August 13, 2026

自転車の楽しみ方を拡張する

前回はマリンスポーツを取り上げました。


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海水浴をする人は減り、いろいろなマリンスポーツが登場しているという話でした。泳いだり、オールを漕いだりする代わりに、自転車のような乗り物で水上を移動できないかと考える人は多く、いろいろな水上自転車が考案されていました。ただ、それらはメジャーなマリンスポーツとはなっていません。

存在そのものがあまり知られていませんし、楽しみ方も確立されていません。そもそも自転車は陸上のスポーツであり、水上で自転車に乗ろうと考える人は少ないでしょう。考案して手作りしたり、企業として生産を始める会社もありますが、まだ一般的なマリンスポーツにはなっていません。



ところで、夏の自転車の陸上のレースに参加する人はありますが、やはり暑いため、もっと涼しげなレースはないものかと感じている人もいるようです。モナコ公妃シャルレーヌ財団が水上のレースを主催しています。イタリアのヴィアレッジョからモナコまでの225キロを水上自転車で走破するというものです。

海洋保護や水難事故防止、溺水防止といった関連プロジェクトに資金を募り、地中海の生態系保護の必要性への意識を高めるのを目的としています。横断はすべてペダルを漕いで水面を移動する水上自転車で行われるわけですが、水上自転車も近年、レースやチャリティイベントで使われるなど認知されつつあると言います。



同じ地中海のスペイン・マヨルカ島では今年初めて水上自転車レースが開催されました。動力源はペダルによる人力だけです。12歳以上で身長1.5m以上ならば誰でも参加できます。地元住民や観光客をターゲットにしたイベントで、新しい名物にしたいと考えています。

水上自転車は多くの人にとって目新しいものですが、マヨルカ島ではすでにレクリエーションとして定着しています。新しいスポーツの選択肢を提供することを掲げています。このイベントにはバレアレス諸島の自転車競技連盟とカヌー競技連盟も参加しています。



レースではありませんが、“Toronto Water Bikes”では今一番クールなウォータースポーツとして、ウォーターパイクを展開しています。水上自転車をレンタルし、健康的で低負荷な運動、水辺で過ごす癒し効果のある涼しいスポーツとして売り出しています。環境にも影響を与えない水上サイクリング体験を勧めています。

イギリスでは、なんとロンドン交通局が水上自転車ライド体験を提供しています。期間限定のイベントですが無料です。自転車で楽しめるルートを提案するサイトの中に、陸上以外のルートがあります。普及を目指しているわけではありませんが、認知度が上がるきっかけにはなりそうです。



万人向けとは言えませんが、水上ではなく水中での自転車レースも行われています。毎年7月4日、アメリカ・ノースカロライナ州ビューフォート沖の人工礁付近で行われる海底レースです。ほかにもプールで行う水中レースや、沼地でシュノーケリングしながらのMTBレースなどもあります。







カナダ・ベルウッド湖自然保護区には細長い人造湖があり、釣りや水泳、カヤックなどマリンレジャーが楽しめる場所です。ここを拠点とする“Water Cycles”は、湖畔で行われるライドイベントなどを通してウォータースポーツとサイクリングをつなげていくことを目指しています。

水の中には入らないものの、この時期ウォーターフロントや水辺で行われるライドイベントは世界各地で行われています。そんな中で、アトラクションやレースのオプションの一つとして水上自転車を使ったイベントは十分に行える余地はあります。今後増えていく可能性があるでしょう。



自作の水上MTBで水面を滑走しようという、“THE WORLD SKIM BIKE CHAMPIONSHIPS”という大会がミシガン州の湖で行われています。湖畔からペダルを漕ぎ出し、一番遠くまで滑走した人が勝ちです。仲間内の冗談から生まれた競技会ですが、他では聞かないので、世界選手権を名乗っています。



“Red Bull tandem bike race”という競技も各地で行われています。“Red Bull”の主催するレースで、参加者は自作のタンデムバイクで出場します。水上に設置されたコースをゴールまで到達できるかを競います。当然途中で水中に転落する人が続出するわけですが、その落ち方まで審査員が点数をつけます。



これは出ても涼しいですし、見るだけでも面白いイベントです。ちょっとした水路などにコースを設置すれば、どこでも開催可能でしょう。厳密に言うと水上自転車ではありませんが、水上で行われる、この時期ならではのスプラッシュイベントと言えるでしょう。



こうして見てくると、水上自転車を含めた水上の自転車イベントはいろいろあります。マリンスポーツとして一般的に楽しまれるようになるかは別として、水と自転車という組み合わせは意外にあります。自転車での観光振興を目指す日本の自治体でも、検討の余地があるのではないでしょうか。







◇ 日々の雑感 ◇

東から来た台風は過ぎ去りましたが関東などではゲリラ雷雨が続いています。いつもより涼しいのはいいですが。

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