得られるはずです。

ビンディングシューズにこの“CycloWatt”を取り付け、手元のスマホにインストールしたアプリとコネクトするだけです。ブルートゥースで通信しますからコードなどはありません。後は普通にペダリングすれば、データが取得され、記録されていくことになります。



サイクリストでも脚力を測りたいという人は多くはないでしょうが、速く走るため自らのパフォーマンス向上に取り組む人にとっては貴重なデータです。自転車のスピードは、風や傾斜などの条件で変わってきますが、パワーメーターの数値はペダルをこぐ力を直接測定しますから、より客観的なデータを得られるでしょう。

こちらは、“BikeX”、いわゆる呼気ガスを測定し分析することで、自分の運動能力を客観的に把握できる装置です。最大酸素摂取量や、無酸素運動閾値、身体が消費する脂質と糖質の燃焼割合などを測ることが出来ます。これにより自身の心肺機能や最適な運動強度、AT値、AeT値などを知ることが可能になります。

BikeXBikeX

BikeXBikeX

こうしたデータを取得するためには、専門の装置が整った医療や運動分析施設などを訪れ、トレッドミルやエアロバイクを使って測定するしかありません。しかし、これを使えば個人でいつでも測定出来ることになります。心拍数や閾値を見ながら正確なトレーニングをすることも可能になります。

レースなどでの自身のパフォーマンス、自分の心肺機能や運動能力を向上させるため、LSDや閾値走、高強度のインターバルトレーニングなどをする人もいます。ハートレートモニターを使う人もあるでしょうが、心拍数以外の正確なデータを計測することは難しいでしょう。それを実現する装置なのです。



BikeXBikeX

こちらは“WX Vario”、ペダルが取り付けられている部分、クランクの長さを可変にするパーツです。自転車本体を購入する際、身体に合わせて選んだり交換することはあると思いますが、一回決めたらなかなか交換するようなパーツではありません。もし長さを調整したければ、サドルの高さで調整するはずです。

では、どんな人が使うかといえば、膝や股関節などを故障したときです。ケガによって膝や股関節の可動域が小さくなることがあります。それまでのクランク長でペダリングすると痛みがあったり、ペダルを回すのが困難になることもあるでしょう。そのような時にクランクの長さを調節するわけです。

WX VarioWX Vario

WX VarioWX Vario

必要に応じて、脚を動かす範囲を小さくしてペダリング出来ることになります。普通の人は、まず必要性を感じることは無いと思いますが、故障明けで、膝や股関節の可動域が小さくなっている場合には助かるパーツでしょう。無理なくリハビリやトレーニングが出来ます。

従来のクランクと交換するだけですから、ほぼどんな自転車、あるいはエアロバイクでも取り付け可能です。リハビリの現場で、理学療法の経験に基づいて開発されました。人それぞれの事情、要望に応じて特殊なオプションやソリューションも提供するとしています。



WX VarioWX Vario

どれも程度の差はあれ、ニッチな市場を狙う、あるいはブルーオーシャンを開拓するようなアクセサリーといえるでしょう。今はクラウドファンディングもありますから、販売前にニーズを探るようなことも出来ます。今後もさまざまな戦略に基づいた製品が出てきそうです。





◇ 日々の雑感 ◇

今日は広い地域で雨が降り季節外れの暑さも和らいでいます。そろそろ梅雨入りも視野に入ってくるところです。

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