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自転車においても同じです。普通に走行しても、刻々と変わる周囲の景色を楽しむことが出来るでしょう。上りもあれば下りもあります。舗装路だけでなく、自然の中のオフロードも楽しめます。しかし、もっと違う、普段見られないような景色を見るため、新たな自転車のスタイルを考える人たちがいます。
いわゆる変わり種自転車と言えますが、自転車そのものを奇抜な造形や新しい機構にしても、見える景色が変わるとは限りません。でも、同じ自転車に乗っても、普段見られないような景色が広がる自転車もあります。例えば、こちら、“
G-Force Bike”です。

ハムスターを飼うときに使う“hamster wheel”、回し車を連想させます。でも回し車は無限軌道で走り続けることは出来ますが、車が回るだけです。こちらは車は固定されており、自分でぐるりと回って宙返りするような回転運動が出来るのです。自転車で宙返りをする体験です。

BMX競技で、空中で回転する技が出来る人は別として、普通に走っていて宙返りするような景色が見られることは、まずありません。もしあれば、それは事故の時でしょう。この“
G-Force Bike”なら、シートベルトで固定されますので、安全にループを一周して宙返りのような体験が出来るわけです。
面白いのは、これのある施設が“
Explorium”、別名、国立スポーツ科学センターであることです。日本で言うと国立科学博物館のような施設でしょうか。民間の娯楽施設でないところがユニークです。あるのはアイルランドの首都、ダブリンです。家族連れなどに人気の体験型アクティビティが充実している施設です。

こちらは、いわば空中散歩ができる自転車です。空中に張ったワイヤーロープの上を走ります。もちろん、それだけでは抜群のバランス感覚と熟練が必要で、曲芸師でもなければ渡れません。もう一本のガイドワイヤーが頭上を通っており、そこから吊り下げられる形になっているので落下する心配はありません。

それでも、空中を走行するなんて、普通では出来ない体験、景色なのは間違いないでしょう。ただ、こちらは似たような施設がいくつか存在します。しかし、この施設がユニークなのは、なんとアフガニスタンの南東部、ホースト州にあることです。こちらは娯楽施設で、現地でも人気スポットとなっていると言います。

アフガニスタンといえばアメリカ撤退以降、イスラム原理主義のタリバン政権が統治し、長引く内戦や経済破綻を背景に、ISなどのテロ組織や過激派によるテロや武力衝突が続いています。政情不安やタリバンによるイスラム原理主義による統治で人権侵害や人道的危機が伝えられている国です。
殺人、誘拐、強盗、車両爆破などが日常的に発生し、治安当局や地方武装勢力による検問や銃撃戦も各地で起きています。日本の外務省からも、危険レベル最高ランクで退避勧告、渡航禁止が出ています。復興が進まず、世界でも最も貧しい国の一つとされる国で、こうした娯楽施設というのは意外に思えるのは確かでしょう。
こちらはイギリスのスタートアップ企業、“
Sweren”が開発中の電動三輪自転車、“
Swerv”です。画像を見れば一目瞭然ですが、うつ伏せに寝そべったような姿勢で乗る自転車です。特定の場所ではなく、普通にどこでも走行できますが、この乗車姿勢により、同じ道でも普段とは全く違う景色が見られるはずです。

視線の高さが全く違います。リカンベントと同じような、通常より低い目線になります。数十センチの違いと言われればそうですが、地面に近いぶんスピード感が全く違うはずです。同じ自転車のスピードでも、目線が低いだけで、体感速度が大きく違ってきます。
私は競技用カートに乗ったことがありますが、その目線の低さのため、時速5〜60キロが、時速150〜160キロの体感速度に感じられるとされます。このスピード感が楽しいわけですが、目線が低いというだけで、そのくらいの体感スピードの違いがあり、見える景色も違って見えるのです。

実は、このように腹ばいのような姿勢で乗る自転車は昔からあります。仰向けのような姿勢で乗る自転車がリカンベントと呼ばれるのに対し、プローンといいます。普通のロードバイクと同じ直径のタイヤを使ったものだと、さほど目線は変わりませんが、こちらは3輪で小径なので、かなり低くなっています。
マイナーですが、昔からごく一部の愛好者のグループに乗られてきました。こちらの“
Swerv”は、同じプローンでも、また新しいタイプと言えるでしょう。問題点としては、リカンベントと一緒で車高が低いため、一般道などでは周囲のクルマからの視認性が低いことが挙げられます。

目線は新鮮ですし、空気抵抗が小さい、乗車姿勢からして腰痛になりにくいなどのメリットはありそうですが、果たして実用的かといえば疑問符がつきます。この“Swerv”も現在のプロトタイプから、量産され一般に売り出されるか、普及して広く乗られるようになるかは不透明と言わざるを得ません。
普通の自転車でも十分に魅力的だと思いますが、既存のものに飽き足らない人は常にいます。それがスタンダードになるかは別として、いろいろ工夫して違うスタイルの自転車を作り、常識に挑戦するのが楽しいのでしょう。自転車に限らず、それがイノベーションとして新しい景色を生み出す原動力になるのは確かです。
◇ 日々の雑感 ◇
去年の今頃と比べると今年は涼しく感じます。エルニーニョ現象では本来、日本は冷夏になるとされていたはずです。予報では今後暑くなって猛暑とされていますので期待薄とは思いますが密かに涼しめの夏を期待しています。

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Posted by cycleroad at 13:00│
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