September 09, 2026

道路安全を向上させる方法論

今年も白露を過ぎました。


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二十四節気のひとつ白露は、夜中に大気が冷え草花や木に白い朝露が宿り始める頃とされます。現在は秋雨前線が停滞し、各地で断続的に大雨となっています。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、目についたものをいくつかピックアップしてみたいと思います。


知らないと“一発免停” 9月1日から“生活道路”は『時速30km制限』に!「標識がない道路」はどう判断する? 警察に聞いてみると…



9月1日に改正道路交通法施行令が施行され、交通ルールが大幅に変わります。
いわゆる“生活道路”の法定速度が時速30kmに制限され、知らないで走ってしまうと『一発免停』の危険性も。
どんな道路が対象なのでしょうか?(以下略 2026年8月29日 TBS)



「比較的狭い道路なので歩行者や自転車の飛び出しが想定できる」生活道路の法定速度引き下げがスタート 時速60キロから30キロに...どんな道路が対象? ルールのポイントをおさらい



9月1日から、いわゆる「生活道路」での自動車の法定速度が、これまでの原則時速60キロから30キロに変わりました。法定速度の引き下げはなんと66年ぶりの改定。私たちの暮らしに密着した道路に潜むリスクとは?(以下略 2026年9月1日 SBS)



生活道路は本当に「安全な空間」に変わるのか? 時速60km→30km制限の波紋! ドライバーを悩ませる「新ルールの境界」とは

生活道路2026年9月1日、標識や中央線のない一般道の法定速度が時速60kmから30kmへ半世紀ぶりに引き下げられた。歩行者接触時の致死率を17%から0.9%へ下げる狙いだが、物流コストの最大28%を占めるラストワンマイルの停滞など課題も多い。

安全強化と経済効率の相克が突きつける、次世代モビリティ構造への転換点を追う。

生活道路における新たな速度線引き

2026年9月1日、最高速度の標識や中央線のない一般道路では、法定速度が時速60kmから30kmへ引き下げられた。1960(昭和35)年の道路交通法制定以来、半世紀以上ぶりとなる大きなルールの見直しである。背景にあるのは、生活道路の安全性を高めるという課題だ。

警察庁の調べによれば、時速20〜30kmの車両と接触した歩行者の致死率が0.9%であるのに対し、50〜60kmになると17%へ跳ね上がる。この事実が、速度を抑える必要性を示している。ただし、今回の改正を「住宅街での減速」と捉えると、実態を見誤る。法律上の対象となる道路は、私たちが思い浮かべる生活道路のイメージと必ずしも一致しないからだ。(以下略 2026.9.2 Merkmal)


今月1日から生活道路の法定速度が引き下げられ、時速60キロから時速30キロに改定されました。すでに報道等でもご存じの方は多いと思います。基本的にクルマの規制で自転車は対象ではありません。ただし、自転車でも最高速度が指定されている道路においてはその最高速度をこえる速度で進行してはならないとなっています。

道路標識等による最高速度ですが、標識がなくても法定速度が適用される可能性はあります。実際にはあまり関係ないと思いますが、仮に自転車でも生活道路を時速30キロ以上で走行していれば、違反に問われる場合もあることになりますので、注意が必要です。

それぞれの記事に、規制の内容や問題点などが解説されているので参照していただくとして、自転車の安全にとっても、この規制は資すると思います。生活道路を自転車で走行していても、例えば抜け道になっていて、速いスピードで追い越していくクルマがあって危険な場合があるので、スピード制限は歓迎されるでしょう。

ヨーロッパでも都市部で時速20マイル、約32キロに制限するところは増えていますので、世界標準に近づいたとも言えそうです。これまで日本でも、一部にゾーン30として規制する場所がありましたが、それを拡大するより、すべての生活道路に時速30キロとしたほうが、わかりやすいですしスッキリします。

ドライバーの中には不満を感じる人がいるかも知れませんが、そもそも、いつ子どもが飛び出すかわからない生活道路で30キロ以上出すのは危険であり、今までは運よく事故にならなかっただけです。特に抜け道となっている場所などでスピードを出す人がいますが、警察も重点的に取り締まってほしいと思います。


自転車50台以上?「生活の足しに」盗んだ自転車に乗りリサイクルショップに持ち込んだ60歳男逮捕 東京・江戸川区



唇を固く結び、警察署から姿を見せたのは、窃盗の疑いで逮捕された容疑者(60)。8月30日午前、東京・江戸川区の駐輪場で犯行に及んだといいます。

警視庁によりますと、容疑者は徒歩で現れ、鍵のかかっていない自転車を探して盗むと、その自転車にまたがり向かった先はリサイクルショップ。自転車を売るために持ち込もうとした所を警察官に逮捕されました。

容疑を認めている容疑者。これまで50台以上の自転車をリサイクルショップに持ち込んだとみられています。(2026年9月1日 FNN)


自転車を50台以上盗んだ容疑者が逮捕されました。鍵のかかっていない自転車を探し、見つけたらそのまま乗ってリサイクルショップへ行って換金するという安易な犯行です。随分ラクに犯罪が出来ていたことになりますが、背景には無施錠の自転車の多さがあるわけで、そのような自転車利用者にも責任があると言えるでしょう。


なぜ日本には「自転車専用レーン」が少ないのか? 6割以上が整備を要望も、使用支持は世界最下位! いったいなぜなのか

専用レーン2026年4月の青切符導入で自転車取締まりが厳格化する一方、利用者の62.1%は専用レーンの拡充を求めている。

車道走行に91.6%が不安を抱く背景には、半世紀に及ぶ歩道優先政策の歪みと狭小な道路構造がある。法執行のみが先行しインフラが取り残される不条理と、日本の道路政策が抱える課題を紐解く。

拡充を求める民意と道路活用の模索

冒頭の調査で、改善策として最も多く選ばれた専用レーンの拡充要望が持つ意味は重い。

車道走行のルール遵守がこれまで以上に求められる一方で、利用者からは安心して走れる空間を求める声が強く上がっている。決まりは現在に合わせて変わったが、道路は過去の条件を引き継いだままだ。この時間的な落差こそが、政策が抱える課題の核心である。(以下略 2026.8.25 Merkmal)


日本に自転車レーンが少ない理由を解説した記事が載っていました。内容はリンク先を見ていただくとして、利用者やメディアでも、自転車インフラの貧弱さや不備が認識され、その整備を求める声が上がるようになってきたのは大きな変化だと思います。以前は自転車レーンについてなど、およそ関心が持たれていませんでした。

今回の青キップ制度導入が契機となり、このような記事が出るくらいに世間の関心が高まったことには意味があると思います。前回も書きましたので繰り返しませんが、行政はこれだけ声が上がっている今こそ整備を進めるべきで、道路が狭くても、やり方はいろいろあることを認識してほしいと思います。


「子ども乗せ自転車」小学生OKになるか?親のホンネ徹底調査&注意点も



多くの子育て世帯が利用する 「自転車の幼児用座席」。現在、乗せられるのは小学校入学前の 「未就学児」のみと法律で定められています。

ところが5月、この対象年齢について 「拡大する検討する」と閣僚が発言したのです。保護者たちのホンネと、 注意すべき店について取材しました。(2026/08/29 FNN)


少し前に話題となった、「子ども乗せ自転車」が小学生も認められるかの問題が取り上げられていました。子育て世代の親にとっては関心が高く、それだけ切実な問題です。安全との両立が懸念されて難しい面はありますが、子育て世代の支援の問題であり、広く言えば少子化対策にも通じることでもあります。

今のママチャリに幼児用座席のままでは解決が困難かも知れませんが、このブログでもいろいろ取り上げてきたように、方法は考えられます。3輪で安定して子どもを乗せられるカーゴバイクで、日本向けに「普通自転車」の要件を満たすものを開発し、子育て世代にレンタルするなど、固定観念にとらわれず検討すべきでしょう。


自転車の交通ルールに課題、道路環境の不安を指摘する声も 調査で判明

道路環境■自転車ユーザー1000人が回答! 青切符制度をめぐるリアルな声とは

2026年4月1日から、自転車の交通違反にもクルマやバイクと同様に交通反則通告制度、いわゆる「青切符」制度が導入されています。

この交通反則通告制度は、16歳以上の自転車運転者が交通違反で青切符を交付された際、一定期間内に反則金を納付すれば、刑事手続きに移行することなく交通違反が処理されるという仕組みです。

たとえば自転車で「一時不停止」の違反をして青切符を交付された場合、反則金5000円を納付すると刑事手続きに移行せず、その違反については手続きが終了します。

自転車の青切符制度に対しては導入当時、自転車ユーザーから「取り締まりが厳しくなるのではないか」「警察に捕まらないか不安」など懸念の声が多く上がっていました。(以下略 2026.08.30 carview!)


自転車の青キップ制度導入に関連し、利用者にアンケートをした結果などを基にした解説記事が載っていました。ここでも、「取り締まりよりもインフラ整備を優先すべき」との声が上がっていますが、「道路環境の整備はすぐに完了するものではありません。」となっています。

しかし、国土交通省の調査では、日本全国の主要道路の8割以上が、すぐにでも自転車レーンが設置可能となっています。本当は、クルマ優先をやめて人命優先にし、クルマのレーンを削ってでも整備すべきであり、そうした考え方が世界的な潮流になっています。

しかし、そこまではまだ抵抗があるとしても、8割は簡易的にでもすぐ自転車レーンが設置できると国土交通省自身が結論しているのです。最初は矢羽根などになるでしょうが、まず整備することが大事です。できればポール設置などでクルマと分離すべきですが、可能なのですから、とにかく一歩を踏み出すべきではないでしょうか。


自転車国際会議「Velo-city」へ向けて始動、都市計画と通信・AIが拓く「自転車事故ゼロ」の未来

自転車事故ゼロ2027年5月、世界最大級の自転車国際会議「Velo-city 2027えひめ」が愛媛県で開催される。

欧州を中心に発展してきたこのメガイベントを日本でどう迎え、そして日本の交通や都市空間をどう変革していくのか――。

そのキックオフとも言えるフォーラム「Velo-city 2027えひめ “共生”フォーラム 〜2025 Rimini報告・多様なモビリティが創る未来〜」が、一般社団法人自転車協会の主催により開催された。(以下略 2026年08月29日 Bicycle Club)


自転車の国際会議「Velo-city」の愛媛開催が決まっていますが、それについての記事が載っていました。内容はリンク先を参照していただくとして、「自転車事故ゼロ」の未来などが議論されています。まだまだ一般の人の認知度は低いですが、せっかくの機会ですから多くの人に関心を持ってもらうための広報強化も必要でしょう。


信号機のない交差点で自転車と車が通信!松山市でITS技術を活用した事故削減実証がスタート

ITS技術一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は2026年9月1日、愛媛県松山市と連携し、自転車事故削減に向けた大規模実証実験を開始すると発表した。

信号機のない交差点において、自転車と自動車、道路インフラが通信で連携する先進技術「ITS」を活用。自転車乗りの安全をどう守るのか、その詳細と背景に迫る。

信号機のない交差点を「見える化」するITSの仕組み

今回の実証実験の舞台は、松山市駅南側地区にある信号機のない交差点7か所。特に松山南高等学校、松山工業高等学校、聖カタリナ学園高等学校の周辺であり、通学で自転車を利用する高校生が多いエリアが選定された。

ここに設置されるのが「ITSスマートポール」だ。さらに、約700名の高校生(自転車モニター)の自転車と、伊予鉄タクシーや四国交通の自動車約20台(自動車モニター)には「ITS車載器」が搭載される。

仕組みはこうだ。スマートポールと車載器が通信により互いの位置や速度を把握し、交差点で衝突する危険が高まったタイミングで、車載器やポールに設置されたLED表示板を通じてライダーやドライバーに注意喚起を行う。いわゆる「出会い頭事故」のリスクを、テクノロジーの力で事前に察知し、ヒヤリハットを減らすことを目指す。(以下略 2026年09月02日 Bicycle Club)


その松山でのITS技術の実験が行われているようです。自転車とクルマが通信することで事故防止につなげる狙いです。クルマの自動運転を見据えている部分もあるでしょうし、今どきはこのような方法で最新の技術を使って交通安全を目指すというのがトレンドなのでしょう。

ただ、「ITS車載器」の搭載が必要のようで、実際問題として将来実用化された時、ママチャリに機器を搭載する人がどれくらいいるのでしょうか。クルマへの搭載は可能でしょう。ただ値段にもよりますが、自転車に普及するでしょうか。一部の自転車が搭載するだけでは意味がないと思われます。

電源も必要ですし、自転車の場合は自動ブレーキというわけにもいかないでしょう。およそ、こうした機器をすべての自転車に搭載させるのは難しいように思えます。お互いに接近を感知して安全をという考え方はわかりますが、実用的で実現可能なシステムを考えるべきではないでしょうか。


「自転車でつながる堺」9月19日に市役所前で開催 デンマーク式教室や変わり種の試乗会

デンマーク式自転車について体験しながら楽しく学べるイベント「自転車でつながる堺」が19日、堺市堺区の堺市役所前Minaさかい市民交流広場で行われる。

自転車教室のほか、自転車シミュレーター体験、変わり種自転車の試乗会など、さまざまな角度から自転車に触れることができる。

自転車の製造・販売を手掛けるサカイサイクル(大阪市住之江区)と堺市などが主催。自転車教室はサカイサイクルが普及に努める「デンマーク式」を実施する。

公道デビュー前の子供たちを対象に、キックバイクを使って「止まる・見る・よける」などの基本動作をゲーム感覚で実践し、「安全に走る力」を楽しみながら自然に習得できる。参加には事前予約が必要だが、当日の枠も用意している。

自転車シミュレーターは、仮想の街の中を交通ルールを守りながら目的地に向かう。試乗できる変わり種自転車には、ばねの力でアシストする自転車、近未来を感じさせる水素自転車などが用意される。このほか、自転車の無料点検相談会や、自転車に乗って堺市内の観光名所を巡るスタンプラリーなども実施する。
午前10時〜午後3時。入場無料。問い合わせはサカイサイクルまちづくり事業部(06・6115・6625)。
(2026/9/4 産経新聞)


デンマーク式の自転車教室が開かれるようです。キックバイクを使えば習得は早いですが、親としては購入するのも負担なので、こうした教室があれば助かります。単に乗れるようになるだけでなく、公道での安全など、その先の実践的な部分も習得できるという点でこうした教室の実施は有意義だと思います。





◇ 日々の雑感 ◇

今年は各地で氾濫や冠水の被害が広がっています。道路が冠水している可能性を考え戻る勇気が必要ですね。

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